あおり運転男はカっとなって前後のみさかいを失う。そして冷静になってから代償の大きさを知る。これは個人の話だが、国にも感情があまりに「豊かなために」頭に血が上り、冷静さを失うことがあるようだ。こじれ(拗れる)にこじれた日韓である。韓国の振る舞いは感情に支配される子供の喧嘩に似ている。
先週、日本が輸出の管理強化をし、強い姿勢示したことに対し、文在寅大統領に少し態度を軟化させ、対話と協調を求める発言が見られるようになった、と書いた。だが、日本がそれに反応しなかったとして、さらに強硬な手段に出た。これを見る限り、感情過多の反応に見える。
一方、文政権のGSOMIA破棄は反日を示すことに自らの政権基盤を確実にするため、あるいは側近のスキャンダルを隠すためという話もある。さらには自由主義圏を離れ、北朝鮮や中国に接近するという本音の発現であるという観測もある。北朝鮮や中国は陰謀や粛清が日常の、したたかな国であり、信頼に値する国とは思えない。甘い理想主義者が互角に渡り合えるとはとても考えにくい。
偉い学者や評論家などによって様々な観測が行われているが、本当のことはわからない。もしかしたらひどい誤認ゆえの行動であったり、ただの愚かさなのかもしれない。しかしひとつはっきりしたことがある。韓国の行動は合理的な考え方では予測できないということである。平たく言えば、なにをするかわからない国だということである。つまり信用できない。
韓国は1965年の日韓基本条約や慰安婦問題日韓合意を反故にするなど、約束を守ろうという意識が元々薄いようだ。つまり自身の信用をあまり重要視していないように見える。それはしばしば嘘をつくことでもわかる。今回も韓国はGSOMIA破棄について米国の理解を得ていると話していたが、直後に嘘であることが米国の反応で分かった。それらに加えて予測不能の行動となると、もう付き合いは難しい。
韓国という国が従来の軌道を外れ、どこに行こうとしているのかは大変興味深い問題である。文政権は高い支持を得ているのでそれは国民の選択でもあるが、合理的には考えられない方向へと向かっているようにも見える。それは否応なく周囲にも影響をもたらす。我々の安全にも関わってくるから、対岸の火事というわけにはいかない。これを奇貨として、日本が環境変化に左右されにくい安全保障体制の確立を考える機会となればと思う。
ついでながら、日韓対立の最初の種を撒いた朝日新聞の見解を知りたいと思い、朝日の社説を見た。GSOMIA破棄の発表は22日だが23日の社説はこれに触れず、24日の社説の下段に載った。因みに優先度の高い上段には「羽田新ルート 住民の懸念忘れずに」とあり、朝日は飛行ルートが優先課題のようだ。
下段に「国と地域の未来を考える冷静な思考を踏み外したというほかない。大統領はいま一度、熟考し、決定を覆すべきである」と述べ、韓国の判断を批判している。しかしそのあとがおかしい。以下の通り。
『①米政府は「失望」を表明している。だが、その米国も日韓に対して安保と貿易問題を絡める一方的な要求を繰り返してきた。今回の韓国の判断の背景には、米国自らが招いた威信の低下があるのも事実だろう。
②ロシアと中国は最近、日韓周辺に軍用機を飛ばし、共同で監視飛行する異例の挑発にでた。日韓の対立悪化と日米韓の連携のゆるみが、北東アジアの安保環境に影を落としつつある。
③こうした現状を顧みずに、強硬姿勢にひた走る外交は慎むべきだ。安倍政権は輸出規制強化の理由に安全保障面の問題を掲げたが、今回の文政権はそれを逆手に協定破棄に踏み切った。歴史問題から、経済、安保へと広がる対立の連鎖を断ち切らなくてはならない。
④文大統領は今月、植民地支配からの解放を祝う日の演説で、厳しい日本批判を控えた。だが報復合戦の根本にあるのは徴用工問題であり、この懸案を少しずつでも進展させなければ関係改善は望めない』
段落①、米国が安保と貿易問題を絡める一方的な要求を繰り返してきたことが米国の威信の低下を招いたという意味にとれるが、理解できない。
段落③、安倍政権は輸出規制強化の理由に安全保障面の問題を掲げたが、今回の文政権はそれを逆手に協定破棄に踏み切ったとある。これはほとんど韓国のいいがかりに近い。安倍政権が輸出管理を強化したのは安全保障上の懸念を払拭するためだが、韓国のGSOMIA破棄は安全保障の仕組みを壊したものである。安全保障という言葉は同じだが両者は次元の異なるものである。
段落④、『根本にあるのは徴用工問題であり、この懸案を少しずつでも進展させなければ関係改善は望めない』としているが、これは韓国の言い分と同じである。朝日は1965年の日韓基本条約を韓国同様、否定する立場であることが分かる。どちらとも話を通じることは困難である。それに朝日は日韓対立に火をつけた先駆者である。多少とも反省の気持ちがあってもよいのだが、それはどこにも感じられない。
