ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

第2回マザーグースまつり 板野高校書道パフォーマンス

2018年04月08日 | 日記

4月7日(土)、標記のまつりの最初の方を見学に行きました。2週間前に、マザーグースの家の所長の別頭氏から、祭りのパンフレットの題字や表題のデザインを頼まれ、ゼミ学生の星川さんに書いてもらったので、その字がどう使われているか見たかったのと、板野高校書道部の書道パフォーマンスがプログラムの最初にあるとのことでしたので撮影に行きました。昨年から板野高校では、卒業生の糀真理子さんが講師として指導しています。屋外の祭り会場には、手づくりのステージができています。周囲は山に囲まれている場所ですので、背景は緑の借景です。鳴門のケーブルTVのアナウンサーさんが司会を担当していました。

早速、書道パフォーマンスが始まりました。4人の高校生が袴姿で登場です。

鳴門市の猫のゆるキャラ「むやくん」が側でじっと観察しています。

一つの作品が完成しました。「桜花爛漫」

さらにもう一作品。書き始めます。

マザーグースの家は、開所以来今年で25周年です。今後の発展もお祈りします。強い風が吹いてきて、作品がふくらみました。希望がいっぱいでふくらんでいる施設を象徴しているようです。

お疲れさまでした。15分ほどかけてゆっくりと書いたパフォーマンスで、観客の皆さんも食事などしながら楽しんで見ていました。学校外で実施したのは初めてだったそうで、少し緊張していたようですが、初々しく好感が持てました。今後も外部で度々実施して経験を積み、さらに作品の精度もあげていくと良いと思います。期待しています。

部長さんがインタビューを受けていました。しっかり自分の思いを述べることができていました。

今回の会場で飾られていた、星川さんデザインの書です。実際には半紙に小さく書いたものを、スキャナーでデータ化してお送りしています。それをコンピューターで拡大して印刷し、切り貼りして使われていました。なお、右端の緑と黄色で組み立てたマークは、昨年の秋に私がデザインしてお送りしておいたものです。「Mother Goose」のMとGの英文字を使って、施設をバネにして飛び立つ鳥の姿(=利用者さんの姿)をイメージしました。施設の周囲は自然豊かな山に囲まれていますので、緑の多い環境も表現しました。この日は、このマークが職員の皆さんの紺のポロシャツの左胸に付けていただいてありました。ありがとうございます。

家族の寄せ書きメーッセージの題字は糀真理子さんの書だと思います。「母鵞」の印は、昨年12月にカレンダーを作った時に、妻が彫ったものを拡大してありました。マザーグースは母ガチョウの意味です。

書道が文字デザインとして会場のあちらこちらに有効に使われていて、祭りの温かな雰囲気とぴったり合っていました。デザインとしての書道の可能性は非常に大きいと思います。

別頭所長は四国大学の生活科学部児童学科の卒業生ですので、この福祉施設の活動には今後も協力していきたいと思います。