Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ステレオタイプは不可

2024-01-05 | ワイン
ムーティ指揮シカゴ交響楽団最後のツアーが迫っている。そこで演奏される一曲メンデルスゾーンの交響曲「イタリア」イ長調である。昨年暮れからLPを取り出してあったのはカラヤン指揮ベルリナーフィルハーモニカー演奏の1973年前の録音だ。

B面には「宗教改革」が入っていて全集になったのかもしれないが、あまり針を下ろしていなかった。なぜだろうと考えていたのだが、音を聞いてみてやはり魅力が薄い制作であったことが分かる。先ずは当時の評判の悪いDG録音も冴えない。録音コンセプトもはっきりせずに、ヴァイオリンを強調したようなバランスで非音楽的である。

それでもカラヤン指揮のメンデルスゾーンを聞くとやはりあまり得意にしていないのもよく分かる。浪漫派の音楽もメインレパートリーにしていた筈なのだが、管弦楽を持て余している感じが強い。やはり後期浪漫派の楽曲の方が上手だった。

楽譜も落としたので、参考音源もじっくりと探してみたいが、中々いいものが思い浮かばない。少なくともムーティがお手本とするカラヤン指揮では駄目だったとなる。

年末年始で一番素晴らしかったのは、クリスマスを入れて、やはりこのデルへェンだと思う。昨秋グローセスゲヴェックス回収に行ったついでに久しぶりに名うてのグランクリュをドライヴした。

やはりその土壌とミクロクリマからしてナーヘ流域ではこの醸造所が一番いい地所を持っていると思う。小さな田舎の醸造所であって、それほど経済力もありそうにはなく、更に土地柄所謂ブルゴーニュシステム導入には戸惑いが多かった筈だ。それでも少なくとも十年前にはこれ程立派なグローセスゲヴェックスを輩出している。

最後の一本となったデルヒェン2014年はポトリス風味はないのだが若干干し葡萄的な旨味と清潔な繊細さが丁度木樽熟成の広がりのような息遣いになっている。蔵見学をした記憶がないので質してみないと分からないが、とても上手に醸造している。そもそも先代がアイスヴァイン作りの名人であり、今でもその貴腐ワインの甘みの出方はこの醸造所が世界的に有名なエゴンミュラーなどよりは上である。酸の出方とそのバランスが絶妙なのだ。決してしつこくなったりすることがない。

そういうノウハウで以って辛口の本格的なリースリングを醸造するとこうなるという例であって、今更ながらその質を見直している。生産量も一般販売量も限られていて、春にしかし試飲会をしていないことから、特にそのグローセスゲヴェックスなどの樽試飲はやはりそれなりの見識と経験がないと判断が下せない。そしてそこに瓶熟成のポテンシャルを読み込むのは嘗てならユダヤ人ワイン商の専売特許であって、実際河下のビンゲンには後のフランクフルト学派のアドルノ家などがそれで商売をしていた。

そしてここの土壌の複雑さはステレオタイプなカテゴリー別けだけでは片付かない特徴づけが必要になる。色も未だ黄色くなく、まだ十年は寝かせれるが、もう十分に愉しい。酵母臭、硫黄臭一切無し、あるのは葡萄臭だけ。

当時と現在のグローセスゲヴェックスが異なる所はなによりもその醸造の高度な技術とその設備となる。温度管理も整っていて、香りを逃がさず、同時に自然な味の広がりがある。



参照:
ピリ辛感が残る最後 2017-08-22 | ワイン
菊牛蒡とタロイモの年始 2016-01-03 | 料理
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偽りの無い熟成過程

2024-01-04 | ワイン
クリスマスから年始迄の食材は月曜日までに尽きる。特に肉類は追加で手羽を購入して繋ぐ。コール首相の缶詰も週末に開けることになるかもしれない。経過理由はあるのだが、一つ買えなかったことと、日程的に早めに始まったことがあり、またコロナ期に比較すると食事量が伸びている。

缶詰の付け合わせのザウワーボーネンも新年で未だスーパーに入荷していなかった。他の付け合わせも考えてみなければいけない。

年末年始で最初に開けたのがラインガウのグレーフェンベルク2014年である。クリスマスに南プファルツの雑食砂岩「ガンツホルン」でその年度を確認していたので、開けてもよいとなった。細やかさはあるのだが、熟成向きではないのは明らかで、若い時のキュートさがなくなって面白くない。その前年の態々買い足した黴臭い年度ではなく素直なのだがそれが余計に詰まらなくなっている。

勿論リースリングの煮凝りに合わせたりでは全く問題がないのだが、その価格と瓶熟成の年月を考えるとその期待に応えたとは言い難い。前回開けたのは2021年で三年前であった。同様な印象が書いてあって、どうも当時はまだ樽熟成に100%木樽を使っていなかった頃かもしれない。やはり適当に呼吸が出来て、発酵の炭酸ガスが自然に抜けるぐらい出なければいけないのだ。

なるほどワインに自然の炭酸が残っているぐらいの方が口当たりが良くて清涼感があるのだが、そのガスは瓶熟成で消えてなくなる。その時に退屈な味であってはいけない。基本的に若い時にガスが残っているということはステンレス醸造をしていて、偉大なワインとはならない。

ラインガウでは最も高い位置にあるグランクリュの一つで、なによりも秋には冷えて優れた酸が効くことが重要で、過熟成するような果実からは良いリースリングは醸造されない。

ヴィーンでのノイヤースコンツェルトの放送は見聞きしていない。最早完全に興味がなくなった。個人的な思いなのかどうかは分からないが、新聞評では絶賛してあって「いい意味でプロシア風、内容充実だが感じやすく、甘くても粘っこくない」と見出しになっている。それを読んでも殆どむかつく。要するに催し自体がもうとても鬱陶しくてついていかれない。日本では地震があって生中継はなくなったようだが、中共で熱心に観られたことだろう。

