缶詰だけど、それが何か?

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DoaU344日目_Part1_富士山と丹沢とシチュー

2010-02-07 23:20:06 | 食べ物
2/7(日)

初代天皇とされる神武天皇。127歳まで生きたという、
およそ人とは思えない神武が即位して40年後、
今のトルコにアイソーポスという男が生まれる。
奴隷だったこの男、やたらに口がうまかった。
もちろん明石家さんまや市川団十郎とは違う。
彼は地元に伝わる民話を話し、創作した。
ほんのわずかな寓意を込めて。

例えばこんな感じ。

北風と太陽が力比べをした。
旅人の上着を脱がせた方が勝ちだ、と。
北風は力に任せて、強風を吹き付ける。
しかし、旅人は上着の前を固く合わせてしまう。
太陽はじりじりと照りつける。
旅人は暑くて上着を脱ぐ。

北風と太陽が力比べをした。
旅人の帽子を脱がせた方が勝ちだ、と。
太陽はじりじりと照りつける。
しかし、旅人は日差しを避けようと帽子をしっかり被る。
北風は力に任せて、強風を吹き付ける。
旅人の帽子はいとも簡単に吹き飛ばされる。

何事においても、適切な手段を講じないとダメだ、
そんな寓意を込めた訳である。

朝から北風ががんばる。
嫁さんは完全に北風に負けて、家の掃除に励む。
しかし、オレはダウンの前をしっかりしめて家を出る、
太陽がついている、そう信じて。

いやでも、すごいんだ、北風が、
時折、脚が止まるほど。

それでも東工大への階段を上る。
いつものように大岡山西7号館の横から見る。



北風がその豪腕ぶりを発揮してくれた結果、
キレイだ、今日の富士山は。
手前の丹沢山地も冠雪しているし。

その隣、いつもは行かない3号館と4号館の間を進む。



富士山の手前、丹沢山地がぐーんと広がって見える。
先週、その麓まで行った大山はどこだろ?
銭湯の煙突の辺りかなあ?
それともRAYSの辺りかな?

ヒルマで買い物をしてから東工大には入らずに進む。
大岡山駅前の交差点から見ると富士山がやたらとデカく見える。
東工大の東地区から北地区へと渡る橋、
東工大の塀、東急ストアに縁取られているからかな?
東急ストアの裏の駐輪場に回る。



大井町線を見下ろしながら富士山が立ち上がる。
嫁さんみたいにパンパン!とはやらないけれど、
やっぱり富士山は美しい。
その手前の丹沢山地も冠雪すると美しい。
いや、もちろん登山をしたいとは思わない。
歩道橋で十分だ。

ただ、北風は富士山から雲を取り去ってくれたけれど、
オレからも体温を奪いさる、ダウンを着ていても。

昼ごはんは昨日のシチュー
牛乳100ccと水100ccで緩めてから、バラしたブナシメジを1株。
サーモン1切れに塩・白コショウ・カルダモンをふって投入。



ジャガイモの形が残っていて、かなり驚く。
サーモンは焼かなくてもいいかもしれない。
味はちゃんと入るし。

ぽかぽかと温まってから、午後はのんびりと休む。
アリではない、オレはキリギリスだ、ホント。

DoaU343日目_Part2_サーモンクリームシチュー

2010-02-07 17:52:55 | 食べ物
飢えは叔母さんではないから、ピロシキはくれない
困った時ほど、自分でなんとかしろ、そういう意味である。

今のところ、飢えてもいないし、困ってもいない。
しかし、だ。
OKストアというスーパーは余計なことをする。
ビールを買おうとする、もちろんサッポロである。
ビールコーナーにお姉さんが一人。
レギュラー缶を1ケース。
するとシチューをぺたりと貼付ける。
ロング缶を1ケース。
またもシチューをぺたりと貼付ける。
そして、クジをひいてください、とまで言う。
嫁さんが4枚ひいて全てハズレ。
リードクッキングペーパー4個。
オレが4枚ひいて1枚が2等。
キレイキレイのハンドソープセットとリードクッキングペーパー3個。

そこまでカートに積んでいた物よりもよっぽど多い。
どうすんだ?コレ?
4階の魚売り場にとっても素敵なアトランティックサーモン。
しかも1切れ@100円、値段も素敵だ。
これでシチューじゃね?

250gの生クリームなのかバターなのか、
いや、どちらにしてもバター1本分の乳脂肪分の呪いは凄まじい、
2人そろって、ベッドへUターン。

目が覚めればもう17時。



グリコ「クレアおばさんの欧風家庭料理シチュー クリーム

日本からは遠い遠い、緑に囲まれたヨーロッパの小さな村。
あんまり小さすぎて地図にものっていません。
目印は大きなもみの木、後はおいしい匂いをたどっていけば
クレアおばさんの台所にたどり着きます。

そんな所に住んでいるらしい、クレアさんは。
たださ、この商品、子供向けじゃないんだからさ、
こんなクソみたいな、いや、ファンタジックな説明ってどうよ?

