藁で組まれた小屋は、まるで秘密基地を連想させた。
子どものみならず、大人までも夢中にさせる秘密基地だ。
この 【 おこもり小屋 】 は、いったんこの風習が途絶えたそうだが、
平成に入ってから地域の活性化のために復活。
旧正月に合わせ建築し、どんど焼きまでの2週間は地域の方が集まっているという。
どんど焼きが行われる畑地区は豊前市の山あいにある地区で、
竹やわらなどで建てた 「 おこもり小屋 」 と、
古いお札やしめ縄を一緒に燃やす伝統行事
「 畑のどんど焼き 」 ( 市指定無形民俗文化財 ) がある。
無病息災と五穀豊穣 ( ほうじょう ) を願ったどんど焼きである。
おこもり小屋の大きさは、幅4メートル、長さ5メートル、高さが2.8メートルで、
約20平方メートルの内部には囲炉裏があり、
ここでは地元住民が飲食や歓談を楽しんだほか、
地元の小学校児童も訪れるなど交流の場となっている。
この小屋は15日の午後7時には火がつけられ、どんど焼きで使命を終える。