明るい顔・暗い顔、賢そうな顔・アホそうな顔、暖かい顔・冷たい顔、腹黒い顔・善良な顔、優しい顔・残酷な顔、気品のある顔・ない顔、意志の強い顔・弱い顔、攻撃的な顔・すぐに逃げそうな顔。厚かましい顔・謙虚な顔と、顔を形容する言葉は数多くあります。一方、見るだけで不愉快になる顔やその逆もあります。それらは私たちが他人の顔から様々な情報を得てきたことを示しています。
つまり顔の形や表情の変化から我々は他人の精神的な特性を読み取っているわけです。それは恐らく、今まで経験した他人の顔と性格との関係を学習してきた結果なのだと思われます。しかし京都大学の正高信男教授らが学習経験のないチンパンジーや人間の3歳児を対象にした研究によると蛇を見て怖がるのはどうやら本能によるものであるそうです。これは特定の形に何らかの感情を呼び起こすようにプログラムされていることを意味します。ヘビを恐れることは本能によるものなのか学習によるものなのかの論争は19世紀から続いてきたそうですが、ひとつの結論が出たわけです。
ホラー映画に出てくるような顔を怖いと認識するのは多くの人に共通することです。それは後天的な学習というより本能によるところが大きいのかもしれません。まあそれでも賢そうな顔や残酷そうな顔などという複雑な意味を認識するのは後天的な学習によるものだと思います。リンカーンの「男は40歳になれば自分の顔に責任を持たねばならない」、大宅荘一氏の「男の顔は履歴書」という言葉は顔と性格の関係性を前提にしたものと理解できます。
人を評価するとき、我々は様々な要素を参考にします。身なり、言葉、経歴、顔、表情などですが、この中で顔だけは誤魔化しが困難です。立派なことを言う人だと感心したところ、あとでそれが本や新聞からののコピーであることがわかり、がっかりした経験があります。言葉による短時間の評価は危険です。また経歴は事実であってもその人の社会的な側面(外面)を評価するのに有効ですが、内面の評価にはあまり役立たないようです。ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサは社会的には立派な人物ですが、サイコパスであり実は冷たい人間であったとする見方があります。
トランプ大統領の顔はどうみても知性や気品があるようには見えません。最近、金王朝とも呼ばれる北朝鮮のロイヤルファミリーの面々がよく登場しますが、このロイヤルファミリーという言葉から想像される気品にはほど遠いように感じます。まあ政治家のの顔から謙虚さを感じることはめったにありません。私はいろんな顔を見てあれこれと想像を楽しんでいるのですが、鳩山元首相の顔だけはいくら観察してもわかりません。宇宙人と呼ばれる所以でしょう。
顔による評価には精度という点ではちょっと頼りないところがあるものの、誤魔化しがききにくいだけに顔からの情報は貴重です。ただ気をつけたいことは観察がとくに有効なのは初期段階で、顔を見慣れるにしたがって得られる印象が他の要因のために変化することです。第一印象が重要視されるのはこんなところに理由があるのかもしれません。
顔と性格の関係性に関心を持ち観察を続けていれば、ある程度は評価の精度も上がることと思います。顔のパターンと性格の関係を定式化した研究でもあればいいのですが、今のところ経験的な印象に頼るしかありません。将来、顔の画像分析が進んで、様々な性格が点数化されると面白いでしょうね。余談ですが、サイコパスというSF映画で、計測器が付いた銃を怪しい人物に向けるとその人物の「犯罪係数」が表示されるというのがありました。その数値によって即「処分」が決まるというわけです。ジョージ・オーウェルの管理社会のアニメ版にというところです。
つまり顔の形や表情の変化から我々は他人の精神的な特性を読み取っているわけです。それは恐らく、今まで経験した他人の顔と性格との関係を学習してきた結果なのだと思われます。しかし京都大学の正高信男教授らが学習経験のないチンパンジーや人間の3歳児を対象にした研究によると蛇を見て怖がるのはどうやら本能によるものであるそうです。これは特定の形に何らかの感情を呼び起こすようにプログラムされていることを意味します。ヘビを恐れることは本能によるものなのか学習によるものなのかの論争は19世紀から続いてきたそうですが、ひとつの結論が出たわけです。
ホラー映画に出てくるような顔を怖いと認識するのは多くの人に共通することです。それは後天的な学習というより本能によるところが大きいのかもしれません。まあそれでも賢そうな顔や残酷そうな顔などという複雑な意味を認識するのは後天的な学習によるものだと思います。リンカーンの「男は40歳になれば自分の顔に責任を持たねばならない」、大宅荘一氏の「男の顔は履歴書」という言葉は顔と性格の関係性を前提にしたものと理解できます。
人を評価するとき、我々は様々な要素を参考にします。身なり、言葉、経歴、顔、表情などですが、この中で顔だけは誤魔化しが困難です。立派なことを言う人だと感心したところ、あとでそれが本や新聞からののコピーであることがわかり、がっかりした経験があります。言葉による短時間の評価は危険です。また経歴は事実であってもその人の社会的な側面(外面)を評価するのに有効ですが、内面の評価にはあまり役立たないようです。ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサは社会的には立派な人物ですが、サイコパスであり実は冷たい人間であったとする見方があります。
トランプ大統領の顔はどうみても知性や気品があるようには見えません。最近、金王朝とも呼ばれる北朝鮮のロイヤルファミリーの面々がよく登場しますが、このロイヤルファミリーという言葉から想像される気品にはほど遠いように感じます。まあ政治家のの顔から謙虚さを感じることはめったにありません。私はいろんな顔を見てあれこれと想像を楽しんでいるのですが、鳩山元首相の顔だけはいくら観察してもわかりません。宇宙人と呼ばれる所以でしょう。
顔による評価には精度という点ではちょっと頼りないところがあるものの、誤魔化しがききにくいだけに顔からの情報は貴重です。ただ気をつけたいことは観察がとくに有効なのは初期段階で、顔を見慣れるにしたがって得られる印象が他の要因のために変化することです。第一印象が重要視されるのはこんなところに理由があるのかもしれません。
顔と性格の関係性に関心を持ち観察を続けていれば、ある程度は評価の精度も上がることと思います。顔のパターンと性格の関係を定式化した研究でもあればいいのですが、今のところ経験的な印象に頼るしかありません。将来、顔の画像分析が進んで、様々な性格が点数化されると面白いでしょうね。余談ですが、サイコパスというSF映画で、計測器が付いた銃を怪しい人物に向けるとその人物の「犯罪係数」が表示されるというのがありました。その数値によって即「処分」が決まるというわけです。ジョージ・オーウェルの管理社会のアニメ版にというところです。