1月8日(日)、今日は久しぶりに時間が取れたので、午前から、論文資料収集に行きました。鳴門市撫養町木津の金刀比羅神社の境内に、備前焼の狛犬があるといいいます。問題はそれについて書いた石碑なのですが、それに付随して狛犬の写真を撮りました。
鳴門撫養は、かつてはにぎやかな港があった場所で、金刀比羅神社は海の神様です。木津山は、鳴門インターチェンジ入口の少し東側にあります。安政南海地震の折には、多くの人たちがこの山に避難して、命が助かったということです。今後起きる南海地震の折にも、重要な避難場所になるはずです。
ここから東に行く山沿いには本当に神社や寺院、墓地が多くあります。このような場所は大地の気が集中しているパワースポットの一種で、独特の雰囲気を持っています。金刀比羅神社の本殿は、鳥居から百メートルほど、急な階段を上るとありました。この森は本当に神秘的です。
問題の狛犬は階段を上りきったところに一対が立っていました。本によれば、明治26年に奉納された、備前の伊部焼のものだそうです。
通常の狛犬は石製ですが、焼き物、しかも備前焼の狛犬というのは初めて見ました。しかも高い台の上に置かれ、保護のために金網で囲まれているのには驚きました。
茶色の品の良い狛犬ですね。右写真は向かって右側に置かれている、口を開けている「阿」形の方です。
「狛犬」と書いていますが、もともとは「高麗犬」であり、朝鮮半島経由で入ってきました。しかも、朝鮮半島に来る前はアジア大陸の真ん中を横断して西からわたってきました。本当の源は古代のイラクの神殿の左右を守っていた霊獣である、獅子とユニコーンです。それが証拠に、片方の頭には一本の角が生えている場合が多いのです。
二種類の別の霊獣は、わたってくる間に雌雄の獅子に変わっていきました。しかも阿吽形で、陰陽を表現するようになりました。これが、寺院だと、仁王様に変わります。
これについて書いた碑は、また論文で詳しく報告予定です。
とても珍しいので、ぜひ見に行ってみたいです。