アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ど根性桜…植物も虫も、ど根性で生きる

2009年05月11日 | Weblog
「ど根性野菜」毎年のように話題になります。野菜が、「突発的かつ非人為的」に道路の舗装脇やコンクリートなどの僅かな隙間から自然に生えている現象の通称。

 ど根性スイカ(京都府八幡市)、ど根性大根(兵庫県相生市)など、全国区となったど根性野菜のほか、無名ながらど根性を見せた野菜はたくさんあります。ど根性ナス、ど根性ミカンも紹介されていました。
 枯れ葉を突き破って芽を出す、キトピロでも感心するのに、野菜が、アスファルトやコンクリートを突き破って芽を出し花を咲かせ実をつける。感心を通り越して「感動」です。
 キトピロって何だって?ギョウジャニンニク、アイヌネギ、ヒトビロ、ヤマニンニクなどの呼び名もある、「山菜の王様」です。私は、61年間生きてきたという素晴らしいキャリア(?)から、「キトピロほど旨い山菜はない」と、断言できます。

 日テレニュースで、「ど根性桜」が放映されました。コンクリートを突き破って、桜が芽を出し、大変な苦労(?)の結果花を咲かせたというのです。野次馬としては、見に行かなければなりません。何しろ、最近は、野次馬最前線の私の座を脅かそうとする不逞の輩が出てきておりまして、ウカウカ出来ません。釧路川で暮らしている野生のラッコ、「くーちゃん」が大人気です。カナダから、釧路までくーちゃんを見に来た人がテレビに出ておりまして…国際的野次馬まで出現です。

 日テレニュースの映像を頼りに、「空知川(そらちがわ)」へ。護岸コンクリートを突き破っている桜を探しました。見つけられない?およそ7~8人に、「テレビニュースになっていたど根性桜はどこですか?」と尋ねたが、正確な場所を知っている人はいなかった。テレビの全国ニュースで放送されたのに、地元の人があまりよく知らない。「ああ、テレビで見ましたよー。えっとー、多分、あのあたり」…つまり、関心が薄い。
 90分探し回って、ついに発見!確かに、コンクリートを突き破った格好(実際は、数mmの隙間から出ていた)。洪水、積雪、強風などに耐えてきただけあって、「盆栽」のような体形。身長は、50cm、コンクリートを破った部分は、「3~4mm×40mm」だが、その上は、直径60mmほど。発見した喜びはひとしおでしたが、「ど根性桜を見たからなんなんだ!」と…瞬時、自分の行動に疑問を持ってしまいました。

 ど根性桜の親分は、盛岡地方裁判所の構内にある石割桜(天然記念物)でしょう。 巨大な花崗岩の割れ目に生えている桜で、直径約1.35m。樹齢は、360年を越えるといわれる。何度か見させていただきましたが、素晴らしいです。花崗岩には栄養などない。根を伸ばして、僅かな土から栄養補給して巨木になった!「生きる勇気」というものを与えられます。

 我が家の車庫から、チューリップが芽を出しました。どうやって車庫へ入り、タイヤに踏まれない所に陣取って生き延びようとする。根性もあるがクレバーなチューリップです。我が家の「ど根性スズメ」は、今年も換気扇に巣作りです。我が家の「ど根性蜘蛛」は、ここ数年住み着いており、車内に巣を張る。獲物いないべっつうの!

キーファーが禁固刑になっては困る…

2009年05月10日 | Weblog
 無職生活14か月。「自分でなければ出来ない仕事をしたいものだ」と、常々考えています。私でなくてもできる仕事なら、私がする必要がない。
 それで、とうとう見つけました。自分が適任の仕事を!
 それは何か?「役者」です。「俳優」と言い換えてもよい。芝居、映画、テレビドラマの…「還暦過ぎの、貧相で、頑固で、人の悪口を言って溜飲を下げている男の役」…これは、私の役でしょう。この結論にたどり着くまでに、14か月…。
 文学座が、蜷川さんに対抗したわけではないでしょうが、シニアの演劇研究生を募集するという。応募しようと、毎日文学座のホームページを見ています。あれから3か月、まだ募集の記事が載らない。おーい、文学座ー!早く募集記事を掲載しろー。

 俳優になり、役をいただけると、「役作り」をしなければなりません。直江兼続の役になったら、私生活でも兼続になりきる。これが大切。殺し屋の役になってしまったら、私生活でも…。役者は、色々な人になることが出来る。魅力的な仕事です。ワクワクします。

 「キーファー・ウィリアム・フレデリック・デンプシー・ジョージ・ルーファス・サザーランド」このような名の俳優がいます。
 …誰なんだそれって?「キーファー・サザーランド」の本名です。長いですぅー!ハリウッドの寿限無ですね。
 映画、「スタンド・バイ・ミー」で、不良グループのリーダーだった役者です。今や、「24の主役ジャック・バウアー」で、あまりにも有名になりました。「24」は、「プリズンブレイク」と同じで、観はじめたら(DVD)途中で止めることが出来ない。カッパエビセン状態(止められない止まらない…古すぎるって?CM界きっての名コピーです)。

