褒めることをせず、悪い点ばかりを指摘し続ければ子供はいじけていまいます。とくに昔こんな悪いことをやったのではないかと執拗に責め続けられれば気分も滅入るというものです。これは子供の意欲を損ない、幸福感を減少させます。やりすぎてはいけないですが適度に褒めることも大切です。
少し古い話ですが、2012年の英BBCの世論調査(*1)世界に良い影響与えている国ランキングによると、日本は1位であったそうです(日本はここ数年、トップクラスを維持しています)。その内容はあまり詳しく報道されなかったようですが、細かく見ると興味深いものがあります。
世界に良い影響与えているという肯定的評価で、日本が1位であるのは22ヶ国による平均評価です。国別に見るとインドネシアが77%、アメリカ74%、カナダ72%と高い評価を得ている反面、中国16%、韓国38%と低い評価となっています。逆に中国と韓国は日本が世界に悪い影響を与えているという否定的評価がそれぞれ63%、58%となっています。予想通りと言えますけれど、これには両国のメディアの姿勢が大きな役割を果たしていることが想像できます。
まあそれはともかく、ここで興味深いのは日本の自国に対する肯定的評価が41%(前年は39%)と、ずいぶん低い値であることです。自国に対する肯定的評価はカナダ88%、中国86%、仏75%、ロシア72%、英71%、米67%、韓国57%などとなっています。日本の自己評価の低さが際立っています。自己評価の低さは決して快いものでなく、悲観的、消極的な性格の原因となります。
他国から高い評価を得ているにもかかわらず、自己評価が低いということはどちらかのあるいは両方の認識に問題があるということです。むろん国民性の違いや教育など、他の要因も考えられるのですが、やはりメディアの姿勢が大きく関係しているのではないでしょうか。外国からの評価はその国で日本がどのように報道されているかに左右されます。中国や韓国による評価が低いのは両国のメディアの報道姿勢を反映したものと考えられます。
各国の報道はほぼ独立しているので、その平均評価においては個々の報道姿勢による偏りは平準化されると考えてよいでしょう。したがって外国による平均評価は客観性が高いと思われます。それに対して自己評価は国内メディアの姿勢を反映したものであり、国内メディアの偏りの影響を強く受けます。
暗いこと、悪いことは大きく、明るいこと、良いことは小さく報道するメディアの特性影響していると思われます。不安を感じさせるものの方がよく読まれ、視聴されるとされています。日本のメディアは不安を煽るのが基本姿勢のようで、きっと営業最優先なのでしょう。
また自虐史観と呼ばれるマゾヒスティックな報道姿勢も理由のひとつと思われます。過去の行為に対する反省は必要ですが、政治的な意図を含み、適切な量を超えて何十年も執拗に繰り返されれば明るい気分にはなれません。子供に過去の行いを責め続ければいじけた性格になるでしょう。
日本の自己評価の低さをいつものようにメディアのせいにしましたが、他の有力な理由は考えにくいので、消去法で言えばその可能性が高いということです。自己評価が低いという問題は興味あることで、解明が待たれます。
日本のメディアも姿勢はそれぞれ異なるので、購読紙毎の調査をすれば購読紙の影響の程度がわかるでしょう。これは自己評価の低さの解明の一助となる調査です。日本をもっとも暗く、否定的に考えているのはA新聞の購読者であったとか、興味ある結果が出そうな気がします。
(*1)BBCの原資料はこちら(英語版) より詳細な結果が載っています。
少し古い話ですが、2012年の英BBCの世論調査(*1)世界に良い影響与えている国ランキングによると、日本は1位であったそうです(日本はここ数年、トップクラスを維持しています)。その内容はあまり詳しく報道されなかったようですが、細かく見ると興味深いものがあります。
世界に良い影響与えているという肯定的評価で、日本が1位であるのは22ヶ国による平均評価です。国別に見るとインドネシアが77%、アメリカ74%、カナダ72%と高い評価を得ている反面、中国16%、韓国38%と低い評価となっています。逆に中国と韓国は日本が世界に悪い影響を与えているという否定的評価がそれぞれ63%、58%となっています。予想通りと言えますけれど、これには両国のメディアの姿勢が大きな役割を果たしていることが想像できます。
まあそれはともかく、ここで興味深いのは日本の自国に対する肯定的評価が41%(前年は39%)と、ずいぶん低い値であることです。自国に対する肯定的評価はカナダ88%、中国86%、仏75%、ロシア72%、英71%、米67%、韓国57%などとなっています。日本の自己評価の低さが際立っています。自己評価の低さは決して快いものでなく、悲観的、消極的な性格の原因となります。
他国から高い評価を得ているにもかかわらず、自己評価が低いということはどちらかのあるいは両方の認識に問題があるということです。むろん国民性の違いや教育など、他の要因も考えられるのですが、やはりメディアの姿勢が大きく関係しているのではないでしょうか。外国からの評価はその国で日本がどのように報道されているかに左右されます。中国や韓国による評価が低いのは両国のメディアの報道姿勢を反映したものと考えられます。
各国の報道はほぼ独立しているので、その平均評価においては個々の報道姿勢による偏りは平準化されると考えてよいでしょう。したがって外国による平均評価は客観性が高いと思われます。それに対して自己評価は国内メディアの姿勢を反映したものであり、国内メディアの偏りの影響を強く受けます。
暗いこと、悪いことは大きく、明るいこと、良いことは小さく報道するメディアの特性影響していると思われます。不安を感じさせるものの方がよく読まれ、視聴されるとされています。日本のメディアは不安を煽るのが基本姿勢のようで、きっと営業最優先なのでしょう。
また自虐史観と呼ばれるマゾヒスティックな報道姿勢も理由のひとつと思われます。過去の行為に対する反省は必要ですが、政治的な意図を含み、適切な量を超えて何十年も執拗に繰り返されれば明るい気分にはなれません。子供に過去の行いを責め続ければいじけた性格になるでしょう。
日本の自己評価の低さをいつものようにメディアのせいにしましたが、他の有力な理由は考えにくいので、消去法で言えばその可能性が高いということです。自己評価が低いという問題は興味あることで、解明が待たれます。
日本のメディアも姿勢はそれぞれ異なるので、購読紙毎の調査をすれば購読紙の影響の程度がわかるでしょう。これは自己評価の低さの解明の一助となる調査です。日本をもっとも暗く、否定的に考えているのはA新聞の購読者であったとか、興味ある結果が出そうな気がします。
(*1)BBCの原資料はこちら(英語版) より詳細な結果が載っています。