アッシュ(Ashe)おじさんはクレア(Crea)おばさんのご主人。
一日中畑で働いて過ごします。元気な野菜たちの言葉がわかります。
おいしくなったよと野菜の声がきこえたら、
大きなカゴにいっぱいいっぱい収穫してくれます。

この特設サイトを作ったヤツ、絶対に妖精が見えてるぞ、
もしくは白い死神か。

いや、まあ、そんなことはどうでもいい。
箱の裏面を読む。
ルウを使うことはまずないので、作り方がわからんのだ。

ジャガイモ2個をざざっと洗って、ピーラーで皮をむく。
それぞれ8等分したら、水にさらして灰汁を抜く。
ニンジン1本もピーラーで皮を向き、縦に3等分にし、
横にも3等分にする・・・何等分になったでしょう?
タマネギ1個半はてきとーにざくざく切る。

鍋にオリーブオイルをひいて、野菜すべてを放り込む。
オリーブオイルを絡ませるようにする。



どうせ煮込むんだから、しっかり炒める必要はない。
さっさと水1,000ccを加える。



裏箱には書いていなかったけれど、
ローリエと乾燥ニンニクを加えておく。
沸騰したら灰汁をひき、弱火に落として30分ぐらい煮込む。



一度、火を落としてルウを割り入れる。
これがけっこう溶けにくい。
面倒だけれど、ジャガイモが崩れないように、菜箸で溶かす。

再び火をつけて、とろ火でことこと。

サーモンに多めの塩をふる。
汗をかいてきたら、塩ごとペーパータオルで拭き取る。
白コショウ、タイム、カルダモンをふってから小麦粉を。

フライパンにオリーブオイルをひいて強火に。
どうせ煮るので、さっと表面をコーティングする感じ。



この程度の焼き目がついたら鍋へ、
オリーブオイルごと流し込む。

あとはサーモンに火が入るまでのんびり待つ。



ルウはルウだ、やっぱりちょっと変な味がする。
ただ、明日になれば馴染むんじゃない?
サーモンは見事にサーモンの味をキープ。
ひと手間は加えるもんである。

コレに合うのは、そう先週、伊勢原で買ってきたあれである。
ブノワトンのカンパーニュである。
冷凍させていたので、香りはそのまま。
味はむしろ濃厚になった感じ。

クレアおばさんはヨーロッパに帰ってもらった。
しかし、まだルウが2箱・・・。どうすんだよ、ホントに。

DoaU343日目_Part1_スパゲッティーニのバジルクリームソース

2010-02-07 16:15:46 | レシピ
2/6(土)

飢えは叔母さんではないから、ピロシキはくれない
困った時ほど、自分でなんとかしろ、そういう意味である。

今のところ、飢えてもいないし、困ってもいない。
しかし、だ。
嫁さんの実家周辺では奇妙なことが起きる。
母親の姉、つまり伯母さんが入院している。
母親の妹、つまり叔母さんに金を集めさせ、
そして、嫁さんに送れ、そう指示を出した。
それが義母から電話で知らされる。

年金生活者から金をむしり取るなんて素敵な趣味は、
オレにも嫁さんにもないから拒否る、当然。
2010年度分の住宅ローンの振込だって終わっている。
田舎の人だから
嫁さんはそう言うけれど、意味がわからん。

9時ぐらいには家が揺れるぐらいの強風、
いや、疾強風と言ってもいいかもしれないぐらい。
出掛けることはすっかり諦めて、午前中にOKストアヘ。
日本酒やらビールやら足りないものを、
もちろん買わなくていいものまで買って帰る。

帰りの車中、お昼ごはんはパスタを喰いたい、そう言う。
お、バジルソースにする?
叔母さんでも伯母さんでもないけれど、
嫁さんが職場からバジルを1袋もらってきた、木曜日に。
もう何とかしなければならない。やりますか。

フレッシュバジル1袋を水にさらす。
ニンニク2片を4等分する。
クイジナートにニンニクとバジルを入れる。



最初はパルスでがぁーーーーっと。
上に跳ね上がってきたバジルを落としたら、
本格的にがぁーーーーっと。



10秒ぐらいで見事なみじん切り。
包丁でやってたら、たぶん嫌気がさして、放り出している。
フードプロセッサーはホントに素敵だ。

フライパンにオリーブオイルをたっぷりとひく。
唐辛子1/2本を入れ、さらにバジルをどばっと。



弱火にかけて、木べらでオリーブオイルと馴染ませる。
香りがたってきたら、1/25に作った得体の知れない物を。



これで約250cc分の生クリーム。
バターになっていなかったらタダの生クリーム。
単なるバジルソースじゃなくて、クリームソースにしてやろう、
そういう魂胆である。



見た目はクリームソースっぽい。
とろ火に落として、ちょっと煮詰めましょう、
ゲランドの塩を小さじ1を加えて。

乳脂肪分48%に対応できるのはスパゲッティーニしかない。
今日は8分、アルデンテよりちょいと硬めに。
フライパンのソースに放り込んでしっかりと絡ませる。



途中で気付いていたことだけれど、
どうやら、得体の知れないものはバターになっていたらしい。
クリームソースではなく、バターソース。
しかも雪印バターなら1本分を1食で食べきるという荒技である。
マズくはない、てか、旨いんだよ、旨いんだけれど、
腹より先に胸が一杯になる。

昨夜、大塚会に行く前に作った肉豆腐が残っている。



油を一切使っていない、素敵な食べ物である。
困った時は、あっさりとした食べ物だ、ホントに。