 「24」のジャック・バウアーは、CTUの捜査官。CTU (テロ対策ユニット:Counter Terrorist Unit)は、アメリカ合衆国政府機関。もちろん実際にはありません。テレビドラマの架空の機関です。
 ジャック・バウアーは、強すぎるほどの「家族愛」と「愛国心」をもつ男。涙もろい一面も併せ持つ。捜査官としては、「ルールなど眼中にない、独断捜査」。容赦なく敵を射殺する。証言を得るためなら、むごい拷問もする。取り調べで冷静さを失い、激昂して怒鳴り散らす…。これについては、「犯人の口を割らせるために、わざとやっている」のだそう。それにしても、強い!シュワルツネッガーもスタローンも合気道オヤジもかなわない強さ。
 それにもかかわらず、容貌は庶民的。ムキムキマンではなくぽっちゃり型。顔はむしろ「ホームドラマの、気のいいお父さん」。このギャップがいいのかも知れません。
 自動車もちろん、飛行機、ヘリコプターの操縦までこなす。しかも、超高度なテクニックをもつ。ロスコ(ROTHCO)製のメッセンジャーバッグを愛用している。

 キーファー・サザーランドは、私生活でもCTUのジャック・バウアー捜査官になりきっている…。
先日(5月7日)、メトロポリタン美術館主催イベント後のパーティーで、ファッションデザイナーのジャック・マッコローにヘッドバットを食らわせた。理由は、「マッコローが女優のブルック・シールズにぶつかったのに謝らなかった」ため…。映画を離れても、ジャック・バウアー!そして、自らニューヨーク市警に出頭した!ニュースを聴いた私自身、キーファー・サザーランドとジャック・バウアーは、同一人物だと思ってしまいましたヨ。同一人物には違いありませんね。

 キーファー・サザーランドは、2度結婚している。自分の娘を、「24」のADに起用した。ありゃー!これもジャック・バウアーと酷似だあ!
 ロサンゼルス市内にて飲酒運転で逮捕されたこともある。飲酒運転は常習らしく、この度も保護観察処分中だったそうな。
 キーファー・サザーランドが、禁固刑になり、「24」の続編が中止になったら楽しみがなくなってしまいます。ジャック・バウアーよ!この危機を乗りきってくれー!それから…私を代役にするということも考えてほしい…

オナラを我慢すると、そのガスはどこへ行くか?

2009年05月09日 | Weblog
 私は、免疫力が異常に低いので、人混みへ入るときにはマスクを着用しています。それでも、年間数回は細菌感染します。ウイルスは、マスクの目より小さいので、いくらでも通過できる。防御の効果があるのか?と思いました。しかし、ウイルスは、空中に漂うチリに付着しているのだそうで…マスクの目は、チリはシャットアウトしますからウイルスもシャットアウトされる。初めて聞いたときは感心しました。今は、誰でも知っているマスクの効用。新型(豚)インフルエンザで、マスク製造の業界は特需だったそうで…困る人の陰には喜ぶ人もいる。何でもそうですね。裏には、必ず表がある。
 下着のパンツが、「男性用4,800円、女性用5,800円」。2枚組で、1,000円の私のパンツとは少々違う。オナラの臭いを消すパンツなのだそうで。私は、4,800円のパンツをはいて、臭いを消そうとは思いません。480円なら考えてみますが…。
消臭パンツの仕組みは、糸に織り込んだ「セラミック粒子と金属イオン」がにおいを吸着・分解するという。日本人の消臭学者…頭のいい人がいるものです。

 オナラ消臭パンツのメーカーは、「セーレン」。オナラ消臭だけに、イメージは、「精錬・清廉・製錬」よって、「セーレン」と名付けたのかなあ?

 オナラをしない人間はいない。大人は、一日に合計0.5~1.5リットルの量のオナラをしている。オナラなど生まれてこの方、ただの一度もしたことがないというような顔をしている人も、0.5~1.5リットル!1日の回数にして、5~20回だそう。

 では、オナラを我慢した場合、そのガスはどこへ行くのであろうか?正解は、「口から出る」。
 ガスが腸から吸収されて、血管内を運ばれ、肺から放出され口腔に。オナラを我慢した人の口臭は、腸内ガス臭ということです。
 ジェス・オルテガというプロレスラーの特技は、「オナラ火焔放射」。場内を暗くして、尻にマッチの火を近づけて豪快に「放屁」する。すると、轟音と共に、体外へ噴出した腸内ガスに引火し青白い炎を出して燃える。ジェスが試合の前に行うショーでした。

 「屁が燃える?」自分で、実験してみましたが、燃えない。そのため、「ジェスの試合前パフォーマンスは、手品だろう」と思っていました。しかし、ものの本によると、「オナラには、水素・メタン・硫化水素などが含まれるため燃えることがある」のだそう。「密閉空間や燃えやすい物の近くでは、オナラは禁止」という注意喚起の文章も!オナラの威力に改めて感心させられたー。

 「屁」については、「屁をする」「屁をこく」「屁をひる」「屁をふる」「屁をかます」「屁をたれる」「屁をすかす」「屁をはなつ」「屁をぶっぱなす」…これほど多くの表現がある生理現象も珍しい。
 「屁をする」は、まあ普通の言い方。「屁をこく」ですが、「こく」も辞書に出ているので、普通の言い方ということになります。漢字で書くと「放く」となり、意味は、からだの外に放出する。「屁をひる」も漢字で書くと「放る」。「屁をふる」は、「ひる」が変化したもの。