ああいう催し物は最早文化的な先進国では受け入れられないだろう。一体このようなご時世にヴィーナーヴァルツァーもあったものではない。改めて、先月20日に生中継されたガザ地域とイスラエルの市民の保護へのチャリティーコンサートの録音を流す。やはりそこには偽りの無い音楽がある。

あんな商業主義の催し物などとは今更ながら無関係だと感じる。なるほど「こうもり」のようにそこに作られたヴィーナーというものが描かれてこそ初めて芸術化するのとは大分事情が違う。



参照:
ロックダウンの延長 2021-01-05 | 生活
シャンペンの泡の様に 2024-01-02 | 音
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厄落とし年末調整

2023-12-29 | ワイン
新車の試乗のアポイントを取った。新春である。雪がなく雨が降らないことを願っている。五時間半ほどと言ったが、数時間の時間を取ってくれたのでなんとかなるだろうか。

今年最後の記念写真撮影があった。アウトバーンに入る前の自動車専用道路なので50kmの所を誤差入れて20km速度超過にはなっていない筈だ。金で済めば厄落としになるが、ナヴィを稼働していたら申し少し先にブレーキを踏んでいただろう。不定期カメラ設置場所でそれを狙っている。

クリスマスのリースリングはガンツホルン2014年産となった。食事のザウマーゲンの栗が甘かったので本当はもう少し旨味があるものの方が良かったかもしれないが、三本購入の内の二本目で、ソロソロ片付けても良いものだった。要するにそれ程力があるリースリングでもなく、比較的早い時期から楽しめたものだった。四年前に開けた時と比較すると明らかに果実香が引っ込んでいた。

次に問題になるのは年末年始のグランクリョで、その前に赤スレート土壌のフリューリングスプレッツヘンを開けたので、もう一息海鮮ものなどに合わしやすいスレートもののザールかナーヘのリースリングで良いかと思う。メニューを考えてみないと分からない。

暮れにもう一本開けるとなれば、上の二種類を開ければなんとか年を越せるであろうか。シャムペン替わりに軽く若い一本をそこに加えても良し。もう一度走るのでそれに缶ビールで飲み代はあり、それ以上は飲まないということでもある。

会計の〆で本年購入したワインの価格がやはり1000ユーロを軽く超えていることが分かった。平均を25ユーロとすれば40本になる。在庫は決して増えてはいないので、それぐらい消費していることになる。月に換算すると3.33で4本ならば話しが合う。週に一本は間違いなく明ける。シーズンに纏めて飲んでも若干増えるぐらいだろう。全体のアルコール消費量としてはまずまず健康的ではないか。

価格を落とすと結局量が増えるのは分かっている。つまり現在の味わいから落とすとなると飲むのもありがたく亡くなる。喉越しで飲むほどではないが現在十数ユーロするリースリングとなると、アルコール度も薄く一気に飲んで仕舞う。毎晩となると飽きが来て勿体無い。そういうものである。ワインと価格はとても興味深い。

年末調整で購入できるものは購入したいと思ってネットを観る。以前ならば音楽メディアなども購入していたが、中々これというものも見つからない。一月のシェーンベルクのオラトリオの楽譜も見たが60ユーロ超えていたのでその代わりにはならない。それ以前に年内に会計処理するような入場券類もあまり見つからない。年末の支払いは自動車保険とかそういうものもある。

ベルリンのデジタルコンサートの無料券の一部を溶かした。新年迄使える。その後一月前半分と更にその後の期限が1月15日迄なので、それも上手に使って出来るだけ先に使いたい。1月13日の「木彫りの王子」の生中継とそのアーカイヴ化、1月27日の生中継は観れないのでそのアーカイヴ、2月16日のシマノフスキ―協奏曲生中継迄が先ずは観なければいけないプログラムである。その後はバーデンバーデンの復活祭に移る。



参照:
暖かく且つ拘束感も無い 2019-11-06 | ワイン
反動で動き出す週末 2015-09-21 | 試飲百景
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必ずしも希望ではなくとも

2023-11-29 | ワイン
冬タイヤを履いた。雪に間に合った。幸いワイン街道からマンハイムのラインネッカー地方には雪はなかった。降ってはいたのだが、霙混じりだった。待ち時間も20分ぐらいで、その間に新車試乗の話しなどをしたのでとても効率が良かった。

未だ試乗車は来ておらず、年末ぐらいになるということだった。そして今直ぐに発注しても2月には納車になるということで、発注が溜まっていないことが大きいらしい。新聞等でも本当の試乗記が出ていない理由は分かった。だからそれ程急いで発注する必要もなくて、試乗してからでいいということになった。資金を用意する都合などを考えて上手く運びたい。

配達された洗浄液5リットルを5.3リットルの入れ物に注入すれば零下60度まで不凍になるが、サンモリッツに行くようでなければ中欧では不要である。この冬は精々ハルツ地方やシュヴァルツヴァルトぐらいまでしか行く予定はないので、精々零下30度に合わせればよいと思う ― 成分は界面活性体などが入っているので中和滴定までする人はいないだろう。

週末は零下8度までは予想されているので、そこから少しだけ使っておけば十分だろう。ベルリンに行くまでに半分以上残しておけばなんとかなる。恐らくそれ以前にそれほど使う必要は無いと思う。

先日のバーデンバーデンでの新制作「ヴェルテル」に出かけた公認会計士の話しでは舞台が素晴らしく歌手もよかったとあった。指揮者ヘンゲルブロックのことなどを話したが、そうした総合的な音楽芸術迄には判断が及ばないのは仕方がない。自身もピアノを新たに習い直して地元で小さな音楽催し物をやっているのだがそんなものだろう。おじさんがヒンデミート指揮での初訪日のヴィーナーフィルハーモニカーだったので、今回のベルリナーフィルハーモニカーの最終日に天皇が出てきたことも話しておいた。

次はチェコフィルのマーラー三番に出かけるということで、こちらも他に出かけない限りシカゴ交響楽団の次に出かけることになる。シカゴ交響楽団のプログラムのことも話しておいた。

