還暦も過ぎると、これからあと何年仕事を続けられるかわからなくなってきた。
近い将来は、今の仕事をやめて年金生活になるわけだが、年金では今と同様の生活は絶対にできない。
それで、いったい老後はいくらの年金がもらえるのだろうと考えてみた。
今は、私が65歳になるまでは、夫が厚生年金に加え、加給年金と言うのを39万円くらいもらっている。(うちは夫が8歳以上も年上なのでこれでは結構得をしている。)
これは、妻が年金をもらうまでの助けになるもので、妻が働いていても相当な年収がないかぎりはもらえるものだそうだ。
ところが、私が65歳になって基礎年金がもらえるようになると、この加給年金は打ち切られてしまうのだが、代わりに振替加算というのを私がもらえるのだそうだ。
その振替加算の額は生まれた年月日によって違うそうだが、私の場合年額27444円ということであった。月額にすると2287円で本当に微々たる金額である。
これは、生まれた年が早い人ほどたくさんもらえるが、それは以前の年金制度が基礎年金と厚生年金の2階建てなっていなかった時期に、サラリーマンの妻が基礎年金を払っていない期間があるため、その部分を補填してくれる制度らしい。だから新年金制度になってから成人した世代にはない。
私の場合、結婚してから数年間は基礎年金空白期間があり、そのため老後にもらえる自分の国民年金は65万円くらいなのだ。満額の人は78万くらいもらえるのだそうだ。
65万円に27444円を足したところで67~8万にしかならないので、基礎年金満額受け取りには全然及ばない。
ところで、さらに落とし穴があったのだが、この振替加算というのは、妻が厚生年金に20年以上入っているともらえないのだそうだ。
な、なんだって?
調べてみたところ、私は7月までに210か月間、厚生年金を支払っている。つまりあと30か月働くと振替加算がもらえなくなることがわかった。
厚生年金を240か月間加入していたら、急に受け取り年金額が上がるというわけでもなさそうだから、振替加算がもらえなくなるのは損だと思う。
厚生年金がもらえるからいいじゃないですか、と言うかもしれないが、
皮肉なことに、給料が20万円くらいあるような人ならば厚生年金もそれなりの金額なのだろうが、私の場合、手取りが10万円にもならない給料で17年半も働き続けてきたのである。
こんな安月給でも会社が厚生年金に入ってくれているのはありがたいと思っており、社会保険を払ったら、手取り額としては夫の扶養に入っている人と同じくらいになってしまう状態なのに働き続けてきたのだったが、これがネックになるとは・・・。
実際、厚生年金は、今のところ年額13万円しかもらえないし、20年以上かけたところで、受取り額はほとんど増えることもないだろう。(厚生年金受給額も、月額じゃなく年額だから、月にしたら1万ちょっと。)
こりゃたいへんだ、振替加算をもらうためには、なんとしても19年11カ月で仕事をやめにゃあならん・・・
そんなことを思い悩み、先日ちょっと年金機構に問い合わせてみたのだった。
そうしたら「振替加算2万7千円というのは月額じゃなくて年額ですよ。」(あなた、月額と勘違いしてますよね。そんな微々たる金額なんかどうでもいいでしょ)というニュアンス。
いや、わかってます、その年額2万7千円がもらえるかどうかが貧乏人には大問題なんですよ~
まあ、並以上の人間には、底辺の人間の気持ちなんかわからないだろうさ。
・・・
でも、その後考えてみたんだけど、この微々たる振替加算年額2万7千円もらうために仕事を1年早く辞めて厚生年金から抜けたとしたら、その年の年収が大幅に減るということです。
2万7千円もらって長生きして90歳くらいまで生きたとしても、振替加算は総額最大60数万円くらいにしかならんのですよ。
だったら、今の仕事を続けて今現在の所得をなるべく多く得る方がよいのかもしれないなあ。
振替加算なんか捨てちまおうか~
まあ、もう少し余裕があるので、とりあえずあと1年半くらいは厚生年金に加入しつつ働きます。
計算面倒くさすぎ、年金意味不明。 真面目に働く人が損しそう。。。
結論:
私が老後にもらえる年金は、厚生年金13万円、基礎年金65万円、振替加算あるかなしか不明=総計年額78万くらいで普通の基礎年金(国民年金)満額分くらい。
これが私の一生の皮算用です。
あとは、シルバー人材センターで仕事を斡旋してもらい、働いて生きていく予定だぞ~~
俯瞰してみるなんてのがあるけど、
世の中の理不尽さは下から見た方が良く分かるなと若い時に思いました。
そしてみの年金の複雑さ。
フローチャートで表現出来るかどうか分からないけど、
そういうのを年金を貰う遥か前に見たいですね。
気がついた時は遅しな落とし穴がけっこうあるようで(-_-#