 では、「オナラ」という言い方(言葉)は、どこから出現したか?女性の場合、「屁」より、「オナラ」の方が似合います。「オナラ」は、「鳴らす」の連用形「鳴らし」に、「お」をつけた「お鳴らし」が語源。「お鳴らし」というと、やや下品なので、「し」を言わず、「お鳴ら(オナラ)」となった。奥ゆかしい言葉です。

 「欧米人は、オナラは平気で、ゲップを嫌がる」という通説があります。確かにゲップは嫌がられます。オナラは…平気とは思えませんが、現場に遭遇した経験がないので何とも言えません。「あなたは、オナラは平気ですか?」と質問する機会にも恵まれないまま今日に至っております。

 「三大臭いもの」を御存知でしょうか?「ニラ、にんにく、にぎりっぺ」です。「にぎりっぺ」は、野菜の種類かって?「自分の屁を肛門近くで握って、他人の鼻付近で開いて臭いを嗅がせる…」それが、にぎりっぺです。ガスを手で握ってしまうという発想が素晴らしいです。「オナラ」に、市民権を与えたのは、キン肉マンです。「プップ屁が出る5秒まえ」という主題歌の歌詞、「屁のつっぱりは、いらんですよ」のセリフ。これらにより、「屁」は、「暗いもの、隠すべきもの、こっそりすかすもの」から、「明るいもの」へとなったのであります。

授業中のタブーは?

2009年05月08日 | Weblog
 学校の授業中に、児童、生徒、学生がしてはならないことは、何ですか?
 「居眠り?」うーん…居眠りは、人に迷惑をかけないからいいんじゃないですか。居眠りをしなければならないような授業(講義)をしている教員が悪い。
 教員に対する暴力?そのような刑法に触れるものは除外してください。さて、授業中のタブーは?
 
 正解は、「私語」です。そんなことぐらい…という声が聞こえてきそうですが、私語は、最もしてはならないことです。「授業に関係あることなら、私語もいいんじゃないか」だって?…関係あろうがなかろうが、私語は私語。ダメです。
 その理由は、
1 私語を語りかけた相手に迷惑をかける
2 周囲に迷惑をかける
3 私語をする本人は、授業を聴いていないのですから、授業が分からない

 今、私語で困っているのが大学だという!では、大学側からどんな声が上がっているか…

・ 教授らが注意してもきかない。
・ 授業に大きな支障が出ている。
・ ざんき(慚愧)に堪えない。
・ 教授らが学生を静かにさせられずに学部長に言いつける現状がある。
・ 注意したら、「先生、私たちの授業料で食っているんでしょう」と…
・ 学生はお客様。注意などできません。
・ (私語とは違うが)授業中教室を出て、携帯電話で話して戻ってくる学生がいる。

 大学って、学びたい人が行く所じゃなかったのかなあ?「私語」をしに行くところか?学生の質が非常ーに低下しているということです。
 大学自体が、「ボヤボヤしてたら潰れてしまう(財政基盤が危ない。少子化が進むなか、大学の数が多すぎる)」
 大学の数ですが…
 50年前は、228校。
 20年前は、507校。
 現在は、775校。
 50年間で、547校増えた!増えすぎです。
 少子化の進行に反比例して、大学の数が増えている。「大学間、学生の奪い合い」の激化。何としても学生を確保したい!

 そこで、推薦入試の実施。「国内の全高校を推薦入学の指定校にした大学」も出現して話題になっている…。成績など、どうでもいい。なりふり構わず、学生を確保しようという…。
 AO入試という手も、学生の確保に実に有効に働いています。このOA入試、「日東駒専がボーダーで、あとはザル入試」と、評するジャーナリストもおります。MARCHにも、AO入試のボーダー校があるとか、MARCHからSCRAMに変わっているという人も。Hが抜け落ちているが…?

 一般入試は、易しく易しく、他校より易しく。私大文系の中には、「入試科目は、英語、国語、社会」のうち1科目選択…。国語はもちろん、漢文・古文を除く。社会は、地理・世界史・日本史のうちから1教科。これ、本当の話ですよ!もとは、「英語・国語・社会」でした。入試科目が1科目!受験勉強などほとんど不必要ですね。これじゃあ、勉強しなくても大学生・・・。

 このような入試の実態だから、入ってくる学生が、「私語」するのもうなづけます。難関校、準難関校といわれている大学では、「問題になるような私語はない」とのこと。私語と学力は正比例ということです。
 「私語」をする大学生は、高校でも中学校でも小学校でも、「私語」をし続けてきたのでしょう。
 つまり、高校に責任がある。高校生の私語は中学校に責任が…などとは言いません。責任…根本の原因は、はっきりしています。「小・中・高と、服従させることが出来ないまま大学生にしてしまった」義務教育から現在の教育までの失敗です。

 大学の、「私語で困ってます」は、泣き言です。いくら学生の質が粗悪でも、私語をさせなければよい話です。授業に問題があります。
ある大学では、仲良しで固まると、私語が増えるので、授業は座席指定にしたそうです。「違うでしょ」と言いたいが、何もしないよりいいでしょう。
 またある大学では、ゲーム機「ニンテンドーDS」を授業に使っているという。「私語が少なくなった」そですか…?。これも、何もしないよりいいです。
 また、ある教授は、「私語は許しません。教室から出します」。これも何もしないよりはいいです。
 学生が、私語も忘れて、真剣聴き入る、「おもしろい授業」をしてください。