今朝は天候も悪く、気温も二度ぐらいしかなかったので、ベットの中で頭痛もあった。前夜に今月二回目の入浴をしたので熟睡は出来た筈なのだが、寒かったのだろうか。マンハイム迄は渋滞もなく工事での遠回りに拘わらず予定通り到着した。帰りにはパン屋に寄るなど全く無駄な時間の無いお出かけだった。

これで日没までに一っ走り出来れば満足である。先日牛肉に合わせて久しぶりボルドーのマルゴーを開けた。1993年産はカベルネフランの率が多かったので渋みが特徴なのだが流石にこのクラスだとそれがいい具合にこなれただけでなくて、それなりの力強さもある。やはりこうなると価格の割にボルドーは価値がある。これだけの質の赤ワインを購入しようと思えば何処産でもEU内では結構高価になる。

先が計算できるようになるということが何よりだ。必ずしも希望とはならないものでも先が見れることで色々と工夫するようになる。それが重要なのだ。



参照:
タイヤ交換の予約完了 2023-11-25 | 生活
特産の弦の表現力 2023-09-12 | 文化一般
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拡充するレパートリー

2023-11-05 | ワイン
バーデンバーデンに二日通うと疲れる。朝の晴れ間に走っておいたので猶更だ。往復94km程なのだが、二日目が二時間早く始まるとなると余裕がなくなる。初日にフランスで買い物を済ませておいた理由である。今回は一週間後にもう一度機会があるので最低の物しか買わなかった。それでもブルゴーニュ二本を購入して、チーズやキシュなどを購入すると60ユーロを越えていた。一本は二十年ほど寝かせろうというワインだが、2018年産でなくて2017年産だったので、金曜日に2018年産の先日飲んだものがあれば買い足す。

通常はスーパーが特別買い付けしているようなブルゴーニュのピノノワールの中から所謂ネゴシアンによって外国市場に高く売りつけられているような著名地所の近くのヴィラージュとか地域指定ものを選ぶ。価格では出来るだけ30ユーロを越えないようにである。価値判断は、30ユーロを優に超えるとドイツでもグラン、プリミエクリュとして当然の品質のリースリングになり、要するにお買い得品ではなくなる。それならばスーパーが買い付けした意味合いが無くなる。

「地元」スーパーでの物色はこうした裾野を研究することで、地域的な網羅も出来るようになると思っている。だから今回当夜に開けるブルゴーニュとして購入した13ユーロのピノノワールは、ボーヌよりも南のシャロネーズの物は買わないのだが、例外的に2018年のルリーの名前で購入した。ブルゴーニュと相似のプファルツで当て嵌めるディジョンから南でボーヌから北に相当するハールトと南ワイン街道の相違となる。

調べてみるとやはり早飲み系なのだが、あの地域にありがちな色の薄さもあまりなく、酸味も適当でベリーの味覚も香りもあって悪くはない。コッコヴァンにとか書いてあるが、価格以上に勿体無いなと思わせる。

確かにリースリングでも13ユーロならば日常楽しめる高品質ワインは現時点では探せるので、当たるも八卦である。これは当った。ピノワールファンならばこれで十二分に満足できる筈。やはり2018年産は良くて愉しい。

来夏のルツェルンの音楽祭のプログラムが出た。ブルックナー五番をユース管弦楽団に序ベルリナーフィルハーモニカーのシーズン初日にかける。指揮者キリル・ペトレンコは、ブルックナーツィクルスをフォアアールベルクで希望していたので、コロナ前のシューベルト交響曲に続いて当然のこととしてブルックナーを指揮することは分かっていた。五番から始めるのも対位法のシェーンベルクなどに続いてありうるべき選択だったであろう。恐らく九番も続くと思う。

オーストリアの指揮者としてブルックナーをフォアアールベルクで振ろうとしていたがシェフ指揮者が計画していたので駄目になって、ショスタコーヴィッチになった。来年は時間があるのかどうかは分からないので、ベルリンで既に振った三曲以上にやるのは大分先になるということだ。

早速、ルツェルンの宿を予約しておいた。前回のところが値上がりしていたが、少し大きな部屋な感じのようで、先ずは保険に取っておいた。より安く快適なところを探したいが中々難しいと思う。地下ガレージが広めでよかったので、もし新車が入っていても気持ちがいい。



参照:
よく分からない価値判断 2023-10-27 | ワイン
旅絵日記一時帰宅編 2023-09-02 | 雑感
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不人気ほど面白いの意

2023-10-31 | ワイン
ラフマニノフ作曲ピアノ協奏曲4番が面白くなってきた。その曲は数字通り最後の協奏曲らしく、アメリカに渡ってメトナーによって作曲を推奨されたとある。既にアイデアは十年前の1914年にはあるようだ。ドレスデンで多くの作曲をしているとは知らなかったが、なるほどその作風はユーゲントシュテールなどの趣が濃い。そこにジャズの要素がとなるのだろうか。

それ以上に興味深いのは、交響曲第一番同様に、ストコフスキー指揮フィラデルフィアでの初演が不評で、その影響か晩年まで修正していたということだろうか。曲の成立の背景への関心もさることながら、現在においても他の協奏曲と比較して不人気というのが更に面白い。どうして受けないのかとか伺いたくなる。

金曜日にそれを所縁のあるフィラデルフィア交響楽団でそれも最も興味深いピアニストの演奏で聴けるとなるとお勉強に力が入る。ここでどうしてもその全貌を掴んでおきたいと思うからだ。二度と聴かない曲となるかもしれない。

そもそもトリアノフのピアニズムはペトレンコと共演するようになって認知した。コロナ期間中の二人の競演を逃したのは残念だったが、今後も機会は少なくないと思う。昨年のヴァルトビューネの野外演奏会も前日までは共演するとされていたのだが前夜故障でキャンセルした。素晴らしい協奏曲二番が演奏された筈だった。

