デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



帰国してからサイゴン大教会が建てられた時期について調べてみると、19世紀ベトナムの阮(グエン)朝とフランスの関係や明命(ミンマン)帝のことに目が行った。要するにフランス植民地時代に建てられたんだと思うと複雑な気持ちになってくる。
サイゴンを象徴する建物のなかで、とりわけ美しいこの教会は、いろんな意味でずっと残っておいて欲しいと思った。


旅行者も祈りを捧げます



構造はゴシック式。なかは南国らしく扇風機がある。



ステンドグラスは一部が欠けたりしているところも



いろんな言語で碑文が。でも大体分かるのだ。


















ウラジーミルの聖母の複製

教会の中を見ているうちに、なんと「ウラジーミルの聖母」の複製が掲げてあるのに気づいた。このイコンはモスクワのトレチャコフ美術館にあるのだが、ゴシック式のカトリック教会なのにギリシャ正教やロシア正教のイコンが飾られてあるところなんかは面白かった。なんというか、信仰の象徴さえあれば「宗派」の違いなんて気にしない、そんな磊落さが感じられた。





ステンドグラス

ステンドグラスは美しく、とくに入口からすぐ左にある聖母子と養父聖ヨセフを表現したものが素晴らしかった。聖マリアの顔はダヴィンチから影響を受けたベルナルディーノ・ルイーニの描くマリア像を思わせた。

外に出てみると、依然雨は止んでいなかった。でも時間がもったいないので昔?の記念切手を10ドルで売ろうとするオバチャンを避けつつ、教会の側面に回り込んだりした。





雨の中カメラを構えるのも勇気が要ります


雨が止む気配がなかったので、郵便局に入り浸り絵葉書を書いた。郵便局も観光名所なので絵葉書を書いている人がいるかと見渡したが、私だけだった。他の観光客たちはベトナムで買ったものを荷物にすると面倒くさいので、本国まで送る手続きをよくやっていたように思う。


記念切手だけでなく、カタログや芸術的なレターセット、受話器まで売っていたりします



絵葉書はセットで買うと安いようで、他の観光客たちはこぞって吟味していました


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