サルも使うデンタルフロス

2009年05月07日 | Weblog
 人類が誕生してから今日までで、「一番感染者数の多い感染症」は、何か?インフルエンザ?外れです。正解は、「歯周病」。ギネスブックにも載っています。高齢者御用達の感染症のように言われていますが、歯ブラシの共有(今時そんな人はいないかな?)で感染するそうですから、子どもでも油断できない。歯周病がひどくなると歯を抜かなければならなくなり、総入れ歯への道を辿ることになります。

 サトウキビ畑で、50万円の入れ歯をなくしてしまった人がおり…、「50万円?そんな高価な入れ歯などないだろう」と、内心疑っておりました。その後、「75万円の入れ歯」を入れている人がおりまして…入れ歯って高額なのですねえー!歯周病にならないようにしなければならないなあと決意を新たにしました。

 歯周病の予防は、「歯磨き」ではなく、「歯茎みがき」。歯周ポケットを4mm未満に保てばよいようです。ちなみに、50歳代の半数は、4mm以上だそうです。
 8020運動という運動があります。「80歳で、自分の歯が20本以上残そう」とする運動のこと。20本以上の歯を持つ高齢者は、それ未満の人に比べ、「活動的で、寝たきりとなることも少ない」のだそう。なんと、「8020推進財団(日本歯科医師会)」まであります。80歳の日本人の歯の保有数は平均して5~6本だそうで…。

 推進財団は出来ていませんが、「5525運動(岡山市歯科医師会)」という運動もあります。55歳までに25本の歯を残そうというというもの。私は、珠算6級なので、計算が苦手。8020運動と、5525運動、どちらがハードルが高いか…?どっちでもいいんですが…。

 「333運動」もあるだろうって?ありますが、これは、「自分の歯を残そうという運動とは違います。「3回の食後3分以内に3分間歯を磨きましょう」という運動。この運動の問題は、「食後3分」。何をもって食後とするか?私の食後は、食後酒を1時間近くも飲んで、食後の薬8種類を飲み終えた段階なのですが…それから3分以内の歯磨きでOKか?そんなに難しく考えるなって?だって、のんびりしているうちに、歯を溶かす酸ができはじめたらどうするの!
 朗報として、歯を溶かす酸が、虫歯をつくるほどの勢力になるには、24時間くらいかかるのだそうです。つまり、24時間に一回歯磨きすれば大丈夫らしいいです。ということは、「333運動」は、「1-24-3運動」と、改称しなければなりません。虫歯によっては、放置しておけば治ってしまうものもあることが分かっていますし…。

 ところで、私は、「水でうすめたコンクール液」をつけながら、「歯ブラシ→スペースブラシ→歯間ブラシ→デンタルフロス→舌ブラシ」の順に歯磨き(歯茎磨き)をしています。61歳で自分の歯は、30本あります。大したことない?そうです。私の世代は、「歯磨きの習慣」がない世代でした。アメ、キャラメル、チョコレートなど、甘いものが出始めていました。つまり、虫歯世代。これではダメダと気づいて、入念な歯磨きをするようになったのですが、遅すぎましたね。

 日本人にあまり浸透していないのが、「デンタルフロス」。糸で、歯と歯の間の汚れを掻き出す。歯と歯の隙間の食物残渣が取り除ける。歯茎のマッサージにもなります。デンタルフロスは、サルでも使っています。「ホントカ?」って?産経新聞に載っていました。要旨は…。

 タイに、人の髪の毛を使って歯に詰まった食べ物のかすを取り除く「歯磨き行動」をする野生のサルがいる。母ザルは、子ザルが見ている時に特に大げさに歯磨き行動を行う。子供に歯磨きについての関心を向けさせ、歯磨きを教える「しつけ」と考えられる。
 約250頭の群れの中で約100頭が、この歯磨き行動をするのだそう。デンタルフロス(歯間磨き)…糸の代わりに、人の髪の毛を使う。これが凄い。人の髪の毛は、見た目はツルリとしているが実際は、タケノコの皮をササクレ立てたようになっている。つまり、歯間の食べかすがササクレに引っかかってよく取れる。実に理にかなっているのです。

 サルの種類は、「カニクイザル」だそうで…カニクイザルは、街中で人を見ながら暮らしている。歯磨き行動は、人と接する中で学んだと考えられているのだそう。…と、いうことは、タイの人々はデンタルフロスを習慣的に使っているということでしょう。カニの身は、歯間に食い込みますから。

 日本の歯磨き業界、カニクイザルに負けてはおられない。「骨伝導を利用した音楽歯ブラシ」が売り出されている。歯ブラシ内蔵にIC収録された音楽が、骨を伝わって音を奏でる…。音楽を聴くなら、歯ブラシからの骨伝導でなくても、ヘッドフォン(イヤフォン)で聴けばよいのに…。

 光る歯ブラシも近々登場するという。口の中を明るく照らしてどうすんの?明るいから、入念なチェックができますね。ブラシの中央部分から、「ブロードバンド光」を照射する方式。この光、いくつかの歯周病の原因菌に対して抑制効果が期待できるという。入れ歯会社に強敵出現です。