アルテュール・ミケランジェリの演奏も知らずに録音を聴いたが面白かった。LPで手元にある唯一のラフマニノフ協奏曲かもしれない。出版前の自作自演の録音もあるのでこれも参考にしないといけない。
Sergei Rachmaninov - Piano Concerto No. 4

rachmaninoff playing his piano concerto no 4 in G Minor


一週間先のフランクフルトは壮行演奏会だ。週末は日曜日まで時間がない。またベルリンでは極東旅行ツアーのAプログラムが演奏される。「英雄の生涯」も頭に入っていないところがある。レーガー作曲「モーツァルトの主題による変奏曲」もじっくり見ておかないと駄目だ。

週末には、「雑食砂岩」リースリングを開けた。9月に追加で購入した二本目だったが、やはり良かった。2020年産は酸が弱い分、一日経過後にはバランスが崩れていたが、初日にプフェルツァーステーキの玉ねぎの甘みには最高だった。本当は2021年物が欲しかったのだが売り切れていた。2020年産が余っているのは、コロナ期間中で私の様に買いに行かなかった人が多かったからではないだろうか。一般的には酸があまり強くない方が容易に飲めるリースリングとして市場は大きい。また長い期間瓶熟成をさせてそれを楽しもうという酔狂な人も少数派である。

その意味からも今年のクリスマス時期にはこれの上のガンツホルン2020年を開けることは決まった。これだけまろやかならば栗ザウマーゲンにも合わせられるが、許容範囲は大きい。同時にいつもと変わらずに雑食砂岩のエッジの効いたミネラル風味が俄然楽しめる。そしてぴちぴちにまだ若い。



参照:
時計の針を戻すとき 2022-10-31 | 暦
よく分からない価値判断 2023-10-27 | ワイン 
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よく分からない価値判断

2023-10-27 | ワイン
ラフマニノフのお勉強をしている。交響曲一番は特に馴染みがない。作品自体はリヒャルト・シュトラウス作曲「英雄の生涯」と同様に19世紀の作品だ。その作品が青年様式のモダーンさを象っているのに対して、やはりチャイコフスキーなどに連なって古臭い。

若書きであることもあってか1945年になってガウク指揮で初演後に直ぐに演奏禁止にしていたりするので、やはり現在迄もあまり演奏されていないようである。偶々代表的な録音とされているシュケナージ指揮コンセルトヘボ楽団の全集は手元にある。しかし今回の様に生演奏を体験するということでもなければ真面にお勉強しようとも思わなかった。

2017年にフィラデルフィアで演奏されたものが生中継されたりしていたので、なんとなく耳にしていた。そして2020年に体験したペトレンコ指揮での「交響的舞曲」が圧倒的な印象を残した。そこからも一定の作曲家像も得たのだが、それに如何に繋がるかということでもある。

録音していたものを聴くと、中継で指揮者のネゼサガンの話しもあるのだが、一楽章の作り方でも交響曲二番のラフマニノフらしい作風には至っておらず、スケルツォにおいても我慢を強いるかもしれないと語っている。最近聴かれるようになった曲でマーラーの素材となったとされるロットとかの稚拙な作風にも似ている。

フィラデルフィア管弦楽団の演奏はしなやかな弦と管楽器とのアンサムブルでそのフレージングなどは最早映画音楽にしか聴こえない。若書きだからそれでよいということはなく、やはり創作意図を読み込まないと駄目である。少なくともムードだけで創作したり、演奏禁止にするようなことはないということだ。

バーデンバーデンでは三晩続けて、三つの交響曲とピアノ協奏曲四番、「パガニーニの主題による変奏曲」などが演奏されるのだが、交響曲三番の晩は購入していない。安いところは売り切れているが、高いところは余っている。

来週の金曜日に初日となる。その前にフランスのスーパーに出かける予定だ。その為にブルゴーニュワインも審査した。まだ買えるワインを物色する為で、2018年産でいいものがあったから試した見た。酸が効いていて、長く寝かしておけるものだった。他所で購入すると結構な値段のするプリミエクリュであった。開けてしまったのだから仕方がないが、この手のものを購入して長く寝かしておくまでの気持ちがあるかどうか。

リースリングの場合は、ブルゴーニュシステムをドイツの高級ワイン協会が採用してからも既に四半世紀の歴史があるので、その殆どを同時進行でお勉強している。現在地下のワイン蔵に一番多く保存しているのが2001年産で、それも既に20年経過していて、通常ならばあと数年すればコルクを交換しなければいけない。その前に一本開けて味見をすることになるだろう。

今後も期待して保存しておくべきものか、それともぼちぼちと消費していくべきかなどの判断はとても高度な判断を要するもので、醸造所ですら経験がないとよく分かっていない場合が多い。作曲家が演奏禁止にするようなものでもある。



参照:
付け合わせザウワーボーネン 2023-10-26 | 料理
備えておきたい生活 2023-10-11 | 料理
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時間的な余裕感を吟味

2023-10-16 | ワイン
次の旅行のティケットを購入した。1月のベルリンでの三晩の二晩しか購入してなかったので一晩を買い足した。

そして今回はベルリン北部のパンコウに宿泊するので、またまた冬季で日照時間も短く、九月の様にワイン街道から一気にチェックインから初日は難しいと思った。そこで途上でもう一泊する。場所を北側から入れるところを探したが、先ずはVW本社のヴォルフスブルク周辺にアパートメントを見つけた。安く40平米以上ある。どうも同社の研究所に通うような人が使うようだが、若干問題はそこからパンコウまでの距離で250キロを優に超えて、それはそれで遠く疲れる。10時過ぎにチェックアウトしても14時にしか着かない。すると結局通り道のマグデブルクとなったのだが、65ユーロである。さしてその周辺には興味もなく総合走行距離も若干延びる。

抑々ハルツ地方に行きたかったのだが、先日は時間的余裕がなく、今回は雪が心配である。だから出来るだけ避けたく、また態々ライプチッヒを経由するつもりもない。そこでまだ出かけたことがないケーテンやクヴェトリンブルクのバッハやプロテスタントのメッカ周辺を探すと、ザーレ河沿いに同様の価格で共同キッチンぐらいのところが見つかった。更に二つのアウトバーンが交わり、ハルツ山地の北からでも南からでも入れるので、どちらかに積雪があればもう一方のライプチッヒ側と含めて積雪がないアウトバーンを使える筈だ。最終的に直前までキャンセル可能なので天候状態で最終的に考えればよい。

