缶詰だけど、それが何か?

缶詰、レシピ、散歩、食べ歩き、いろんなものがあります

DoaU355日目_Part1_ニューヨークバーガー

2010-02-18 19:03:15 | 食べ物
2/18(木)

30年ぐらい前に、コイツ、発狂してるんじゃね?
そう思うぐらいにベースという楽器に狂気をもたらした男がいた。
コードでリフを刻む、弦をひっぱたく、すさまじい勢いで弾きまくる、
ジャコ・パストリアスをロックにした感じというか。
ジャコほど好きではなかったけれど、当然のように驚いた、
だって、ギターみたいにベースを操るんだもん。

スタンリー・クラーク

そもそもチック・コリアとリターン・トゥ・フォーエバーを作って、
その後、ソロへ。
ジェフ・ベックと共演したり、まあ話題には事欠かなかった。
しかし、その後は?知らないまま10年以上の歳月が過ぎる。

仕事でアメリカに行った。
ノースカロライナという田舎なのか都会なのかもわからんような街。
そこからニューヨークへ移動する。
コーディネーターが言う。
ブルーノートに行きますか?
東海岸では観光らしきことをしていない、そりゃ行きましょう、ええ。
男ばかり4人で入ると、そこにいたのだ、
スタンリー・クラークが。

かなり大きくなっていた。
縦はもともとデカイので、横にだけれど、
デカくなった彼は、ベースを、またも叩いていた、
エレクトリックではなく、アップライトベースを。

翌朝、朝食を食べにホテルから出る。
ニューヨークだから、ホットドックを喰わせたかったみたいだけれど、
かなりの早朝、ホットドック屋は開いていない。
困ったコーディネーターは1軒の店に連れて行く。
そこでベーグルサンドを頼む。
ソーセージに玉子、クリームチーズ、こてこてに挟んで、
上からブルーベリーソースをかけられた。
甘いのか、辛いのか、酸っぱいのか、さっぱりわからん味が口の中に広がる。
マズいのか?そう聞かれればNoだけれど、
グッテイスト!親指を立てながら言うほどではない。

ニューヨークは、そんな得体の知れない味の記憶が未だに残る。

昨日、ハローワークに行ったのでいつもの処理を。
メールで送れる、ホントに楽だ、手書きゼロだから。
さっさと済ませ・・・ようとしたけれど、1通は郵送。
プリンタがなぜか反応しない。
なんだ?つらつらマックの中を彷徨う。
なんで?USBになっている、プリンタへの出力が。
どうも、USBでつないでスキャンしたから、プリンタへはUSBと上書きされている。
ったく。
別名でAirMac経由を作って、何とか終わらせる。

13時。
家を出て、自由が丘へ。
三井住友銀行裏のマクドナルドはアホみたいに空いている。
こんなに空いているマックを見るのは初めてかもしれない。
テキサスバーガーはやたらと売切れ店が続出したけれど、
店内ではおねーさんが必死に声を出している、どうなんでしょ?



ニューヨークバーガーセット(740円)
前回、テキサスバーガーを食べてちょうど1ヶ月。
ニューヨークバーガーを包んである紙がテキサスほど力が入ってないような。



ニューヨークバーガー
バンズはグラハム系らしい。
パテは当たり前のようにクォーターパウンダー。
ベーコン、チーズ、トマトにレタス、
ソースは粒マスタードとマヨネーズを和えたもの。

まあ、なんだ。
スタンリー・クラークだったら2口で完食できるかもしれないけれど、
また1ヶ月はハンバーガーがいらない、そんな気にさせる食べ物である。
もちろんマズい訳では決してない。

たださ、どこがニューヨークなんだろ?
あの得体の知れないベーグルのような、
混沌とした味がニューヨークのような気がしてならないんだけれど。

DoaU354日目_Part5_ドイツパン

2010-02-18 15:29:11 | 食べ物
それこそ山崎製のパンしかなかった訳だ、
オレが子供の頃、東京には。
愛知県では敷島、つまりパスコだったとは思うけれど。

小学生の頃に神戸屋やサンジェルマンができる。
フランスパンという名称のパンを初めて食べた。
それがバタールという名称だと知るのは10年も後になってから。
当時は、それがうまかった、今にしてみれば、けっ!でしかないけれど。

