伊坂幸太郎の「ガソリン生活」、読み始めています。
伊坂幸太郎という人は、1971年5月25日生まれ。明後日(明日)が誕生日で42歳。若いんですね。Wikiで調べたら、すごくたくさん作品があるようで驚きました。
この物語は、クルマが語っているのですが、最初のページに
「朝方、落下してくる鳥の糞に落胆し、・・・・」という文がありました。
そうそう、我が家でもそうなんです。うちのクルマも先日は、かなりショックを受けたんだろうな、と思い出しました。
その日は、朝、家を出た娘から「車が大変なことになってる。白いものがいっぱいかかってるよ」という電話がありました。駐車場を通りかかった時に、我が家の車を見て驚いたようなのです。そのただならぬ報告に、急いで見に行くと、な、なんと、白いペンキみたいなものが、車の屋根とフロントガラスと運転席の窓に、それはもうバケツのペンキをひっくり返したように、どば~~~っと、かかっているではありませんか。
誰か我が家に恨みでも持っている人間の仕業なのかと思うほどでした。
しかし、それはペンキではなく、水をかけるとすぐに流れ落ちる物体で、鳥の糞にほかなりませんでした。
水を流し、ぬれ雑巾で拭いて、なんとか洗い流しました。屋根の上は高いので、脚立を使わないと届かないのですが、ぬれタオルを伸ばして何とかとどかせました。
ようやく、糞を流し終って自宅に戻ってきました。外廊下を歩き、玄関を開けて中に入ったとたん、外の廊下付近で「かあ~~~、かあ~~~~、かあ~~~、かあ~~~」と、聞えよがしにすごい大きな声が聴こえてきました。
あ、あいつだ、あいつの仕業だ。
それは、数日前、外廊下の手すりに大きなカラスが止まっているのに遭遇しました。そこに止まったまま糞をするので、下に糞が積もって汚くなっています。そこで、「あっちいけ」と言って追い払いました。その時は飛び立っていったのですが、数日後にまた出くわしました。
また、あっちに行けと言ったのですが、今度はまるで動こうとしません。目が合うと怖いので、そのまま階段を下りて、家にいる夫に携帯で電話し、手すりに止まっているカラスを追い払っておいてくれと伝えました。下から見ていると夫が玄関から出てきました。すると、カラスは追い払われる前に飛び立ちましたが、私がいるほうに近付いてきて外灯の上に一旦止まったあと、今度は私のほうに低空飛行してきました。私が無視して歩きだすと、どこかに飛び去っていきました。
あいつです。あいつに違いありません。
あやつは、どの車がうちの車なのか知っているのですね。
他の車は、何も被害を受けていませでした。
そして、あのバカにしたようなわざとらしい鳴き声です。
こっちが、必死で洗っていたのも、どこかで見ていたようです。
それにしても、あんなにたくさんの糞は、腸の中に意図的に溜めてあったのでしょうか。
1羽であんなに出るなんて本当に信じられません。
地面にも少しは落ちていましたが、95%車の真上に命中です。
車の上に止まってやったのではなく、飛行中に空中から命中させたようなのです。
カラスの野郎、侮れません。
今後、我が家の車に被害が及ばぬよう、下手な動きは出来ないなと思いました。