そこならば総合距離で少し延びるぐらいでパンコウまで2時間半までを見ておけば到着しそうで、近回りすれば200キロも走る必要はない。旅行日にぐっすり就寝可能となれば、翌日の10時チェックアウトでのんびりと走れる。前日も16時チェックインならば暗い内に朝立ちしないでも500キロを到達可能なので楽であろう。

ミュンヘンから持ち帰ったアヒルのテリーヌも悪くはなかったが雉がやはり旨かった。ラインガウのリースリングは奥さんに態々分けて貰った2021年産のラインガウワーで、既に瓶詰めから一年半ほど経っていても酸が効いている。まだ二年には半年ほどはではあるが、少なくとも有害なリンゴ酸などは丸くなってしまっているので、熟したワイン酸が効いているということだ。来春まではバリバリに新鮮なリースリングとして楽しめることがはっきりした。

何故2021年のグローセスゲヴェックス「グレーフェンベルク」が素晴らしいかというと、より長く木にぶら下がっている葡萄はこうした地域ワインよりも酸が分解されていて、より長く新鮮さを保つということでしかない。

そして独特の香味とその果実風味は経年で落ちていくにしても、それで不味くなるということではないのを経験から学んだ。要するに新しい時に酸がそれだけ分解されていて、更に素晴らしい個性を放っている限りは、十年経ってもそうした美徳は薄れないということである。



参照:
サフランライスの秋の味覚 2023-10-09 | 料理
バービーと広島のミーム 2023-08-08 | 文化一般
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山の中にある産業

2023-10-07 | ワイン
ワインを取りに行くつもりだ。先ずはグランクリュを回収してこないと、折角予約して別けて貰ったのに申し訳ない。収穫量が絞られていたということだが、週末に出かけると上手く行けばまだ試飲させてくれるかもしれない。

しかしお目当ては、その先摘み入っているプリミエクリュである。春にはまたその下の雑色砂岩土壌のリースリングがここ数年は最も本数を飲んでいるワインで、最低18本は開けている。2022年産は酸が効いていないので限界はあるのだが、アルコール度数も11%越えぐらいでどんどん飲んで仕舞う。僕の健康飲料だ。

プリミエクリュも試飲して最低量は購入する。そして最後のは残っているかどうか。場合によっては昨年のプルミエクリュが買えるかどうか。なんだかんだと纏まった本数になる。

来年の五月の試飲会迄は日常消費用をこのプリミエクリュの2020年物と他の何かを加えて、適当な中間価格のもので誤魔化していくのである。以前はグランクリュは祝日などの日にしか開けなかったのだが、最近はどこの醸造所でもいいものが醸造されるようになって、購入する本数も増えて、月に一本ぐらいは開けるようになっている。

ものによっては20年程寝かしておく方がいいものがあって、中々開け時を選ぶのが難しいのである。なにもユダヤ人商人でなくても投機の気持ちは浮かぶのがこれだ。フランスのシャムパーニュやワインなどはこれで価格が上がった。ドイツも戦前はその様に価格が高騰していたのだが、ユダヤ人迫害で富が逃げた。有名な啓蒙の弁証法のアドルノの実家もビンゲンのワイン商であり、フランクフルト学派のロートシールド家のフランクフルト周辺にそうしたシンジケートが出来上がっていたのも当然だろう。

こうした栄光を取り返す運動がこのワイン街道のご近所で始まったブルゴーニュシステムの導入で、四半世紀を経て軌道に乗った。私が個人的に各地の試飲会などに出かけて、親方やオーナーなどと話すと、ドイツ高級ワイン協会長等の多くと知己があり、この流れを引率している運動の待った中にいて多くを把握していることから、隠密指導員のような顧客になっているというのはそういう意味からである。

購入したサラダ脱水器を水洗いして、葡萄を洗って回してみた。脱水度はよく分からないが、バランスは良い。上から水を出すところは上手く機能した。製造元はジーゲンとハーゲンとカッセルの中にあるような所謂ザウワーランドの山の中にある町にある。小さな工場が衛星写真で分かる。所謂ヴェストファーレンの重工業地たちとは全く異なるが、それに代わるような先端産業でもない。精々人口減少を引き留めて近隣の職場を作ったぐらいの経済規模だろうか。

ドイツの場合はアウトバーン網が整備されているのでオルペに抜けるにしても30km30分ほどで達する。反対方向にも100km程なのでまずまずである。こうした辺鄙なところに工業を育てるにはやはり交通網の意味が大きい。



参照:
サラダの水切りのように 2014-09-07 | 生活
欧州のユダ、ユダヤの欧州 2009-10-28 | 歴史・時事
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グラス向こうの先見性

2023-08-30 | ワイン
お出かけの準備が進んでいる。最後にジャガイモサラダを作って、そして道中に肉屋によってパンやソーセージぐらいを持って行けばよい。期限はまだ長いが料理用に下したバターを持って行くか。

野菜果物は、やはりキュウリは逃せない。プチトマトは十分にあるので、それ以外にも運転中に口に放り込めるものを選ぶ。洗って持って行くので、傷みにくいものがいい。卵もゆでていく。ハード眼鏡ケースも持参。

ワインは九月第二週にグランクリュワインを取りに行くナーヘのものを冷やして持って行く。道中のお勉強の為の音源も一通り揃えた筈だ。充電類も整えてある。

税金の整えは出来なかったが来週にはなんとかなるだろう。急ぎの署名類は給油の前に投函しておく。月末なのでいろいろと決済事項がある。

同じような旅行は繰り返していても持ち物が多いので結構忘れ物や事案があってこうして書き起こさないと怪しい。

今回は6月のタブレットをオンライン化して初めての泊りなのでプリペイカードに15ユーロを課金しておいた。スイス内のローミングはEU内と同じ様なので普通には使える筈だ。SNSに使えるかどうかは一度試してみたいとも思う。通常は500MBまでの容量なので写真や短いヴィデオぐらいが精々か。