その後、パスコが東京にも進出してくる、
かの地で人気の小倉ネオマーガリンなんて気恥ずかしいものは出さず、
マフィンや、当時はかなり珍しかったドイツ系のパンを持ち込んだ。
ソーセージ好きは当然、ドイツ系のパンにのめり込む。
プンパニッケルなどの酸味のってずっしりとしたパン、
それにハムと野菜があれば、最高である。
ベルクフェルドやフロインドリーブにたどり着くのは、
またも10年の時を経る。

駒沢通りから帰ってきて、前日のシチューを加熱する。
チーズと牛乳を加えて、ちょいとコクを出しておく。

嫁さんがこの日は六本木へと。
Jオイルミルズのイベントである。
ああ、元は豊年というブランド名で知られた油屋さん、
いつの間にか味の素の資本下になっていたけれど。

ドイツ人のパン職人がドイツ系のパンの作り方を教えてくれる、
そんなイベントなので、会社名義で参加したらしい。
周囲は街のパン屋さんという顔ぶれのなか、
嫁さんはいつも通りだ。

生地をこねてみたい人はいますか?
ハイ!ハイ!!
質問のある方はいますか?
ハイ!ハイ!!

しーんとした会場で一人盛り上がっていたらしい、
とほほな感じもするけれど、主催者側は助かったろうなあ。

そしてお土産として何品か持って帰ってくる。



左側はプレッツェルの生地で作ったカイザーにミートローフをサンド。
食べた感じはミートローフではなく、シンケンケーゼっぽかったけれど。
右側は水分多めの生地をバゲット風に焼いたもの。
ロースハム、チーズ、レタス、トマトが挟まっていた。

普通のプレッツェルや、ライザーメンブロートなどなど。



残り物のシチューですらうまく感じるのだ、パンがうまければ。
フランス系のパンは妙な方向へと進んでいるけれど、
ドイツ系のパンはあまり変わっていない。
水分は多いけれど、ぼそぼそとしたいい感じの食感。
変に国産小麦を使って欲しくないんだよなあ、パンには。

DoaU354日目_Part4_ブドウと銃猟禁止と世田谷と

2010-02-18 14:20:20 | 歩道橋
世田谷区に産業なんてあんまりない。
自動車販売を含めた小売店、そして学校ぐらい。
あるのはひたすら家、家、家。
80万人、43万世帯の住民税に頼り切った財務体質、
それが世田谷区の実情だと思う。

ぺんぎん亭を出て、駒沢通りを二子玉川方面に50m。



駒沢不動交差点
都道である駒沢通りと、区道である駒沢公園通りが交わる。
右に曲がれば、駒沢公園西口、駒沢大学へとつながる。
この先に歩道橋はないので、左に曲がる。

300mぐらい進むと東深沢中学。
黄色やオレンジなどでキレイに塗り分けられた校舎。
オレの実家から一番近い中学には窓ガラスすらなかった、破壊されて。
時代が変われば変わるもんだ、無茶な暴力は無くなったのか?
それとも深沢という土地柄なのか?

そこから200mぐらい。



卓球会館こいけ
空を飛んで、そして、今ではどこを飛んでいるのかもわからん、
窪塚洋介主演の映画「ピンポン」のロケ地である。
映画同様、普通に卓球ができるらしい。

たらたら進むと目黒通りに出る。



等々力歩道橋
12/11に目黒通りを南下した時に渡った歩道橋。
目黒通り最南端に位置する歩道橋である。
やはり階段はかなり急である。
もし、単純な坂だったら上ろうなんて思うヤツは確実に変態だ、
そう断言できるような角度。

歩道橋を渡ると二股になる。左に進んでみる。
しばらく進むと、なにやら巨大なお屋敷。



世田谷野菜の産直所も兼ねた広大な敷地に、畑もあるのかな?
わからんままにふらふらと歩く。
農園だったりブドウのハウスだったり、
世田谷区はかなり農業が盛んなことがわかる。
こんな産業もあったのね、再認識する。

つらつら進むと見慣れた公園に出くわす。
なこじゃらし公園。
さすがに誰もいない、当たり前だ、この寒さ、
公園でのんびりしてたら、確実に聴診器のお世話になる。
ということは、この前の道は駒八通り。
駒沢通りの駒沢公園交差点から、目黒通りの産能短大交差点を抜け、
環八の尾山台1丁目交差点を結ぶ区道である。
ココを進めば等々力通りに出る、家まですぐだ。

