J2第19節で唯一残された昨日のアウェイ秋田戦は、新潟にとっては上位の京都と磐田に何としても食らい付いていきたい大事なゲームでした。「ボールポゼッション(新潟)」Vs「ハイプレス&ロングボール(秋田)」という、異なるサッカー観の闘いとしても興味深いこのゲームを、新潟は2-0で勝利することができました。
先発メンバーはこんな感じです。至恩と谷口はベンチスタートで、左SHには星が、右SHには三戸ちゃんが入りました。CBには史哉が、GKは前節に続いて新婚の小島が入りました。
鈴木
星 高木 三戸
島田 高
堀米 千葉 史哉 藤原
小島
予想どおり立ち上がりからボールを支配した新潟は、右サイドから積極果敢に攻撃を仕掛けます。特に三戸ちゃんの動きがヨカッタですね。何度もチャンスを演出していました。その三戸ちゃんが前半39分に、相手のクリアボールを至近距離から顔面に受けて倒れます。三戸ちゃんがピッチに倒れ込む姿はこの日3度目です。ボールが当たった瞬間に首が後ろにガクって感じに曲がったのが、DAZNの画面からもはっきり分かりました。三戸ちゃんはそのまま担架に乗って退場。病院に救急搬送されたとのこと。脳震盪だったそうですが、1日も早い回復を祈っています。
三戸ちゃんの代わりにピッチに入ったのは至恩でした。アルベルト監督のゲームプランとしては、後半に入り相手の疲れが見え始めた頃のタイミングでの至恩投入だったんでしょうけどね。弟(三戸)のアクシデントで投入された兄(至恩)が、すばらしいパフォーマンスを見せ、結果を出します。「弟の仇を兄が討つ!」って感じ。
前半のアディショナルタイムに、ヨシくんが放ったシュートをゴール前でチョコンと右足でコースを変え、嬉しい先制ゴールです。至恩の7試合ぶりの得点は、チームとしても久しぶりの先制点となりました。至恩は今季5得点目。チームメートの鈴木選手の第一子誕生を祝う「ゆりかごダンス」のパフォーマンスも嬉しいねぇ。
後半は秋田に押し込まれる場面も増えましたが、史哉をはじめ守備陣が身体を張って守り切ります。途中交代で矢村、谷口、そしてケガから復帰したロメロの元気な姿も見ることができました。いやぁ~頼もしい男が新潟のピッチに帰ってきましたよ。嬉しいなぁ。
後半44分には、ドリブル突破した至恩が「シュートを狙う」と見せかけて、矢村に優しいパスを選択。矢村がこれをきっちり決めて追加点です。いやぁ~矢村の決定力、すばらしいですわ。そして周りをよく見て状況判断する至恩のプレーにも感服です。至恩はこの日、途中出場ながら1ゴール1アシストの大活躍。まさにエースの風格です。そして矢村はこれでリーグ戦3得点目。勝負はつきました。
「いったい何人産まれたんだ?」って思うくらい、ここでもみんなで「ゆりかごダンス」。いやぁ~嬉しいねぇ。自身の得点は決められなかったスーさんですが、このゲームでも相手DFを引き付けて潰れ役に徹したり、ボールをきっちり収めたり、いい働きをしていました。
そして守備陣も身体を張ってよく頑張っていましたよね。史哉も千葉も、そしてGKの小島も、すばらしい判断とパフォーマンスを見せてくれました。無失点勝利は5月1日の千葉戦以来ですかね?
シュート数17、ボール保持率66%、スコア2-0。見事な勝利です。
自らの誕生日を無失点で抑えた、チームの大黒柱の千葉選手です。千葉ちゃん、ハッピーバースデー!これからも頼むよ!
平日にもかかわらず、アウェイの地に大挙駆けつけたアルビサポーターの皆さん。本当にありがとうございました。あぁ…行きたかったぜ!
新潟はこれで勝ち点を40まで積み上げました。京都&磐田にきっちりとついていっています。7月の直接対決が楽しみですね。J2リーグ、これからますます面白くなるぜ!