燃料はリットル1.81越えそうなので、満タンにするとそれなりの額となる。最低価格の1,819は逃したが1,839で手を打った。

床屋の来週の予約も明日ぐらいに入れておこうかと思う。その為の現金をスーパーで買い物のついでにクレディットカードで準備しておきたい。スイスでの現金は50フランで足りなければ中央駅でカードで出せばよい。

新しいジーンズを今回初めて旅行に使うのだが、細身のウエストのボタンを外さずに走っていけるかどうかである。伸びがあるのでそれほど締まらないと思うのだが、長く乗ったことがないのでよく分からない。

週末にルクセムブルクに出かける前に試飲会に行くシャルツホフベルクのリースリングを開けた。日本など海外ではエゴンミュラーの銘柄の甘口として有名だ。2015年は特別な年度でそのコクのオイリーで尚且つアーモンド風味は賞賛されたのだが、今回開けてみると、やはりザール地方のワインらしく亜硫酸がかなり残っている。これだからモーゼルザール地方のワインは甘口で勝負してきたのだが高級から口へとの転換が上手く行かなかった。要するの葡萄の健康とその熟成の方法を学び切れていない。

ミクロクリマ的に難しい面はあるのだが、そこをクリアーできないと駄目なのである。だからもう一つ上のものを今回は前注文しなかった。それでも今回試飲会でじっくりと味わって、問題点などを醸造所と話してこれれば今後の参考になると思っている。購買者からすればある程度の額を出すとすれば偉大な熟成をしない事にはお話しにならないのである。二年ぐらいで飲み干して仕舞える日常消費品ならば気持ちよく飲めて食事に合わせれれば何も問題がないのであるが、寝かすとなるとより品質が問題になってくる。このリースリングでも酸がやはり引っ込んできている。



参照:
2015年産のお見事な出来 2017-05-20 | 試飲百景
晩夏のセレナーデの準備 2022-08-31 | 生活
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十年ぶり完動となるかIXY

2023-07-22 | ワイン
腹の調子はもう一つだ。涼しくなってきたので余計に腹が冷える。そろそろ布団も取り換えて残暑への備えも必要かと思う。盛夏も残り三週間も無い。少し寂しい季節にもなる。因みに今年は日除けを出さずに来て、これから出して、昼も日陰のバルコンで過せるようになるか。即ち陽が射し込んでくるので日除けが活きて来る筈だ。

余談ながら昨秋九月からの水漏れは月曜日に解決した。乾いた季節で湿り気の精査が出来たこともあって、水洗すると濡れることが分かった。職人が来て、三十分時間があればパッキングを取り換えるというのでやらせた。懸案の洗水か配水かの結論は為されなかったが、同時に交換して仕舞えるのでその判断の必要も無かった。幸いその便器で用を足した人は殆どいないので、その接続パッキングも明らかに傷んでいたのだが、とても不潔なことはなかった。それでも浸み出していたのは不愉快だった。二人の作業員で30分はとても手軽に終わった。面倒ならば使わない便器を取り換えて足洗い場に改造しようと思っていたが、これで便器さえ清潔にしておけば少なくとも掃除の水ぐらいは問題なく排水可能となった。

十年程前に岩場から腰のベルトにつけていて20m程下に落としたキャノンのIXY。不思議なことにケースに入っていて壊れなかったのだが、日付時刻の電池が壊れたのか二度と時を継続してカウントすることがなかった。ふと気が付いてその予備電池を取り換えられないのかとネットで調べたが難しいことが分かった。更にコードで充電したりしたら回路の関係で再び生き返るかと思ってやってみた。少なくともコードで充電しながら日付を動かそうとすると固まった。そしてコードを抜いて更に電池で駆動させたりして日付を動かした。また電子回路の関係でストロボが焚けるかともあったのでやってみるとシャターが押せなくなっていた。どこかコードで通電を切り替えするコマンドがあるかと思って探していると、工場出しにリセットに気が付いた。どうせ消されて困る調整はないのでやってみた。なんと10年ぶりに予備電池が動き出したようだ。これで十年ぶりに時を刻んでいる ― その後違うバッテリーに帰ると元に戻ったが再び時計を合わせればスイッチオフにしても時は継続的に刻んでいた。そして車中に入れておくとメインバッテリーが放電してしまう問題があったのだが、もしかするとそれもこれで解決するかもしれないと期待している。するとストロボ以外は完動品に戻る。

先日日本からお土産に貰った日本の赤ワイン。基本サンテミリオンタイプでそこにシラーやらファンデル等で味を調えてある。但し2009年となっていて、アルコールが15%と異常に高い。中身はキャリフォルニア産なのでどのような遺伝子操作も許されているので、恐らく毎年の様に同じようなものも生産可能なのだろう。我々がコーラワインと呼ぶところである。

お味の方は中に入っているものとの齟齬はなく、アルコールも思ったより丸まっていたのは年来の熟成のお陰か。ピッツァディアヴォーロのご相伴に丁度いいワインだった。



参照:
報告書類を纏めるために 2023-06-02 | 生活
牡鹿搭からカメラを落とす 2014-04-20 | アウトドーア・環境
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よりダイナミックへと

2023-05-18 | ワイン
週末はワイン試飲会二件である。日曜日に有る無しで出かける順番が決まる。出来れば間の土曜日を開けたい。すると大体毎年同じ様な感じになる。金曜日に一件目となるとそれはそれで調べ物をしておかないといけない。前日の木曜日に掛けてもう一本古い年度を開けておこうかと思う。

2022年産は順調な開花で、霜被害もなく、問題の無い年度なので、よく似た年度のヴィンテージ物を開けてみたい。2019年産などはどうなのか。2016年産はまだ在庫があるか。

