デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



近鉄奈良駅の「せんとくん」(後ろのポスターにも注目(笑))

先日の日曜日、アメリカから一時的に帰国している友人とともに、奈良に行ってきた。奈良市の観光はもう十数年ぶりかもしれない。



さて、奈良市へは近鉄に乗って行ったわけだが、近鉄奈良駅を出ようとしたとき観光案内所の中で、あの「せんとくん」が我々を歓迎してくれたではないか!(笑)
4月の「ひこにゃん」につづき、これで関西から近年に発信された話題の二大マスコットを拝めたわけだが、直に見るとこれがまた何ともいえぬ愉快な気持ちになったのだった。
せんとくんが出現した由来や、その話題性からの顛末については、いろいろなサイトや情報誌があるので詳しくは触れないが、私なりの感想を述べると、はじめに新聞で見たときには大笑いしてしまった。しかし、出現時のせんとくんは、多くの人にとって21世紀中には理解されないものとして映ったのではないかと思うのである。
平城遷都1300年祭のマスコットとして「せんとくん」をどうしても受け入れられなかった人々の中から、せんとくんに代わるキャラとしていろいろなキャラをデザインし、願わくば取って代わろうとする動きがあった。しかし、それは却って「せんとくん」の知名度を高める結果となり、さらなる人気を付与することになってしまったのは周知の事実だ。私は、せんとくんへの対抗キャラが出てきた、それも心底から対抗キャラの台頭を望んだ人がそれなりにいたということは、せんとくんがいかに芸術的に洗練されているかのバロメーターになっていたことを意味しているのではと思うのである。つまり、せんとくんはマスコットというカテゴリーに「あるまじき」芸術的な”革命”だという気がするのである。 
せんとくんを見た他の良識あるデザイナーはどう思ったことだろう。私は正直「やられた!」と感服しているのではと思う。
ちなみに、せんとくんに目くじらを立て抗議すらした人々の中には、それなりに権威を持っている宗教団体の関係者も少なくなかった。しかしなぁ…世界のどの宗教でも、神さまのデザインって、こういう感じのものじゃないのかね?

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