今日、J1への昇格プレーオフが行われ、この後触れる激戦を見るにつけ、プレーオフに回らずに自動昇格となって良かったとつくづく思いました。
本日はJ1昇格プレーオフが行われました。
私のブログでも一昨日取り上げ、そこで書いたように、
「YOUTUBE等でもプレーオフの勝敗予想が沢山アップされ、J2終盤の勢いを見れば、残り1枠の昇格チーム予想は、殆どの方がモンテディオかV・ファーレンとなっています。そこは天邪鬼の私。そこで番狂わせが起きるかも知れないのが、ある意味スポーツの醍醐味でもあり、楽しみでもあります。」
と言う感じの文章を書きました。
しかし、ベガルタとファジアーノの両チームが勝つとは、
正直に言えば思っていませんでした。
まず、先に始まったV・ファーレン対ベガルタです。
結果から書けば、
なんとナントの4-1でベガルタの勝利でした。
ベガルタが勝つのであれば、
守りを固めてのカウンター勝負と思ったのですが、
ベガルタは、V・ファーレンに対し、
運動量豊富にプレッシャーを掛け続けました。
V・ファーレンはそのプレッシャーにやや戸惑いがあるように見え、
ベガルタから得点を奪えそうなシーンも数回あったものの、
一言で言えば受け身のV・ファーレン。
そしてプレッシャーにミスも多く、
有効な攻撃は中々出来ませんでした。
そんな中、28分に相良選手のシュートに、
身を挺してブロックに行ったヴァウド選手の手に当たりPK判定。
ヴァウド選手は最初、VARを要求していましたが、
プレーオフの決勝はVARが導入される予定ですが、
準決勝はVARが導入されてないので、審判がPKと判定すれば、
覆ることはないのですが、
ヴァウド選手はずっと抗議をし続けてイエローカードを貰いました。
ヴァウド選手は良い選手ですが、
この熱くなりすぎる性格はエスパルス時代もレッドカードを貰ったり、
もったいないと感じました。
前半はこのまま0-1で終了。
V・ファーレンの攻撃力や、
引き分けならV・ファーレンが勝ち上がることを考えれば、
まだまだ、予断を許さない展開だったのですが、
52分にV・ファーレンのちょっとした心のスキ?から、
エロン選手が追加点を奪い、68分にも郷家選手が得点し、
完全にベガルタペースとなりました。
ある程度ブロックを作って守りながら、
球際で激しくプレッシャーを掛ける守備が機能して、
V・ファーレンが攻めあぐむ感じが顕著になって行きます。
更に、引いて守るベガルタですが、
攻撃に移ると運動量でV・ファーレンを上回るので、
V・ファーレンは良い攻撃を全く出来ません。
それでも、76分にマテウス・ジェズス選手が、
ダイレクトシュートを決める辺りは流石ですが、
後半アディショナルタイム、90分+2分に、
前掛かりになるV・ファーレンに対し、
カウンターがさく裂。
中島選手の得点でとどめを刺しました。
一方、もう1試合のモンテディオ対ファジアーノの試合は、
ある意味同じような展開でした。
攻撃力のV・ファーレンと守備力のベガルタ。
攻撃力のモンテディオと守備力のファジアーノ。
アバウトに言えばそんな対比が出来るチームの対戦でしたが、
攻撃力を誇るモンテディオのはずでしたが、
何となくよそ行きのプレーと言うか、
心の奥底の「引き分けでも良い」的な気持ちが現れていて、
V・ファーレン対ベガルタほどにはバチバチにやり合う展開ではなく、
気が付くと、31分に本山選手のゴール。
34分には木村選手のシュートが岩淵選手に当たってのゴール。
前半は2-0で終了しました。
ただ通常のモンテディオであれば、
0-2から追いつくことも十分可能なチームですが、
不運な出来事が重なりました。
まず、2-0でリードしたことからファジアーノは引いて守る体制に。
40分にディサロ燦シルヴァーノ選手に深いタックルが入り、
意図的ではなかったものの、44分に交代となってしまいました。
そして、再開後すぐにファジアーノ選手のクリアボールが、
至近距離からイサカ・ゼイン選手の顔に当たり、
最初はそこまで影響はないように見えましたが、
後半始まる前に交代となりました。
アナウンサーは脳震盪による交代と言っていましたが、
実際はどうだったのでしょうか?
更に追い打ちをかけたのは、
54分、先日の北川航也選手の1発レッドカードと、
ほぼ同じシチュエーションで河井歩選手が退場となりました。
木村選手が後ろからタックルをしたことに対し、
報復行為的に腰を蹴ったと判定されたようです。
転がった際に回転しながら足が腰に当たったと、
言えなくもない状況でしたが、審判の判定です。
これで一人減ったモンテディオ。
ファジアーノの固い守りを崩すのに手こずっていたので、
更に難しい状況となり、
攻められた後にボールをクリアする際には大きく蹴るのではなく、
繋げることを試みるも、そのパスが繋がらず、
ずっと攻められる展開から耐え切れず84分に失点。
勝負ありでした。
2試合とも下位チームが勝利。
まさしく番狂わせのプレーオフでした。
2試合を見ての感想ですが、
やはり、短期決戦では守備力が大切ですし、
引き分けでも良いはずの負けたV・ファーレンとモンテディオは、
攻撃力に自信があることで、
守りから入ることをしなかったのでしょうか?
短期決戦では先制点が大切な事は、
歴史が教えてくれていたはずですが、
その教訓が生かされなかったと言う事でしょう。
次はファジアーノとベガルタの対決となりました。
私はどちらが勝っても良いのですが、
まだJ1未経験のファジアーノが勝つと良いかな?
と少し思います。
来週も楽しみです。