東京地検特捜部はついに小沢一郎民主党幹事長の周辺の強制捜査に踏み切りました。政界の大物に対する捜査だけに、きっと容疑に強い自信があるのでしょう。
文芸春秋新年号には「小沢から藤井に渡った15億円の怪」、2月号には「消えた五箱の段ボール」と、小沢氏の怪しさをかなり具体的に指摘した記事が続きました。検察がこれに影響を受けたかどうかは知りませんが、田中角栄氏失脚のきっかけになった立花隆氏らの「田中角栄研究」(文芸春秋1974年10月号)が思い出されます。小沢氏は田中氏の弟子と言われるだけに不思議なめぐり合わせです。
一方、小沢氏の政治資金の疑惑、鳩山首相の政治資金疑惑と税逃れに関するマスコミ報道にはもの足りなさが感じられました。政権のトップとナンバー2が(どちらがトップかは不明)そろって巨額の政治資金疑惑を受けるという前代未聞の出来事に対してずいぶん腰の引けた報道です。
小泉内閣のとき、年金未納問題がありました。数名の閣僚の年金未納が発覚し、民主党代表の菅直人氏「未納三兄弟」と激しく追及し、福田康夫氏が官房長官を引責辞任しました。その後、恥ずかしいことに菅直人氏にも未納が発覚、やむなく民主党代表を辞任しました。なぜかマスコミは政治家に極度の潔癖さを求めていました。
政治資金疑惑や6億円の税逃れに比べると実に些細な問題ですが、辞任にまで至ったのはマスコミの連日の大報道のためだと思われます。事務所費問題で絆創膏を顔に貼ったことまで大騒ぎされて辞任に追い込まれた大臣もありました。
朝日などは小沢・鳩山両氏の疑惑について、社説では説明責任を果たしていないなどと、申し訳程度に取り上げているものの記事での扱いは、問題の重要性に見合ったものとはとても思えません。一面トップで騒ぐのと社説では影響度に於いて雲泥の差があります。
民主党支持率と内閣支持率の低下がそれほど急激でないのはこの報道姿勢のおかげとも言えるでしょう。年金未納程度で辞任に追い込むほどの報道と、民主党幹部に対する寛大な報道、この激しいダブルスタンダードは理解に苦しみます。
田中角栄はその後、闇将軍となって強い影響力を行使しました。今後、小沢氏がどのようなことになるかわかりませんが、小沢氏は既に闇将軍の称号を贈られていますから、そのままでいけるかもしれません。
文芸春秋新年号には「小沢から藤井に渡った15億円の怪」、2月号には「消えた五箱の段ボール」と、小沢氏の怪しさをかなり具体的に指摘した記事が続きました。検察がこれに影響を受けたかどうかは知りませんが、田中角栄氏失脚のきっかけになった立花隆氏らの「田中角栄研究」(文芸春秋1974年10月号)が思い出されます。小沢氏は田中氏の弟子と言われるだけに不思議なめぐり合わせです。
一方、小沢氏の政治資金の疑惑、鳩山首相の政治資金疑惑と税逃れに関するマスコミ報道にはもの足りなさが感じられました。政権のトップとナンバー2が(どちらがトップかは不明)そろって巨額の政治資金疑惑を受けるという前代未聞の出来事に対してずいぶん腰の引けた報道です。
小泉内閣のとき、年金未納問題がありました。数名の閣僚の年金未納が発覚し、民主党代表の菅直人氏「未納三兄弟」と激しく追及し、福田康夫氏が官房長官を引責辞任しました。その後、恥ずかしいことに菅直人氏にも未納が発覚、やむなく民主党代表を辞任しました。なぜかマスコミは政治家に極度の潔癖さを求めていました。
政治資金疑惑や6億円の税逃れに比べると実に些細な問題ですが、辞任にまで至ったのはマスコミの連日の大報道のためだと思われます。事務所費問題で絆創膏を顔に貼ったことまで大騒ぎされて辞任に追い込まれた大臣もありました。
朝日などは小沢・鳩山両氏の疑惑について、社説では説明責任を果たしていないなどと、申し訳程度に取り上げているものの記事での扱いは、問題の重要性に見合ったものとはとても思えません。一面トップで騒ぐのと社説では影響度に於いて雲泥の差があります。
民主党支持率と内閣支持率の低下がそれほど急激でないのはこの報道姿勢のおかげとも言えるでしょう。年金未納程度で辞任に追い込むほどの報道と、民主党幹部に対する寛大な報道、この激しいダブルスタンダードは理解に苦しみます。
田中角栄はその後、闇将軍となって強い影響力を行使しました。今後、小沢氏がどのようなことになるかわかりませんが、小沢氏は既に闇将軍の称号を贈られていますから、そのままでいけるかもしれません。
正にその通りですね。笑わせてもらいました(^o^)
日本で政治家に潔癖さが求められるのは儒教的思考の影響でしょうか。それとも政治家同士の攻撃材料として多用されることからくる自業自得とか。為政者に「徳」を求める日本の国民性も影響しているかも知れません。いずれにしても清廉潔白に数十年にわたる人生を過ごしてきた人がひとかどの政治家になれるとは思えませんし、田沼意次のあとの松平定信のごとき窒息しそうな清廉さで政治をされても困ります。
そんなことは追求する側もされる側もわかっているのでしょうがやめられないんでしょうね、今更。
報道にはやはり明確にバイアスがかかっているように思えます。しかし起訴されてしまえば方向転換せざるを得ないでしょう。それでも現在のバイアスが是正されないのであれば……もはや左系マスコミの確信的煽動報道と言えるかもしれません。
今後の経過を見守りましょう。
政治家に潔癖さが求められるのは、それが反権力側の攻撃材料として定着したからではないかと私は思います。
政治家は少々ダーティであってもよい政治をやってくれればよいのですが・・・。少なくとも清廉潔白だが、政治はお粗末よりマシですね。