エスカレーターの中央に立って何が悪い

2009年05月06日 | Weblog
 高齢者が責められているようなので、弁護させていただきます。「え?日頃、高齢者にキツイのにどういう風のふきまわしだ?」だって?キツイとは思っておりません。高齢者の、「自動車運転、自転車、歩行」について、高齢者自身も、巻き添えの人も、「命の危険にさらされる」から、手だてが必要だといっているのです。

 読売新聞が運営する投稿サイトで、高齢者のマナー違反に関する、「お題」(スレだかトピだか知らんが…)が出され、大きな反響を呼んでいるという。大半が、「高齢者!高齢者だから何でも許されると思ったら大間違いだ!」という攻撃。そうなると、高齢者をかばいたくなる。判官贔屓なもので…それでは、高齢者のマナー違反として挙げられていることと、それに対する私の意見…。

1 並んでいる列に、素知らぬ顔で割り込む
 →いいじゃないですか!高齢者の割り込みぐらい。高齢者の皆さんは、食べるものがない時代を経験しているのです。人のことを考えていては、生きていけなかったのです。ですから、何事にも、少しのスキがあればつけ込む。割り込みも生きる力。「どうぞどうぞ!」といって割り込ませてあげてください。

2 赤信号を無視する
 →冗談じゃない。人間には「色神(色覚)に異常がある人」がいるのです。一番多いのが、「赤と緑の区別がつかない人」。最も気の毒な人は、「無彩色にしか見えない人」です。ですから、赤・青・黄色の信号は、色神異常者に対する差別なのです。高齢者の信号無視は、差別に対する抗議と受けとめてください。

3 電車の中で、大声で話す
 →耳が遠いのです。自分では、大声で周囲に迷惑をかけているなどと思ってもいないのです。少しの間我慢してください。じき、下車するでしょうから。

4 電車内で飲食する
 →高齢者になると、体のあちこちに不具合が生じ、たくさんの薬を飲んでいる人が多いです。「糖尿病」の人などは、規則正しい食事が重要なポイントになります。ですから、電車内で食事時間になった場合などは、電車の床に弁当を広げなければならないケースも出てきます。少しでも長生き出来るよう、電車内飲食について、応援してあげようではありませんか!

5 電車の座席に荷物を置く。お陰で座れない人が出る
 →「もったいない」の精神で生きてこられたのが高齢者。荷物は大切ですから、きちんと座席に置く。膝の上に載せろって!足が痛くなったら責任とれますか!骨も、スカスカになっています。高齢者の荷物は座席でしょう!

6 エスカレーターの中央に乗る
 →それがなぜ迷惑なの?エスカレータの正しい乗り方は、「黄色い線の内側、ステップの中央に立ち、手すりにお掴まりください」と、放送されていますよ。「お急ぎの方用に、右側を空けてください」などという、アナウンスはありません。この、「右側を空ける」は、地域によって「左側を空ける」となります。知ったかぶって右を空けたら、「ドケ、コラ!」と言われるかもしれません。そもそも、急ぐ人のために、エスカレーターの片側を空けるということ自体おかしい。先進国のマナーだって?そのようなマナーは、どこの世界にもありません。エスカレーターは、じっと立っている乗り物です。空港にある動く歩道とは別のものなのです。
 また、エスカレーターに片側だけに並んだり、一方の側で駆け上がったりすると、エスカレータのステップを動かすチェーンやギアが、左右で異なる減り方や痛み方をしています。故障の原因になり、思わぬ事故につながります。
 バンコックのデパートで、エスカレーターを駆け下りる女性がおりました。「あの人、きっと日本人だぞ」と、見ていると、案の定、日本語を話していました。まあ、それが日本人の実態です。恥です。エスカレーターは、中央に堂々と乗りましょう。

7 車で走行中、流れに乗らずノロノロ走っている。後続車が迷惑。
 →ヒエー!「流れに乗る」という名目で、「道路交通法違反をしろ」ってこと?高齢者を見習いましょうよ!法定速度は、適当に決めているんじゃないのです。交通事故の原因で最も多いのが「スピードの出しすぎ」です。「流れに乗れ」という人は、無責任でいい加減な人です!

8 優先席で携帯電話を堂々とかけている
 →携帯電話をコソコソとかけたのなら情けない高齢者だが、堂々とかけるとはあっぱれ!

9 スーパーマーケットで使ったカゴを元の場所に戻さない
 →だからなんなんだ!若年層は、使ったカゴを元の場所に戻すのか?ほとんどのスーパーでは、空きカゴやカートの整理係がおります。使ったカゴを元の場所に戻す習慣が出来てしまうと、整理係が不要になり解雇されてしまいます。雇用を維持するためにも、使ったカゴは、あちこちに散らし、係の人が生き生きと働けるようにしましょう。

10 突然、暴言を吐かれた
 →高齢者はキレやすいのです。押さえが聞かない。腕力に訴えるにはあまりにも非力、よって暴言でウサを晴らす。腹が立つでしょうけれど、許してやってください。

