実家にいると自分がダメになると思って18歳のときに上京してから今日に至る。
それは実家母の強烈な性格が自分に合わないからだ。
母は自分の主張を押し付けるところがある。
その一例だが、今回帰省中にテレビで広島の原爆ドームのことをやっていてそれを2人で見ていたときのことだ。
私は高校の修学旅行でさっと見学したことがあるがあまり覚えていない。夫は一度も行ったことがないので以前から一度行ってみたいと言っている。
そこで、広島に宿泊して自分たちで広島を見学しようと考えたことがあるのだが、なかなか移動手段など土地勘がないので、調べているうちにわけがわからずあきらめてしまった。
団体旅行だとおそらく、そんなにゆっくりは見られない。そして、必ず宮島の厳島神社がついていてそこが宿泊先になっていることが多いのだが、夫は宮島にはいきたくないのだそうだ。夫は地震恐怖症で津波が来たら大変だからと言って海の近くには行きたがらないのだ。
だから、団体旅行ではなく個人で広島を見学したいと思っている旨を母に伝えたのだが・・・
母は、「そんなもん団体旅行で行けばいいだよ」の一点張り。
「でもゆっくり写真を撮ったり、広島の街がどうなっているのか歩いてみたりしたいんだよ」と私が言う。
しかし母は、「団体が一番いい。私が広島に行ったときは、原爆ドームのところをバスで通って眺めただけだったよ」という。
私「だから、そういうのでは意味がないの。それに1時間で集合とか言われたら忙しくてじっくり見れないんだよ」
母「やだやだ、自分で行くなんてめんどくさい。団体で行くのが一番らくだ」
私「それは、お母さんの好みだから、自由に見学したい人もいるんだよ」
母「団体で連れてってもらうのが一番いいに決まってる。宮島に泊まればいいじゃ」
私「だから、宮島に泊まりたくない人も世の中にはいるんだよ」
母「ええ、めんどくさい、団体で行くのが一番いいんだよ。私は全部団体で行ってそれで充分たのしかったよ」
私「だから、お母さんが団体旅行が好きなのはわかったけど、私たちは写真撮影をしたりして、ゆっくり広島を見たいっていう話をしてるのっ!」
母「そんなとこ、自分たちで歩かなくたっていいの、団体で回ってちょこっとみてくりゃいいんだよ。わたしゃあ、写真なんか撮らないし・・・」
私「お母さんは写真を撮らないだろうけど、私たちは写真を撮りたくて、ゆっくり見たいと言っているだけだよ。金沢も団体で行ったら金沢城も見学できなかったし駅がどこにあるかもわからなかったから、もう一度今度は個人で行ってみたいんだよ」
母「私は金沢には2回行ったよ。兼六園も1回目と2回目は別のほうから入って見た来たよ」
私「金沢城は見たの?」
母「金沢城なんかどこにあるかね?」
私「兼六園の道路を渡った向かい側にあったけど時間が無くて見れなかったよ」
母「そんなもんあったかね。別に私は城なんかみたくないし、駅もどうでもいいよ。駅なんか見たくでもないわ」
私「お母さんは城も駅も見たくないだろうけど、私たちは見たかったと思うから、もう一度金沢の街をじっくり見に行きたいなと思ってるんだよ」
母「私はそんなもん見たくはないわ。写真も撮らないし、団体で回ってくれば一番いいだ」
・・・
堂々巡りだ。
旅行に限らず何もかもこの通り。