バッタモンのポタリング日乗

松本在住の自転車散歩日記です
  時々余計な話題も

潮沢探訪2:名九鬼

2020-08-23 21:06:42 | 山村探訪
名九鬼・・・以前から面白い地名が気になっていたところだ
全国には鬼の付く地名が結構ある
長野県でも鬼無里とか青鬼集落・・・
岩手県には鬼死骸村なんてのがあって今でも神社やバス停にその名が残ってるということだ

調べてみると災害とか疫病と関係していると出てくるが
いずれにしても鬼イコール災いという意味合いが強い
災いが無いようにと鬼無里村
鬼が怒ったように暴れる鬼怒川・・・
名九鬼・・・無九鬼
九はたくさんを表すのだろうか?
やはり自然災害や疫病など多くの災いが無いようにかな?
ちなみに中国では九は縁起のよい数字みたいだ
まぁ、この鬼が付く地名から坂上田村麻呂伝説をくっ付けたのだろう
ネット検索してみるとここに住み着いた者は平家と関連があるらしく
降旗姓に改姓して繁栄したようだ
松本出身の映画監督降旗康男氏もここと関係あったのだろうか?
高倉健の「駅STATION」は好きな映画の1本だった

10件ほどある家はすべて無人だ
中には最近まで住んでいた形跡のある家もある
また蔵の周りの草刈がなされている家もあり移住した家人が時々訪れて手入れをしているのだろう

安曇野市の有形文化財となっている地蔵堂前には結構立派な墓地があった
これを見るとやはり平家と縁のある者が先祖だったのかも知れない
また地蔵堂の脇には旧潮沢学校名九鬼支校跡という朽ちかけた標柱が立てかけてあった
かつてはここから子供たちの元気な声が聞こえてきていたのだろう

村の神社も守る者も無く放置されたまま荒れ放題になっていて
この地にはもう鬼も住めないようだ
                    
                    

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潮沢探訪1:柏尾

2020-08-23 18:00:52 | 山村探訪
明科から国道403号線に入った狭隘な谷沿いの潮沢地区
地図を見ると国道沿いの山中にはいくつかの小集落が点在する
このうち柏尾、名九鬼、矢越には坂上田村麻呂の鬼退治伝説が残るということで探訪してみた

篠ノ井線潮沢信号所跡から山中に入ってしばらくして現れた大日堂
敷地内には紙衣を着た藁人形が並べられていた
これは毎年3月のお彼岸の中日に行われる疫病退散の祈願だそうだ
紙衣にはコロナ退散の文字が書かれていた

柏尾鬼首大明神には坂上田村麻呂が成敗した鬼の頭と尾を埋葬したとある
社脇の建物は神楽殿のようなものだったろうか?
壊れて埃まみれの山車が置かれ中には古い発動機が放置してあった
この山車はこの上の養蚕の護神大天白のお祭りに使われたものと思われる
祭りを担う若者がもうだいぶ前からいなくなってしまったことを物語っていた

この地区の戸数はざっと見たところ10戸くらいか
その中で半分くらいは空き家かなぁ?
                           
                           
                           
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