先週、日本が輸出の管理強化をし、強い姿勢示したことに対し、文在寅大統領に少し態度を軟化させ、対話と協調を求める発言が見られるようになった、と書いた。だが、日本がそれに反応しなかったとして、さらに強硬な手段に出た。これを見る限り、感情過多の反応に見える。
一方、文政権のGSOMIA破棄は反日を示すことに自らの政権基盤を確実にするため、あるいは側近のスキャンダルを隠すためという話もある。さらには自由主義圏を離れ、北朝鮮や中国に接近するという本音の発現であるという観測もある。北朝鮮や中国は陰謀や粛清が日常の、したたかな国であり、信頼に値する国とは思えない。甘い理想主義者が互角に渡り合えるとはとても考えにくい。
偉い学者や評論家などによって様々な観測が行われているが、本当のことはわからない。もしかしたらひどい誤認ゆえの行動であったり、ただの愚かさなのかもしれない。しかしひとつはっきりしたことがある。韓国の行動は合理的な考え方では予測できないということである。平たく言えば、なにをするかわからない国だということである。つまり信用できない。
韓国は1965年の日韓基本条約や慰安婦問題日韓合意を反故にするなど、約束を守ろうという意識が元々薄いようだ。つまり自身の信用をあまり重要視していないように見える。それはしばしば嘘をつくことでもわかる。今回も韓国はGSOMIA破棄について米国の理解を得ていると話していたが、直後に嘘であることが米国の反応で分かった。それらに加えて予測不能の行動となると、もう付き合いは難しい。
韓国という国が従来の軌道を外れ、どこに行こうとしているのかは大変興味深い問題である。文政権は高い支持を得ているのでそれは国民の選択でもあるが、合理的には考えられない方向へと向かっているようにも見える。それは否応なく周囲にも影響をもたらす。我々の安全にも関わってくるから、対岸の火事というわけにはいかない。これを奇貨として、日本が環境変化に左右されにくい安全保障体制の確立を考える機会となればと思う。
ついでながら、日韓対立の最初の種を撒いた朝日新聞の見解を知りたいと思い、朝日の社説を見た。GSOMIA破棄の発表は22日だが23日の社説はこれに触れず、24日の社説の下段に載った。因みに優先度の高い上段には「羽田新ルート 住民の懸念忘れずに」とあり、朝日は飛行ルートが優先課題のようだ。
下段に「国と地域の未来を考える冷静な思考を踏み外したというほかない。大統領はいま一度、熟考し、決定を覆すべきである」と述べ、韓国の判断を批判している。しかしそのあとがおかしい。以下の通り。
『①米政府は「失望」を表明している。だが、その米国も日韓に対して安保と貿易問題を絡める一方的な要求を繰り返してきた。今回の韓国の判断の背景には、米国自らが招いた威信の低下があるのも事実だろう。
②ロシアと中国は最近、日韓周辺に軍用機を飛ばし、共同で監視飛行する異例の挑発にでた。日韓の対立悪化と日米韓の連携のゆるみが、北東アジアの安保環境に影を落としつつある。
③こうした現状を顧みずに、強硬姿勢にひた走る外交は慎むべきだ。安倍政権は輸出規制強化の理由に安全保障面の問題を掲げたが、今回の文政権はそれを逆手に協定破棄に踏み切った。歴史問題から、経済、安保へと広がる対立の連鎖を断ち切らなくてはならない。
④文大統領は今月、植民地支配からの解放を祝う日の演説で、厳しい日本批判を控えた。だが報復合戦の根本にあるのは徴用工問題であり、この懸案を少しずつでも進展させなければ関係改善は望めない』
段落①、米国が安保と貿易問題を絡める一方的な要求を繰り返してきたことが米国の威信の低下を招いたという意味にとれるが、理解できない。
段落③、安倍政権は輸出規制強化の理由に安全保障面の問題を掲げたが、今回の文政権はそれを逆手に協定破棄に踏み切ったとある。これはほとんど韓国のいいがかりに近い。安倍政権が輸出管理を強化したのは安全保障上の懸念を払拭するためだが、韓国のGSOMIA破棄は安全保障の仕組みを壊したものである。安全保障という言葉は同じだが両者は次元の異なるものである。
段落④、『根本にあるのは徴用工問題であり、この懸案を少しずつでも進展させなければ関係改善は望めない』としているが、これは韓国の言い分と同じである。朝日は1965年の日韓基本条約を韓国同様、否定する立場であることが分かる。どちらとも話を通じることは困難である。それに朝日は日韓対立に火をつけた先駆者である。多少とも反省の気持ちがあってもよいのだが、それはどこにも感じられない。