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空白のページを埋めるように、日々のできごとあれこれつづります。

男性の心の繊細さ

2005-11-03 20:39:10 | 幸福のヒント
昨日夜、テレビをなにげなく見ていたら
美輪明宏が「男性の心は、ガラスのように繊細なのよ」と
発言していて、思わずうん、うん、とうなずいた私。

「男性の心は繊細である」っていうのは、本当にそうだと
思うんですよね。

一般的に男性は、女性と比べて積極性や戦闘性も
あるし、力も強いと言われている。
でも、そういった男性の特性たらしめているのは、
その奥に繊細な心が守られているからこそ可能だと
私は確信しています。

私からみて、「この人、なかなかできた男性だな」と思う人は
みな、自分自身の繊細な心と上手につきあっている人が多い。

音楽を好きだったり、絵を見ることが好きだったりとか、
感性の部分をうまく育てたり、解放しているな~という
印象があります。

男性が好むプラモづくりや機械いじりなんかも、
私からすると「よくあんな細かい作業ができるな」と
感心することしきりなんですが、それが、男性にとって
繊細な心を保つ「癒し」になっているんですね。

男性が男性として生きていくためには、プレッシャーが相当ある。
たぶん、これは「男性はプライドの動物」と言われていることと
関係していると思うのですが、これは女性にはなかなか
理解できない部分です。

現代社会では、女性が男性化しても、
非難されることはあまりない。
その一方で(最近は男性の女性化が進んでいるとはいえ)
それでもやはり男性が非常に繊細だったり、
感受性が強かったりすると周囲から変な目で見られることも
まだまだ多いと思います。

この「繊細な心」とうまくつきあえるかで男性は成功するか、
失敗するか分かれてくる部分があると思う。

実は私、以前アルバイト先の上司だった人で、
この「繊細な心」とうまくつきあえず、苦労をしている人に
会った経験あり。

その人のことを、仮にAさんとしましょう。
Aさん(独身)はビジネス書もよく読んで勉強もしているし、
仕事でも結構成果もあげるし、一見、成功者に見える。

ところがその一方で、特定の人だけを極端に
ひいきしたかと思えば、別の人には明らかに
イジメやイビリと思われるような態度をとったり。
人に対する接し方が、ちょっと極端なところがありました。

なぜなんだろう……とじっと観察していると、
わかったことがあったんですね。

Aさんは、本当は繊細で、感受性が強い。
でも、繊細な心はAさんにとっては「女々しい」ものであり、
もっとも憎むべきもの。
Aさんがいじめる対象となった人は全て女性的な感じのある人や
ちょっと気が弱そうな男性ばかりでした。

Aさんは自分自身の心の一部である繊細さを受け入れて
愛することができず、自分自身をある意味、
強烈に憎んでいたんですよね。

それが、鏡のように人間関係にも出ていたということです。
結局、Aさんは他人を攻撃していたのではなくて、
他人の姿に映っている自分自身の繊細な心をいつも攻撃していた。
こういうことだったんです。

ほどなく、その人は転勤になりましたが、
転勤先でもやはり人間関係で問題を起こしたと
風の便りで聞きました。

今から考えても気の毒な人だと思うんですが、
私もどうにもすることができませんでした。
(余談ですが、仕事で二人になったときは本当に
気まずかった……。Aさんがもっとも人に知られたくない
部分を私が見抜いているということを、きっとうすうす
感じていたのでしょう。)

男性が自分の繊細な心とうまくつきあえないと、
こういう風に歪みが出てくる場合があるんですね。

さて、ここでそういった男性の心理を知ったうえで、
女性としては夫や恋人とどうつきあうか。
こういう課題が出てくるわけです(笑)。

現代女性は、自分が男性化しているわりに(?)
男性には、男性的であることをすごく求める。
男性がちょっとでも弱音を吐いたりすると、
「気持ち悪い」「何よそれ」とかいって、
去っていく人もいるぐらい。

でもですね、これって男性にとってものすごい悲劇だと
思うんですよ。

男性が、自分にとって最愛の女性の前で弱音を吐いたり、
自分の心の弱いところをさらけ出すことができない。
ちょっとでも言おうものなら、その繊細な心にさらに
追い打ちをかけるようにきつい言葉で刺されたりする(笑)。

男性は、迷ったときには自分の一番愛する人に、
背中を押して欲しいし、がっくりきたとき(失敗したとき)は
なぐさめて欲しいものなんです。
(絶好調の時には、言うことは聞きませんが)

賢い女性としては、男性ががっくり落ち込んでたり、
何かに迷っている時こそ、その弱い心を理解して、
受け入れてあげるべきだと思うんですよね。

そして、可能な限り、誠実で元気が出るようなアドバイスを
してあげること。(そのためにもふだんから少々の勉強も必要)
それがたぶん、「愛する人の心を守る」ことでもあるし、
「男性を育てる」ことだと思うんです。

とはいえ、かくいう私も「夫を支える気丈な妻」というより、
「夫に追い打ちをかける気の強い妻」であることの方が
多いような~……(-_-;)(反省)。

自戒をしつつ、私も愛する人の繊細な心をしっかりと
守ってあげたいと思います。



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