最近は、高齢者の犯罪が急増していることが問題になっています。
「2008年版犯罪白書(法務省)」によると、一般刑法犯で検挙された高齢者(65歳以上)は、48,605人。増加の勢いは止まりませんよ。その原因?複合的で多数のことが考えられますが、「周囲が優しい目で見てあげることが出来ない」ことが、一番の原因ではないでしょうか。本日の小論文(「究極の駄文」が、いつから小論文になったんだぁ!)に、オチはないのかって?ないです。「みんなが通る道なのです」オチをつけて笑いを取る気になれません。

「シャボノ」と「福建の土楼」

2009年05月05日 | Weblog
  客家の子孫がヤノマミ族…

 ヤノマミ族は、アマゾンの熱帯雨林からオリノコ川にかけてひろく居住しています。狩猟と採集が主な生活手段。彼らの住居は、巨大なドーナッツ形。中央は円形の広場になっている(シャボノと呼ばれている)」。空からシャボノを見た人が、「熱帯雨林の中のミサイル基地」だと思ったという。緑の中に突如現れる、巨大ドーナッツ。そりゃびっくりしますよ。

 私は、このシャボノと、中国の福建省と広東省の省境にある、「福建の土楼」が、無関係とは思えないのです。またまた、珍説をでっち上げる気かって?私の説は、立証されていないだけで、限りなく真実に近いものばかりですよ!自信があるから開陳しているのです。このような仮説、のちに立証されたときに、「誰が最初に仮説を立てたのか」が、問題になります。その点、このような形で公開しておくと、時間的なことが明確ですからトラブルが回避されるのです。

 シャノボも福建の土楼も、巨大円形の集団住居であり、中央が広場になっているという点で共通しています。航空写真を見れば、そっくりです。円形だけでなく、「方形のものもまれに混じる」…この点でも一致しています。

 福建の土楼は、4世紀初頭に客家(はっか:漢民族なのですが、独特の習俗を持ち、言語も独自のものをもっていた人たち)が建てました。倭寇の襲撃から守るために円楼にしたのです。円は、死角が少ないので、守りやすい。円楼は、日照や広さに不平等がない…これも注意すべき点です。

 我が家の二男は、ボストンの、「ブリガム&ウイミンズホスピタル」で生まれました。誕生後、母子で、数日入院していたのですが、病院のビルディングが円筒型。病室は円周にあり、中央にナースステーション。ナースが、どの病室へ行くにも平等な時間で行くことが出来る。「どの患者にも同等のメディカルサービスを」と、いうことを追求すると、当然「円形の病棟」に行き着くわけです。福建土楼やシャボノの考え方が、現代世界最高といわれている、「ブリガム&ウイミンズホスピタル」と、共通する。なぜか嬉しい。

 客家の流れをくむ人々が、ユーラシア大陸から、陸続きとなっていたベーリング海峡を通ってアメリカ大陸に渡った。そして、オリノコ川の上流に着いた。
 インカ帝国が13世紀の成立ですから、4世紀にベーリング海峡を渡った客家が、13世紀ころまでに、オリノコ川の上流、コロンビアとブラジルの国境付近のジャングルにシャボノを作って住み着いた。時間の考証として何ら矛盾がない。

 客家の子孫がヤノマミ族になったと考えています。
 根拠の第一は、シャボノですが、シャボノのほかに、人種的なことも挙げられます。ヤノマミ族は、南米の他のインディオと違う顔をしているのです。現在の東アジアのモンゴロイド、つまり日本人や中国人と良く似ているのです。裸族ですが、流行の洋服を着せ、顔に刺した焼き鳥の串のようなものを抜くと、誰もヤノマミ族とは思わないでしょう。そのまま原宿を歩かせても、なんの違和感もありませんよ。
 
 客家の子孫がヤノマミ族説は、この100年以内にDNA鑑定で立証されるでしょう。なぜ100年もかかるのか?NHKが、ヤノマミ族の取材許可を得るのに10年かかっています。シャボノへ入り込まなければ、DNA鑑定に必要なものを採集出来ません。年月がかかります。

北京にみる巨大格差

2009年05月04日 | Weblog
  ヨハネスブルグのように、「間違いなく殺されます」という都市に比べると、北京は、かなり安全な都市。それでも「深夜出歩くな」何度か注意されました。しかしこれは北京に限ったことではなく、どこの都市でも深夜は危険です。「深夜は、タクシーに乗るな」とも言われました。この1年間、深夜にタクシーに乗って殺害された人は約300人だそうです。うーん!説得力あるなあ。10日間に、8人が殺されているってことですね。

 タイでは、タクシン派は赤、反タクシンは黄、軍隊は緑、警察は青というように服装が色分けされている。よって、旅行者は、赤・黄・緑・青の洋服を避けなければならない。タイへ行くときの服の色は、「黒か白」が無難ということになります。中国では、黒が嫌われる。かといって、白のスーツとかは、持っていない(普通の人は、白いスーツなど持たないと思うのですが…)。上から下まで黒ずくめで北京へ行ってきましたが、石を投げられることもありませんでした。

 北京に、「物乞い」がおりました。私が見たのは、ただ手を出して、「金をくれ」という、元手のかからない正当な物乞い。香港のものぐさな乞食の皆さん(毛布にくるまって寝ていて、時折空き缶の小銭をジャラジャラ鳴らしてお金をもらおうとする)については、驚きもしませんでした。しかし、北京に物乞い・・・!「財産の共有」が方針のはずの党が支配する国、その首都に、「物乞い」がいる。どういうことでしょうか?…そういうことなのですねえ!