等々力通りに出る300mぐらい手前。



禁銃猟 警視庁
明治三十二年十一月認可とある。
もちろん全て旧字である。
明治32年までは、ここに猟銃をもって鳥でも撃っていたのか?
そう言えば、ぺんぎん亭で常連さんが、言ってた、
等々力渓谷に、昔は鶉もいた、って。

世田谷区もそうバカにはできないな、
そう思いながら等々力通りを家へと急ぐ。

DoaU354日目_Part3_ぺんぎん亭(ラーメン/深沢)

2010-02-18 10:16:43 | 食べ歩き
名古屋に転勤してる頃、とある会社の人が尋ねてきた。
もちろん手ぶらではない。プレステのソフトを1本。
コレがおもしろいんですよ
タイトルはこう。
IWATOBI PENGUIN ROCKY & HOPPER

パッケージをひっくり返しひっくり返し見る。
タイトルの次に大きい文字が最高だ。
ノリノリでラブラブ!?
ああ、もう意味がわからん、くそゲーの典型だ。
とっとと帰っていただきたい、ホントに、そう思う。
しかし、だ。
コレを持ってきたのは、朝青龍並みの押しの強さを誇る女性。
彼女は巨大レンタルビデオ屋へと急成長中を遂げていた、あの会社の人間である。
死ね、もちろんそんなことは言えない、つまんねえ、それだって無理。

ペンギンは好きだ。
イワトビペンギンとマカロニペンギンの違いだってわかる。
食べ物は最悪だけれど、ペンギン好きには最高の地である。
名古屋港水族館にはアデリーペンギンがいるのだ。

行きたいなあ、もう10年以上も行っていないのだ。

深沢歩道橋から150mぐらい、
見たこともないペンギンがこんにちわ。



ぺんぎん亭
ホントに通り過ぎようと思った、てか、深沢不動前交差点まで行った。
しかし、ペンギン好きはそれがカタカナであろうと平仮名であろうと、
漢字で辺銀だろうと、ペンギンはペンギンである。
通過してはペンギン好きとは言えない、当たり前だ。
ひょっとしたらペンギンがいるかもしれないじゃないか、店内に。

おまけにアホみたいに安いのだ、ラーメン450円とか。

13時25分、店内は地元のおっちゃんが2人に、佐川さんが1人。
当店の自信作
そう書いてあったモノを頼むと、
醤油と塩、どっちにしますか?
どっちも魅力的なので、どっちがいいですか?とう聞いてみる。
寒い時は醤油ですね
その言葉に素直に従う。
昼はビールは出せない、とのことなので、そっちはすんなり諦める。

ぐるっと店内を見渡す。
「粍湯(もうたん)」
そう朱書きしてある。
現代中華スープの起源になった中国河北省発祥のスープだと。
肉、骨、野菜で醸し出す雑味のない滋養風味が豊かなものらしい。

そして背後には、メダリストのなんちゃら、とか書いてある。
うん?何だ?
そして、こんなことも。
1時までは日体大生、駒大生を優先させていただきます
そう、ここは駒沢大学から1km弱、日体大からは300mぐらいの所。
ああ、それでメダリストなのか、そう気付く。

そんなこんなで5分ぐらい。



ぺんぎんラーメン 醤油(600円)
すごいね、ホントに。
ロースのチャーシューが2枚、ゆで卵が1/2個、野菜炒めにメンマと海苔。
野菜炒めとは別にほうれん草、コーンにバターまでトッピングされている。

粍湯なるスープを一口。
スープがどうの、というよりもタレの甘い醤油味が来る。
イヤな感じはまったくない。

麺は細めのやや縮れ。
ちょっと粉っぽい感じだけれど、食べ進むうちにしっくりと。

チャーシューは強烈に味をつけてはいない。
むしろ肉の味を楽しめ、そんな感じの素直なうまさ。

600円とは思えないよ、このボリュームで。
しかも、ふつーに旨いのだ、いいんじゃないですか、ココ。
ぱきんぱきんに冷えていたつま先まで温まって店を出る。
もうちょっと家から近かったらなあ、通えるんだけれど、
そんなことを考えながら。