期待に反し「暴言王」トランプ氏の人気が止りません。あきれるばかりの暴言は世界の人々を楽しませる一方、本当に大統領になったらという不安をもたらしています。マスコミや著名人などから多くの批判を受けながらも全く意に介さない様子です。
しかし、日本のメディアが伝える話はかなり歪められたものである可能性があります。過激な、あきれるような発言ほど米国のメディアでは面白おかしく取り上げられ、日本メディアはその中からさらに過激なものを報道していると考えられるからです。つまり極大化のフィルターが二重になっているようなものです。しかし共和党トップの支持を得ている以上、報道されないものの、まともな発言も多くあることでしょう。
しかし、たとえその点を割り引いたとしても、あのような暴言王をトップに持ち上げる共和党の支持者の気持ちは理解できません。共和党2位のクルーズ氏も過激な人物のようで、熱心なキリスト教信者であり、進化論を否定し、地球温暖化を否定し、人工妊娠中絶に反対、中東では戦闘員も非戦闘員も皆殺しにする絨毯爆撃を主張するなど、過激さはトランプ氏に劣りません。そして宗教を政治に取り入れる立場はイスラム諸国と似ています。より警戒すべきはクルーズ氏かも知れません。
トランプ氏からもクルーズ氏からも教養や品格、知性を感じることは出来ません。過激な両者が1位と2位ということならば、共和党自体が統治能力を失って、おかしくなっているような印象があります。いやもしかすると共和党の支持者全体が変質したのかもしれません。
米国は長い歴史をもつ民主主義体制の国であり、国民の政治的な成熟度も低くない筈です。そのような国が民主的な正規の手続きを経て、とんでもない人を大統領に選ぶ可能性がある、というわけです。民主的なワイマール体制がヒトラーを生み出した例が思い出されます。
「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが」・・・このチャーチルの言葉は民主主義への盲信を戒めたものと受けとれます。民主主義には民衆の判断は信頼できるという前提がありますが、そうとは限らないことを認識すべきでしょう。民主的だといわれたら反論できないような風潮は困ったことです。非民主的な方法がよい場合だってあるわけですから。
大統領選挙の結果はわかりませんが、約半数を占める共和党の支持者の多くがトランプ氏やクルーズ氏を選んでいるという事実はアメリカ国民の変質と理解すべきなのでしょうか。西欧諸国の中ではアメリカだけが宗教の力が増している、と生物学者のリチャード・ドーキンスは述べていますが、そのような勢力がクルーズ氏を持ち上げているのならいっそう不気味です。宗教が政治の主要な要素になっているのはイスラム諸国だけではないようです。宗教は民主主義より強し・・・困ったことですが。
しかし、日本のメディアが伝える話はかなり歪められたものである可能性があります。過激な、あきれるような発言ほど米国のメディアでは面白おかしく取り上げられ、日本メディアはその中からさらに過激なものを報道していると考えられるからです。つまり極大化のフィルターが二重になっているようなものです。しかし共和党トップの支持を得ている以上、報道されないものの、まともな発言も多くあることでしょう。
しかし、たとえその点を割り引いたとしても、あのような暴言王をトップに持ち上げる共和党の支持者の気持ちは理解できません。共和党2位のクルーズ氏も過激な人物のようで、熱心なキリスト教信者であり、進化論を否定し、地球温暖化を否定し、人工妊娠中絶に反対、中東では戦闘員も非戦闘員も皆殺しにする絨毯爆撃を主張するなど、過激さはトランプ氏に劣りません。そして宗教を政治に取り入れる立場はイスラム諸国と似ています。より警戒すべきはクルーズ氏かも知れません。
トランプ氏からもクルーズ氏からも教養や品格、知性を感じることは出来ません。過激な両者が1位と2位ということならば、共和党自体が統治能力を失って、おかしくなっているような印象があります。いやもしかすると共和党の支持者全体が変質したのかもしれません。
米国は長い歴史をもつ民主主義体制の国であり、国民の政治的な成熟度も低くない筈です。そのような国が民主的な正規の手続きを経て、とんでもない人を大統領に選ぶ可能性がある、というわけです。民主的なワイマール体制がヒトラーを生み出した例が思い出されます。
「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが」・・・このチャーチルの言葉は民主主義への盲信を戒めたものと受けとれます。民主主義には民衆の判断は信頼できるという前提がありますが、そうとは限らないことを認識すべきでしょう。民主的だといわれたら反論できないような風潮は困ったことです。非民主的な方法がよい場合だってあるわけですから。
大統領選挙の結果はわかりませんが、約半数を占める共和党の支持者の多くがトランプ氏やクルーズ氏を選んでいるという事実はアメリカ国民の変質と理解すべきなのでしょうか。西欧諸国の中ではアメリカだけが宗教の力が増している、と生物学者のリチャード・ドーキンスは述べていますが、そのような勢力がクルーズ氏を持ち上げているのならいっそう不気味です。宗教が政治の主要な要素になっているのはイスラム諸国だけではないようです。宗教は民主主義より強し・・・困ったことですが。
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