 所得格差が凄い。「巨大格差」という表現もあるほど。平均的なサラリーマンの1か月の給料は、2万~3万円。2DKのマンションは、1,000万~3,000万円。このようなマンションを買うことが出来る階層もいる。サラリーマンがマンションを買うのは至難の業。このことを、巨大格差といっているのではありません。フートンの状況やら、中国最貧の村と、1,000万~3,000万円のマンションのことを凄すぎる格差といっているのです。

 北京オリンピック開催に伴う都市整備や再開発で、フートン(胡同)が取り壊されていると聞いていました。「フートンを見ることは出来ないだろう」と、思っていました。ところが、なんとなんと、北京一の繁華街「王府井」でも、一本裏通りへ入ると、「フートン」がありました。
 フートンは、古くからの北京の街並みを留めているので、観光スポットとして海外からの観光客の人気が高いのだそうで…。私も、大変興味がありました。入り込んでみたのですが、「なに見てるんだ!コラ!」と、叱られそうで…少し入っただけで退散しました。フートン地区は、今も、「共同トイレ」「台所なし」でしょう。共同トイレは、壁なしトイレが普通。
 フートンに住んでいる人たちにとって、1,000万円のマンション…週末に海王星まで遊びに行く…そんな感じでしょう。

 支援を要する貧困層は1億人。このうち、2,148万人は、年収が1万円に満たない。年収ですよ!
 NHKスペシャルで、上海から列車で1泊2日内陸へ入った、「中国最貧の村」を取材した番組がありました。驚くべき事実の連続…この村は、ほとんどの家庭が年収1万円に満たない状況でした。子供達は、「勉強に次ぐ勉強!」中・高生の寄宿舎では、午前4時30分から、夜の12時まで、「勉強、勉強」。極貧から抜け出すのには、勉強するしかない。日本の子供達がこれだけ勉強したら…するわけないですね。寄宿舎に入っている子供達の食事は、「モーモー」。牛肉かって?そんなはずないでしょう。粉を練って焼いたと思われる、固いパンのようなものが、モーモー。1週間分のモーモーが支給され、それだけを食べる。ミルク?おかず?あるわけない。モーモーだけが食べ物。自分への割り当てを食べ尽くしたら、その週は、食事なしなので、計画的に食べなければならない。どうして巨大格差が出来たか?説明するには、毛沢東までさかのぼらなければなりません。現在も、都市部と農村部では、「戸籍が違う」。なぜ?その弊害は?…数十ページが必要ですので割愛。

 最貧の村に、肥満の子はいるのか?肥満になりようがないです!モーモー箱に入っているモーモーだけですから。
 北京動物園に遠足に来ていた小学生…肥満が目立ちました。一人っ子政策のため、親たちは、蝶よ花よと、ワガママ放題に育てる。そのように育てられている男の子は、「小皇帝」と呼ばれ、女の子は、「小公主」と呼ばれている。
 小皇帝と、小公主は、「月光族」になる。月光仮面なら、どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている、「正義の味方でいい人」。月光族は、月光仮面と何ら関係ない。「いつまでも親のスネをカジったり、親と同居し、自分の収入は自分で全て使う」そういう若者たちのこと。最貧の村から抜け出せない若者達(農村の戸籍)と月光族(都市部の戸籍)、この巨大格差…。現状のままでは、ますます拡大します。縮まることはありません。

 口直しに…北京で、格差の実態に触れて驚いたのですが、マナーが改善されていることにも驚きました。中国のほかの都市では、バス停に並ぶ人などいやしない。バスが着いたら、我先にと殺到し、怒号が飛び交う。ところが北京のバス停では整然と並んだ人々が!これについても、2年前は「並んで順番を待つ」という言葉が、北京人の辞書に載っていなかったという。オリンピックを控え、「これでは、国際的にこっぱずかしい」ということで、警察が徹底して指導したそうです。成果は出ておりました。

四つ足は、椅子以外全て食べる

2009年05月03日 | Weblog
 北京ダック、レストランなら1人前2,700円。コンビニでは、一羽(調理済み)225円。出ました!巨大格差!10倍以上!「北京ダック」がなぜ有名かといいますと、美味しいとか、貴重とかではなく、「安い食べ物」だからです。一羽が、225円なら、数人で腹一杯食べられます。安いし、タンパク質が摂取出来るし、味もまあまあです。

 宮廷料理なる物も食べました。メインは、鹿肉とラクダ肉。鹿は、日本でもよく食べるので感動も何もありませんでした。ラクダは初めて食べましたが、なんの変哲もない…鶏肉の少々固いものという感じ。ラクダは、牛の仲間ですから。「牛肉と同じ」といってもいいのかも知れません。
 「野生のラクダを捕まえて食べるのか?」地球上で、野生のラクダは皆無でしょう。すべて家畜です。

