アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ユネスコは世界遺産登録について公平に…

2013年11月17日 | Weblog
 ミシュラン…タイヤじゃないほうのミシュランですがね。もっとも、元々はタイヤ交換に訪れた客が待っている間に手にして読む「レストランガイド」から発生したものですから、タイヤのミシュランも、レストランの格付けのミシュランも偕老同穴。えっ?表現が適当じゃないって?では、「同じ穴のムジナ」では?(同じだってかぁ!)
 で、ミシュランが、星をつけたレストランに食材の偽装表示があった。ミシュランの調査員でも見抜けなかったわけで…正直、(比較せずに)単品で食べたら、芝エビもバナベイエビも区別がつくはずがない。ミシュランがザ・リッツ・カールトン大阪の中華料理店「香桃」を訪れたときに芝エビの料理を食べたかどうかは分かりませんがね。

 おかしいと思っていたのです。我が町にもミシュランの調査員が来たらしく、「推奨店」なるものが2店ほど…2店とも、地元の人の評価は四流。「たまたま、その2店だけに入って、ほかを回るのが面倒だからその2店を推奨店としたのではないか?」このような憶測が飛び交っております。なお、2店とも、その後客が増えた気配もなく、閑古鳥が鳴いている始末。
 近隣の市では、推奨店すら1店もなく、「ミシュランは、我が市をスキップしたんじゃないか?未調査なら、未調査と発表してくれなければ、我が市の飲食店業界がまずいものしか食わせないとの評判が立ってしまう」と、憤懣やるかたない様子。

 「和食」が、日本人の伝統的な食文化として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されるという(12月に)。日本人として、誇らしい。だけど、「○○人の伝統的な食文化」というのであれば、世界中で数千の無形文化遺産登録にしなければダメでしょう。片手落ちなんてもんじゃない。
 和食と同時に、韓国の「キムチとその漬け込み文化」も登録されそう。そうそう、そのように世界中の「食文化」を登録すればいい。ミシュランへの不審の反動がそっちへ行くわけで…。
 
 中国は、「中華料理」。タイは、パクチー山盛りの「トム・ヤム・クン」。イギリスはもちろん「紅茶とケーキ」。フィッシュ&チップスじゃないのかって?それもいいけど、紅茶とケーキの比ではない。イタリアはパスタ。インドはカレー。もっとも、ハウスインドカレーとは違うたべものですがね。
 エジプトは料理どころではないでしょうが、「豆料理」を世界遺産にしても文句が出ないでしょう。スイスは、「チーズフォンデュ」。スペインは、決定打がないので迷うところですが、「パエリア」にしておきましょう。味よりも、「伝統」ということで。忘れてはならないのが、ロシヤ料理。1000人に目隠しをして、世界の料理を試食してもらったとして、648人が、「ロシヤ料理が一番旨い!」と評価するでしょう。日本では、ボルシチばかりが有名ですが、「水ぎょうざ」もロシア料理です。中国の料理のように思われていますが、実際は、ロシアから中国へ伝わったもの。旨いです。どうして、648人という細かいところまで解るのかって?「ロ(6)、シ(4)、ヤ(8)」ってことで。

 ユネスコは不公平なく「○○人の伝統的な食文化」を無形文化遺産に登録すべきです。