缶詰だけど、それが何か?

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DoaU357日目_Part1_キッチンカロリー(洋食/お茶の水)

2010-02-20 22:57:56 | 食べ歩き
2/20(土)

♪目覚めの一服 食後の一服♪
♪授業をサボって喫茶店で一服♪
♪風呂入って一服 クソして一服♪
♪そんでまたベッドで一服♪

小学生だったからタバコは吸っていなかった、当たり前だけれど。
だから、食後の一服ってそんなにうまいのか?さっぱりわからん。
ただ、宇崎竜童率いるダウン・タウン・ブギウギ・バンドは、
ガキだったオレにも強烈なインパクトを残した、それは事実。

さて行くゾ
9時半に起きてきた嫁さんが宣言する。
どこに行くんだ?何の脈絡もないので困惑しきり。
今日こそニコるのだ
ああ、1/30にそもそも向かうハズだったお茶の水。
伊勢原のブノワトンになったけれど、まだ覚えていたのか、ニコライ堂を。

しかし、だ。
9時半に起きてきた嫁さんが11時前に出られる訳もない。
結局、家を出たのは12時近く、神保町に着いたのは12時20分過ぎ。
神保町交差点を東へ、靖国通り沿いに歩く。
1人だったらスヰートポウズでビールと餃子は無敵だ、
ランチョンでビールをがぼがぼと飲むのも最高だ。
しかし、嫁さんと一緒なのだ、ヤツの希望は安い洋食屋さん。
そう、キッチングランのような昔ながらのハンバーグを食べさせてくれる店。

にじいろジーンで宇崎竜童が山口智充を連れて行った店がある。
行ったことはないけれど、駿河台下交差点の近くだったような、
そんな記憶を頼りに進む。



キッチンカロリー
すごい店名である、だから覚えていたんだけれど。
看板にはSince 1950の文字。
宇崎竜童よりも3歳若いだけ、彼が明治に通ってた頃は、
ホントに安かったんだろうなあ、そう思う。
いや、今でも安い、看板メニューのカロリー焼なんて680円だし。

ほかの所でもいいよ、嫁さんに言うけれど、ヤツは入る気満々。

ドアを開けるとちょっと拍子抜け。
キッチンなんちゃら、という店はカウンターしかない店だけれど、
ココは基本はテーブル席、いや、テーブル席しかないのだ。

恐ろしいまでに低音が響く店主の声に促されて窓側の席へ。
店内を見渡すと、やはり宇崎竜童のサイン色紙。
なんかわくわくする、いいなあ、こういう店。

アサヒの琥珀(500円)はあっという間に出てくる。
ちょっと小さいけれど、まあよしとしよう。
ちびちび飲みながら5分。



有機ポテトコロッケとカロリー焼(750円)
カロリー焼とは、牛肉とタマネギを炒めて、それをパスタにのせたもの。
味付けはニンニク醤油かな?これが食欲をそそるいい香り。

まずはコロッケ。
いやはや、どうすればいいんでしょ?
塩分がちょっと強めなので、ソースもなにもいらない、
そのままで・・・旨すぎる、ホントに。
嫁さんと一緒にけらけら笑いながら食べる。

パスタもバカにできない。
洋食屋にありがちなぐにょぐにょした感じではない。
アルデンテよりはほんの10秒ぐらい茹でた感じで、
なかなかいい歯触り、そして小麦粉の香り。

この店を知らずに20年以上過ごして来たことを後悔する。



エビジャンボ鉄板焼(950円)
嫁さんが頼んだのがコレ。やはりDNAには抗えず海老フライ・・・。
そしてハンバーグがどーんと。

ハンバーグの食感はまさにキッチン。
挽肉を捏ねて捏ねて捏ねて、絹挽きのようなハンバーグ。
しかし、味付けはナツメグをきっちり効かせたスパイシーな味。
かなり好きです、このハンバーグ。

海老フライもぷりぷりといい感じの揚げ具合。

ごはんがかなり小盛りだったから、
小食な2人でものたうち回るようなこともない。
ただ、ごはんの大盛りはホントに笑えるような盛り。
いやいや、もちろん大盛りにすることはないけれど。

いいなあ、こういう店は。
ただ、スモーキンブギはここでは通用しない。
食後の一服は店外で.
それはしょうがないのかもしれない、今の時代。

DoaU356日目_Part2_ジャガイモ屋敷の惨劇

2010-02-20 09:13:25 | レシピ
ある昼、妻とさしむかいで食事をしていると、携帯が振動する。
シャーロック・ホームズから来たもので、電文は次の通りである。

1日バカリ暇ナキヤ?ジャガイモ屋敷惨劇ニツキ世田谷から招電ウケタ
同行デキレバ好都合。空気景色トモニヨシ。20時自由が丘ヲ発ツ

「どうなすって?いらっしゃるの?」妻は私の顔をのぞき込んだ。
「どうしたもんかなあ、家にもジャガイモがかなりあることだし」
「あら、ジャガイモなんてマックに代わっていただければいいわ」

飯田橋の戦場で送った陣中生活の経験は、
私をジャガイモに立ち向かう男にする効果があった。

冷凍してあった牛肉100gに日本酒をふりかけて解凍する。
ボウルに豆豉醤小さじ1を入れ、日本酒大さじ1で溶く。
スタミナ源たれとオイスターソースを少し加えて牛肉を揉み込む。

さあ、立ち向かおう、ジャガイモに。
ジャガイモ2個の皮を剥き、千切りにして水にさらす。
ラップをかけずに電子レンジへ。しっかり加熱しておく。

白菜2枚を葉と芯に分けて、芯は縦に、葉は横に切っておく。
ニンジン1/3本を薄切りにする。
椎茸2枚も薄切りにする。

あとはフライパンに任せるだけ。
ごま油をひいて、乾燥ニンニクを入れて弱火に。
ニンニクの香りがたったら、強火にして牛肉を入れる。



表面の色が変わるぐらいざっと炒めたら、取り出しておく。

ごま油をちょいと継ぎ足したら、豆豉醤を小さじ1加える。
ホームズのように、フライパンに顔を近づけ、豆豉醤の香りを確かめる。

憎きジャガイモを炒めつけて、ニンジン、椎茸を投入する。



白菜の芯の部分を入れて、しっかりと炒める。
ここも要注意だ、ホームズにいつも言われているように観察する、
芯の部分に火が適度に入っていることを。
観察が終わったら、葉の部分も加える。



炒めた牛肉を加えてから、鶏ガラスープの素を加えて、水を少し足す。
ちょっと煮込んだら、水溶き片栗粉でまとめて、最後にごま油をひとたらし。



牛肉とジャガイモの豆豉炒め
ジャガイモもいい感じで豆豉と絡むし、白菜の芯の食感も活きている。
牛肉の下味付けはホントにプロ並みになってきた、
そう思ったけれど、妻は言う。
「ちょっと肉臭いんじゃなくて?」
白コショウとナツメグをふっていないことがバレている、
ホームズ並の観察力で。

じゃあ、行ってくるわ

ホームズから来たとばかり思っていたメールは、
妻の友達からフラに来いとのことだった。

20時、妻が出て行った後の家を見渡す、
シチュー用に買ってきたジャガイモはあと3個。
ここまで退治された哀れなジャガイモを見ると、
僕はいつもバクスターの言葉を思い出す。
ジャガイモのめぐみのなかりせば、牛肉もかくなるべし

ところでボスコム谷ってどこだ?