アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

クリティカル思考が勝っている日々…

2013年11月11日 | Weblog
 ここんとこ家内に勝ち誇っております。
 性善説の権化である家内は、性悪説の権化である私に対し、優位に振る舞っておりました。もっとも、下克上も何度かありましたが、数日もすればこちらが劣勢に。
 しかし、この度の私の優位は長続きしております。何のはなしかって?もちろん、阪急阪神ホテルズに端を発し、三越伊勢丹、高島屋まで参入してきた一連の「食材偽装貧乏人騙し作戦」についてです。

 家内:「ブラックタイガーエビを車エビだと言うはずないでしょう!」
 私:「新聞に出てるよ!」
 家内:「・・・そんなことするはず・・・・」
 私:「高級ステーキは、牛脂注入の加工肉だって!」
 家内:「それはないでしょう・・・?」
 私:「目の前でオレンジを搾るからフレッシュオレンジジュースと呼ぶはずなのに、(阪急阪神ホテルズでは)パックから注いだだけのものをフレッシュジュースと称していたんだって!」
 家内:「まっ、まさかぁ・・・」
 私:「無農薬野菜も嘘八百だったんだって!」
 家内:「・・・・・」
 私:「100グラムで3,500円のレッドキャビアは、100グラム500円のトビウオの卵だったんだって!」
 家内:「レッドキャビアは鱒の子でしょう?トビウオの卵と間違うはずないでしょう!大きさが全然違うのに・・・」
 私:「ね、ね、ね、だからいつも言ってるでしょう!騙されるなって!」
 家内:「騙す人はほんの一部でしょう・・・」
 私:「この期に及んでまだそんなこと言ってるのっ!阪急阪神ホテルズ、日本橋高島屋、新宿高島屋…って、ほんの一部と言っていいの?阪急阪神ホテルズは、23の店舗で、計47品目のメニューに嘘の表示を載せていたんだよ。七年半の長きにわたって!」

 ミートホープの時も書いたのですが…赤貧を洗う家庭で、子どもの記念すべきことがあり、コツコツ貯めたお金を持ってホテルのレストランへ行った。
 お父さんは、「今日は好きな物を食べていいよ!」と、ニコニコ笑いながら言う。お母さんも微笑んで子ども達を見ている。子ども達は少しハニカミながら、「フレッシュマンゴーの手作りチョコソース和え」を注文…「美味しい、美味しい」と食べる。それを見てお父さんお母さんが、一生に一度食べられるかどうかの物を食べさせることができた喜びに涙ぐむ。ところが、フレッシュマンゴーは、冷凍のカットマンゴーで、手作りチョコソースは、ただの既製品…。家で食べたなら数百円もしない…それが、10倍…。なんなんだ…。これほど、人をバカにした話もない。酷い。
 日本人には、とかく、中国人、韓国人を小馬鹿にする部分があるが、日本人として胸を張れるのか?

 腹が立つのは、阪急阪神ホテルズの社長…「偽装ではない。誤表示だ」。こういう「生き物」には何を言っても通じない。「誤表示だから許容範囲」とでも言いたかったのであろうか?

 阪急阪神ホテルズの後が続々。高島屋、大丸松坂屋、小田急、京王、東武、三越伊勢丹…!あれあれ、日本中全部でしょう!

 性善説を良くないとは言いません。しかし、BUT!「人は皆、良い行いをする」を、信用してはいけません。日本で社会生活を行う上では、「疑う」ことが必要不可欠なのです。

 食品偽造・偽装はこれからも出ますよ。絶対出ます。誤表示は出るかって?それは詭弁ですから、もちろん出るでしょう。
 これで、家内より優位に立っている私の地位もしばらく安泰です。そ、そのことが情けない…。