「ラクダ肉は八珍の一つだ」ということですが…八珍と言っても、陸八珍、海八珍、山八珍…などあるので、八珍どころか二十四珍にも、三十二珍にもなる。白髪三千丈方式です。中国は、「何でも食べる。四つ足のものは、椅子以外全てたべる」よく聞かされる話です。
 陸八珍には、ラクダのほか、カエルやらライチョウやらが入っている。カエルは、毒を持つものが多い。中には、猛毒のものも。その点、「鳥類」は、全て「可食」です。ですから、遭難して食べ物がないときは、カエルではなく鳥を捕まえて食べればよい。どうやって鳥を捕まえるか?北京原人なら、投石で捕らえたでしょうが…。
 ちなみに海八珍には、フカヒレ、干しアワビ、海ツバメの巣、スッポン(スッポンは淡水に住むと思うが、なぜか海八珍に加えられている)など。キンコ(ナマコを干したもの)も、入るんじゃないかと思いますが…不確か。
 山八珍はというと、熊の手(これは日本でも貴重な食べ物)、ハクビシン(ウイルス問題で、日本でも有名になりました)、ヒョウの胎児(これは入手するのが命がけでしょう。ヒョウに限らず胎児は珍味らしく、ネズミの胎児の唐辛し漬けを見たことがあります。試食は遠慮させていただきましたが)、雄鹿の局所(鹿は増え続けていますから、局所についても入手が容易。ちなみに漢字で鹿茸と書く。本当だってば!)、象の鼻の先(これは旨いでしょう!しかし、象を一頭倒して、鼻の先はせいぜい1~2kg。貴重かつ贅沢)なお、中国にも動物保護法がありますので、八珍類でレストランで興されるものは限られます。

 万里の長城を建設するとき、石垣の石をどうやって運んだか?正解は、「山羊(やぎ)」で運んだ。山羊は、八珍には加えてもらえないでしょうが、こき使われて、最後は食われる運命だったのです…。


何万人がこの場で…天安門広場に立つ

2009年05月02日 | Weblog
 物乞いもいる天安門広場
 
 天安門広場は、警備が厳しく、「さすが、天安門事件があった場所だからなあ!」と、緊張しました。
 第1次天安門事件は、1976年4月5日で、四五天安門事件。第二次天安門事件は、1989年6月4日で、六四天安門事件。今は、ただ単に「天安門事件」というと、後者をさすと思います。六四天安門事件は、天安門広場に集結していた学生を中心とした一般市民のデモ隊が、「中国人民解放軍」によって武力弾圧された事件。

 六四天安門事件の様子は、西側のメディア(イギリスのBBCや香港の亜州電視、アメリカのCNNほか数カ国のメディア)が報道してくれましたから、私どもの年代(アラウンド還暦)には、感慨深い(?)ものがあります。
 中国全土から天安門広場に集まった学生や労働者などのデモ隊は、およそ50万人。この数になってしまうと、警察による規制は効かなくなりました。
 そして、6月4日未明、中国共産党の指示で、人民解放軍がデモ隊へ無差別に発砲、装甲車で轢き殺すなどした。凄かったですよ!

 中国共産党の発表では、「事件による死者は319人」となっているが、この事件による死傷者の数については、数千人説から数万人説まで…319人と数万人…差がありすぎ。これも中国の巨大格差の一つか!(意味が違いますね)
 それどころかですねえ…中国の国防部部長さんが、アメリカを訪れた際に、「天安門広場では1人も殺されなかった」と発言しました。これって…現在のどこかの国と酷似していませんか?それより先に、南京大虐殺の話の正反対じゃないですか!「逆もまた真なり」ということわざ…ここから来ているんでしょうかねえ?(←ボケですから心配しないで)
 日本を含む各国の、中国共産党支持者は、「虐殺などなかった」「天安門事件の死者は、偶発的な数人のみ」「負傷者ゼロ」などの、歪曲されたプロパガンダを流した。私たちが、十分注意しなければならないこと…真実はどこにあるのか、それを見極める目を持たなければなりません。

 中国の場合、当局の事件隠匿があるため、今も若年層は、「天安門事件などなかった」と答える状況があるのだそう。そんな訳で、中華人民共和国の民主化運動は一気に下火になっちゃった…。

 現在の天安門広場は…観光客等で大混雑している中、警備兵がかなり頑張って警備していました。かつて2度にわたる天安門事件が起きた場所。中国政府や中国共産党に批判的なデモは絶対させないぞと言う意気込みが感じられます。国旗掲揚台では、日の出と日の入りに合わせて、警備兵による国旗の掲揚と収容の儀式が行われます。この儀式、見守る観光客はほとんどが、地方からの国内団体旅行客。また、夜間は通常立ち入り禁止。

 天安門は、正面に毛沢東の巨大な肖像画が掲示されている。よく、テレビに写ります。肖像画の縦は約6メートル。肖像画の左に「中華人民共和国万歳」、右に「世界人民大団結万歳」という大きなスローガンが掲示されている。天安門に入るには。大きな荷物は持込めないので、入場券売り場の横にある一時預け所に預けることになる。小さな荷物は、飛行機に乗る際のチェックのように、金属探知装置を通過させなければならない。ただ…、この「大きな荷物」と「小さな荷物」の区別は、たいへんいい加減。知らんぷりして通っても何のお咎めもない。「一応職務なので、やってるふりしていまーす!」と、いう感じでした。カメラの持ち込み?ノープロブレム。入り口への通路で立ち止まると、警備の兵士にかなりの迫力で怒鳴られます。無視して写真を撮っている人もいたけど…撃たれなかった。