缶詰だけど、それが何か?

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GJ005_Part1_瞠(ラーメン/恵比寿)

2010-06-28 23:16:59 | 食べ歩き
6/28(月)

ヒトラーという男は笑い者にしてやらなければならないのだ

第三帝国を夢見たヒトラーより4日早く生まれた喜劇王は言った。
ハーケンクロイツではなくダブルクロスを用いたトメニクの独裁者ヒンケル、
床屋のチャーリーは最後にヒンケルと間違えられ・・・。
ナチスドイツを痛烈に皮肉った映画「独裁者」で
チャップリンは4日遅く生まれた独裁者を完膚なきまでに笑い者にした。

しかし、喜劇王ではないのだ、オレは。

あなたとは呼吸が合わないんじゃないかな

新しい職場の社長は、オレがでっちあげた企画書を片手に言う。
はい?意味がわからん。
木曜日、つまり入ったその日に言われた意味不明の企画
しょうがないので、てきとーに話す。
すると独裁者はオレが話したことと違う方向を指示する。
それじゃあ、そっちで作りますわ、そう言う。

しかし、63歳の独裁者はそんなやり取りを忘却の彼方へと追いやる。
思い出させてやろう、だから彼が木曜日に言ったことを口にする。
そして、それを膨らませたと主張する。
すると、明らかに不機嫌そうな顔になり、
うちのやり方にあわせてもらわないと
そう口にする。
事実上、今日が3日目だ、やり方も何も知らん、そんなもの。
てか、イエスマンしか欲しくないんでしょ?そう思いながらも、
オレはイエスマンになる気は全くない、だから言いたいことは言う。
独裁者は完全に怒っている、しかし、そんなことはオレには関係ない。

クビになる日はかなり近い、
明日からやることは何もなくなったし・・・。
だから明日からは、エストニア人社長の宿題をやろう、
夕方からは、その準備しかしていないし。

独裁者と話をする前から、うんざりしていた、
昼ごはんを食べに行こうとした時の空気、そのサウナのような湿度に。
ちょっと歩いただけで、汗がだらだらと吹き出す。
かろうじて渋谷川を渡るけれど、それが限界。
金曜日に行ったたいぞうは越えるけれど、もうダメだ。
近場で済ませよう、それしか考えられない。



濃厚魚介らーめんの店 瞠
たいぞうと同じビルに入っているラーメン屋。
できたばかりの頃に、嫁さんと入ったけれど、記憶にない。
豚骨と魚介のダブルスープ、マズくはなかった、それぐらいの印象。

暑さというか、湿度に負けて、またつけ麺を押す。
ホントは好きじゃないのだ、オムライスみたいに飽きちゃうのだ、つけ麺は。

すんなり入れたけれど、入ってから10分ぐらい待つ。



味玉つけ麺(850円)
まあ、とにかく魚介、濃厚だ、確かに。
麺は直径8mmぐらいありそうな、かなりの太麺。
シナチクも太いし、今どきのラーメン屋以外の何物でもない。
そして、麺の量がアホみたいに多い、これまた今どき。

味玉は茹で加減はいいかもしれない。
ただ、それぐらいだ、よかったのは。

何にだっていい所はある。
こんなバカな独裁者がいた、それがわかっただけでもいいんじゃない?