ちょっと森博嗣さんのことを語りたくなったので、特別編です。
さて、今年の目標である年間読書150冊。
170冊目です(今年200日目)。
「赤緑黒白」森博嗣
勝手に評価10点満点中7点鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かは、わかっている。それを証明して欲しい」と保呂草(ほろくさ)に依頼する。そして発生した第2の事件では、死者は緑色に塗られていた。シリーズ完結編にして、新たなる始動を告げる傑作。
この本を読むのは、多分3回目。
それでも、内容は犯人以外覚えていませんでした。
森博嗣さんは本職の大学教授の傍ら、沢山の本を書かれていて、
S&Mシリーズからこの本が完結編であるVシリーズ。
そのほかGシリーズ、Ⅹシリーズ等々、
沢山のシリーズや本を書いています。
初めて「すべてがFになる」と出会った時の衝撃は忘れられません。
メフィスト賞受賞作のこの本。
その後、ここまで作品が積み重なるとは全く思っていませんでした。
因みに、2005年に名古屋大学を退官されたようです。
森さんは、色々なこだわりを持っていらっしゃいますが、
例えば、
かつて日本工業規格(JIS Z 8301)において、
「ある単語が3音以上の場合には、語尾に長音符号をつけない」
という規定があるらしいのですが、
これを徹底して小説に持ち込んでいます。
コンピュータ、データ、エレベータ、シンナ、プレッシャ等々。
(でも、タクシーはタクシー、フリーはフリーでした)
また、独自のルールとして子音+yで終わる言葉には、
「ィ」を用いている「ミステリィ」「スプレィ」。
雑知識でした。
登場人物が天才、あるいは天才的と言う小説は沢山あります。
例えば、羊たちの沈黙に登場するレクター教授、
古くはシャーロックホームズもそうですよね。
作者なりに天才を表現する訳ですが、
日常会話、あるいはちょっとしたエピソードで、
天才を表すのは、作者が天才でないと出来ないと、私は思っています。
個人的に、天才が犯罪を見抜く、あるいは犯人を見つける。
確かに天才にしかできないでしょうが、
ある意味、作者が自分でストーリーを作るのですから、
出来るのが当たり前です。
それより、何かの出来事があって、
普通そんな事見ていない、気にしていないことを、
しっかり見ている、気にしている、数えている。
その凄さは多分、作品を読まないと判らないと思います。
私が天才だはないので、説明できないことも悲しいです。
この作品は、Vシリーズ最終回と言う事で、真っ先に読みました。
今後また森作品を読み返し、
作者が天才である文章が見つかったらここに記してみるのも面白いかも。
時々書いていこうかと。
取り敢えず、近々「幻惑の死と使途」「夏のレプリカ」を読む予定です。
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