バッタモンのポタリング日乗

松本在住の自転車散歩日記です
  時々余計な話題も

東京ポタ:今戸橋

2008-04-26 16:15:09 | ポタリング
白髭神社辺りで踵、じゃなくて車輪を返し隅田川沿いに下り、王選手が少年時代に練習していた野球場、渡しの常夜灯などを見ながら歩行者・自転車用の桜橋に至るとレガッタの早慶戦をやっていました。

右岸の待乳山(まつちやま)聖天のふもとにある川の無い橋が今戸橋です。
もともとは山谷堀にかかっていた橋なのですが、堀が埋め立てられて公園となってしまい、川の無い橋が残されたと言うわけです。

山谷堀は隅田川から吉原方面に続く日本堤沿にあり、江戸時代の吉原通いは日本橋や柳橋辺りの船宿で一杯やってから猪牙(チョキ)舟に乗って、この山谷堀まで来て徒歩か駕籠で吉原に繰り出すようでした。
そんな様子が歌川広重の「名所江戸百景」に描かれています。

今戸橋は池波正太郎などの小説にもよく出てくるので要チェックポイントです。永井荷風の「すみだ川」ではこの橋の上で長吉が逢引するお糸を待つシーンがあるのですが、明治~大正期の橋の様子が彷彿とされます。


コメント (1)
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