人間も、バージョンアップしないといけないんだって。
最近、全然駄目だな~。
バージョンアップして、それが当たり前なんだから、それをしない者は、時代遅れで使い物にならなくなるよね。
先日(昨日か?)、日本製のジェット旅客機がテスト飛行に成功しました。
私は、あたりまえだと思ったよ。日本なんて余裕でできる技術があるんだって。
でも、そうじゃなかった。
昔、YS11っていう国産のプロペラ旅客機があって、かなり性能のよい飛行機だったそうだ。しかし、それを最後に、日本は旅客機を作るのをやめてしまい、国産旅客機はなくなってしまった。それから、50年くらい経つらしいが、このたびのMRJ(三菱リージョナルジェット)を作るには、その時の技術者たちはもう活躍していないので、受け継ぐということはできず、最初からやり直しの状態だったそうだ。
日本企業は、ボーイング社などの飛行機の部品やパーツを多々製造してきたが、飛行機の全体を作るという技術は持っていない状況だったという。だから、今回の国産ジェット旅客機製造は、画期的なことだ。
自動車というのは部品の数が多く、自動車産業によって、日本中の工業が活発化すると言われているが、飛行機というのは、自動車なんてもんじゃないらしい。
だから、国産飛行機を開発製造することにより、日本の産業が活性化することは確かである。このたびの初飛行によって、実際の飛行によるデータを出し、さらに検証して改善したり調整したりして、技術を確かなものにしていくらしい。
このことも、日本の大きなバージョンアップだ。
このことは、もう何年も前から、いや十年以上も前?もっと前から?これに挑戦していた人たちが居たんだろう。
私たちは、そんなことも知らずにのうのうと暮らしているわけだけど、そうやって、人知れず努力を惜しまない人たちにしか、バージョンアップは実現できないのだ。
ある日、初めて目に見えるものとなるのだろう。
私の好きなRiceの櫻井有紀さんも、常にバージョンアップしている。
一般的に音楽のバンドっていうのは、一度解散したりすると、何十年かして、また一時的に再結成して、懐メロみたいなことをやる場合が多い。
しかし、raphaelは違った。決して同じじゃなかった。歌唱力が全然違った。バージョンアップしていたのだ。riceにしたって、次々に作詞作曲し、多様なアレンジもある。
華月さんは天に行ってしまったけど、彼の曲は生き続けているし、たぶん別のアレンジによってさらに新しい魅力が生み出されるに違いない。ヒロさんのドラムもバージョンアップしているよね。
私は、riceの曲で、ピアノがいいなとか、アコースティックギターもいいなとか、ストリングスはいつもいいよね、とか思ってたけど、知らないうちに、今度はパイプオルガンの研究かよ、と驚いた。しかも、ライブが終わったら、知らないうちに外国に行ってしまっていたし、戻ってきたら、また精力的に活動している。いったいどういう人なんだ?
そうだ、彼は次々に先を見ているのだ。4月からまたraphaelの公演が始まるけど、そんなことはもうずっと以前から計画していたのだろう。そして、もっともっと先をみているんだろう。
音楽界でも、ものづくりの世界でも、みんな先を見てそれを実現させるべく、努力を積み重ねているのだ。
成り行きに任せていて、自然にバージョンアップされることなんかない。そうしようと思って、行動するものだけが、実現できるんだろう。