もう一軒の為にグランクリュワインを週末に開けてみた。火山性の土壌で、その癖が強い為に寝かしておけとされるリースリングであるのだが、個人的には試飲の比較的最初からいつも楽しめる。そうした土壌のわりに下品さがないのである。合わせる食事も意外なことにリースリング特有の立体感などをあまり考えないのでいいのでぼてっとした食事でも果実風味で楽しめてしまう。

金曜日の方は南ワイン街道で比較的近場であるが、日曜日は再びナーヘ渓谷になるので、運転などを考えると体調を整えて、あまりアルコールが廻らない走りやすい時刻を選びたい。

秋の試飲会の一軒は音楽会を兼ねて宿泊することにした。二泊すれば、初日に飲み放題の試飲をして、夕食を野外で摂って、翌日は午後までゆっくりする。音楽会に出かけて、夜分遅く帰宅してアパートで食事を摂ってならば価値があるか。必要ならば帰宅日にもワインを取りに行ける。この休日にブッキングしておこうと思う。シーズンであるが今ならまだ上手くいくと広めの安いアパートがあるかもしれない。

そうなると八月、九月で合わせて八泊ぐらいするのではないか。自身としては嘗てはあったがとても外泊が長くなる。六月、七月も六泊は既に抑えてある。十月と八月の支払いに要注意となる。七月迄に払えるものは払っておいた方がいいかもしれない。

火曜日に散髪した。これで七月初めまでは何とかなる筈だ。そこで飛び切り短くして置けば九月の第二週ぐらいまではなんとかなるか。

来週中に眼鏡新調の道筋を建てておきたい。流石に厳しくなって来て、裸眼と矯正で乱視の影響が出て切り替えで気持ち悪くなるようになってきた。モニターを無理して見るようになったので、筋肉痛からと頭痛へと辛さも出て来た。先ずは現在の枠を水洗させて、先ずは視力測定をさせてあまりに酷くて異常がありそうならば眼医者に行った方がよいかもしれない。

レンズも矯正が強くなると高くなるだけで安くはないので、作り直すようなことがあってはならない。眼鏡職人親方の矯正の仕方やその強度の変化なので自身で判断しなけれんば行けないだろう。遠視に乱視が混ざってきたのが十年前の2013年秋に現状のものを拵えた時だった。眼鏡枠は壊れずにとても良かった。枠も顔面の印象に大きな影響を与えるのでやはりイメージチェンジとなるか。



参照:
工業デザイン的な洗練 2013-09-20 | 雑感
石橋を叩いての樽試飲 2015-06-08 | 試飲百景
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恋に落ちたのかな?

2023-04-26 | ワイン
グローセスゲヴェックスを開けた。何もお祝い事ではなかったが、週末に試飲会に行くので、2012年物フリューリングスプレッツェヘンで品定めをしたかった。古い年度がどのように熟成しているかはその品質そのものだからだ。特に甘口では赤スレート系は人気のある果実風味となるが、辛口となると中々焦点の定まる味筋を狙い難い。土壌のその構築的な味が出ない。結論としては、それは無くてもアプリコットなどの蒸留酒にはない深みは楽しめた。酸の量感もしっとり感も丁度よかった。アルコールとのバランスも完璧。

春は日常消費用のリースリングを物色するだけになるのだが、秋に選択する場合の参考にはなる。コロナ期間中は同居の先代夫婦故か子供の健康ゆえか取り分け厳しい制約を敷いていたのでご無沙汰していた。それだけでも楽しみなのだが、ナーエからやってくる醸造所の様子も直接聞けるといい。

チャットパートナーの彼女のファンクラブ加入者が今頃増えてきている。要するに突然湧いたのである。お奨めにも何も出てこない時点で、最早あまり露出も期待されない時点でこうした少なからぬ支持集まったのはそれなりの原因がある。自称会長の私としては喜ばしいのだが ― 一部では始終ぶら下がっているので昔のボーイフレンドという噂があって、相手にして貰おうと中国人らしきが紛らわしい名前を使ったりしている ー、それ以上に何かが変わったと気が付いた。

端的に言えば綺麗になった。肌艶が良くて、身体の線が名画のように俄然美しくなった。問題のお尻はつきだしたり振ったり叩いたりしているので引き締まって来て、コムプレックスとは更々ならないだけでなく魅了し、バストもあまりにも固い感じが自揉みの為がいい弾力感か感じられ、しばしばオールヌードになる様になってから明らかに下腹の贅肉が落ちた。「ボディプロポーションは以前よりもよくなったね」と書くのは当然であり、更に表情が明るくなった。自由度が増して自己表現がやり易い環境になったのだろうか。先日のリモートを含めた写真撮影の数は、ロシアのヴィデオ企画制作契約期間の終了をも思わせる。要するにプレッシャーがなくなったという憶測だ。

但しこれだけ短期間に女性が変わるのは恋しかないのだ。先日の器具のこともあって憂いもあったのだが、晴れやかな様子を見るにつけ、ふと此れならばどのような恋にしても喜ばしいこととして受け入れるしかないと思わせた。始めに出てきたころのその表情はどちらかと言えば田舎臭かったのだが、今はアイシャドーを以前の様に入れても、初めてプライヴェート写真以上に美人だと思わせた。艶が違うのだ。成程日曜日に何をしたのか知らないが、美しい透き通るような頬に青くなりかけた傷があった。キスマークではない虫刺されの様なニキビ潰し後か?

褒める序に、「恋に落ちた?」と訊ねると、「多分」と見猿マークがついた。「おお、僕はフェードアウトしないと駄目だ」と書くと「どうして自分じゃないって確かなのよ」と、流石にこれには返答に困った。「ジョーク」とも、「天に昇る気持ち」とも何とも直ぐには返せなかった。寅ちゃんにも偶にあった場面なのだが、いい格好してフェードアウトの方が、気を揉むことも無くなり、どれ程気が楽なことか。(続く



参照:
2018年産最初の試飲会 2019-05-05 | 試飲百景
確認された仰ぎ向く表情 2023-04-24 | 女
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テロワールのあじ

2023-02-20 | ワイン
次なる初日は「戦争と平和」である。下調べを始める。先ずは楽譜を落とした。粗筋も読んでみる。その前にオペラ作品の制作過程を読む。ドイツの対ソヴィエト戦でナポレオンの原作と重なるらしい。興味深いのはソヴィエト社会の作曲家プロコフィエフの最後迄修正の余儀なくされたとある。現在の版などは分からないが、今回のミュンヘンでは何が体験できるのだろう。可也がっつりとしたものになりそうだ。演出はチェルニカコフであるので舞台にも期待をしたい。

初日はラディオとTVで生中継されるようだ。そこ迄仕上げて来れるものかどうかは知らないが、準備万端整えるのだろう。個人的には、先ずはミュンヘンに入る所でチェックインをして、タイマー録音のアプリを準備しないと最後は切れてしまうかもしれないが生中継の録音も準備するつもりである。TVはオンデマンドで観るしかないだろう。

指揮の音楽監督ユロウスキーの仕上げはある程度は予想可能だ。PCを整理する序に昨年かのベルリンでの演奏会からショスタコーヴィッチ15番の録音を流した。その作曲家の横に座った母親の腹の中で初演を体験したというが、演奏もそのインタヴューでのコメンタールも良かった。

プロコフィエフは、ユダヤ系であり上のオペラの台本も奥さんのメンデルスゾーンと協調している。ユロウスキーの祖父も高名な作曲家の様であるが、プロコフィエフとの繋がりは語っているのを知らない。ザンクトペテルスブルクとモスクワとの差もあるだろうがウクライナ出身のプロコフィエフについても今回語られるのではないだろうか。

週末には季節も終わりに近づいた貝を食した。いつものようにリースリングを振りかけた蒸しソースでバンドヌードルである。ここ暫くは火力が弱くて上手く水気が飛ばなかったが今回はコンロを直したお陰で比較的うまくいった。貝殻もそれ程それ程ウツボの様なものが付いておらず比較的掃除も楽だったが、いいソースが出た。取り殻はもう一度煮込んでスープを取る。そのスープとソースで炊き込み火薬飯にする予定である。

リースリングはナーエの土壌からの「デルヒェン」2015年ものである。その年度らしく味もコクもあり更に土壌の独特の強さもあるのだが、グローセスゲヴェックスとしては糖も比較的多めに残っていて、貝にも合う味筋になっていた。洋ナシ系でもあるのだが、少し量感のある酸が丸くなっていて、若干のっぺりいた感じもある。大多数の人が満足するのであろうが、そのテロワーから味の構築性は薄いのでもう少しシャープな面が欲しい。一先ず満足だった。やはり火山性の土壌からの同年のリースリングの方が良かったかどうか。もう少し早めに飲むべきだったか、もう少し寝かすべきだったか、更に感激の味を求めると考えてしまう。

ソース自体も安物のワインを振り返けていて、オリーブオイルを使っているので、それ以上のワインを合わせる迄もない。料理に合ったワインを合わせるのは中々難しいのである。



参照:
アルコールも欲しくなる 2019-09-13 | 試飲百景
目を通す書類や記事類 2023-02-12 | 生活

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とても保守的な仕事着

2023-02-02 | ワイン
発注した仕事着が届いた。早速袖を通した。洗濯をしていないので若干裾が長い感じだが同じ寸法である。袖は一寸長い感じがするので折り返しておくと今回傷んだところを守れるだろう。裁縫などは今一つ感があるが、丸二年もつかどうか。今後は洗濯ネットで洗濯すれば長持ちに繋がる筈だ。流血塗れになるのではないのでそれ程強い汚れとはならない。しかし袖とかその他は結構汚れるので洗濯は必要になる。

なによりも袖の穴がないので温かく、包まれる感じがとても良い。古着も洗濯したので、また野外での作業着ぐらいには使える。前のものは車のトランクに入れてあるかもしれない。但し古着は糸が出たりしていて、モーターなどに巻き込まれやすいので要注意である。やはり車のマイスターなどが着ているものからすれば色だけでなくて、生地の厚さも違う感じだ。

週末は2019年産のプルミエクリュを開けた。瓶詰めが2020年春から秋の間だから、二年は経過している。瓶熟成の最初の山となる。ここでの酸の出方で将来性が分かる。2018年産に比較するとバランスはよいように思うが、それほどの将来性はない。酸の量感はないが質は悪くなく、旨味はあると思う。2020年には一切試飲会に出かけられず、全くその最初の印象がない年度である。2020年産と合わせて、葉緑素風味も色もないので完熟なのだろう。

金曜日のお出かけの準備をしている。燃料はもう少し入れ足さなければいけないが、往復280km程なので大したことはない。片道10km程の差で二通りの推奨ルートがあるが、余程の渋滞がない限り最短距離を選ぶに違いない。

18時に始まるので知らない場所であり駐車場の事があるので結構早めに出かけないといけない。20時になって時差中継放送が始まるので留守録音が結構面倒である。帰宅は番組が終わる頃になるだろうか。催し物はレートナイト迄そのあとに二つぐらい同じ敷地内であるようだが、そこ迄は付き合ってはいられない。

天候は暖かい分雨勝ちのようで、駐車場からどれぐらい歩くかだ。衣装は、三曲の新作初演の内の一人のティロルのガンターという作曲家が可也の入れ墨で頭の先も尖がらしている56歳のパンク男なので、こちらもどうしても考える。

洗濯屋からシャツは取って来てあるのだが、さてどうしたものが、なんでもありであるが、舞台よりもこちらが目立ってもいけない。今回は誰にも挨拶する予定もないので普段着で出かけようかとも思っている。

そんなパンク野郎でも、一部で売れていて市場があるようで、録音がLP化迄されている。その人がピアノ協奏曲を創作して初演というから可也保守的なパンク野郎だ。その井出達で舞台に呼ばれたら、悪魔にしか見えない、その隣には天使のエンゲルが立つとすればシャッターチャンスである。



参照;
支援者としての心付け 2023-01-06 | 文化一般
ネット署名の楽友協会 2020-09-15 | 雑感
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