山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

考えたら怖い

2023-07-13 22:45:10 | 日記2023

一週間くらい前に、国立博物館に「古代メキシコ」展を見に行ってきました。それは、文化人類学のレポートを書くのに役立つかなと思ったからです。大学のレポートは、博物館を見学するのが課題でした。

大阪の民博や愛知のリトルワールドに行ってみたいけど、遠すぎていけません。そんなところに、上野でメキシコ展をやってるというのを、読者登録しているブログで教えてもらったわけでした。

上野に行ってみると、上野ってのはすごいですね。色々な博物館や美術館などがあって、一日中楽しめるし、何度通っても見るものは尽きないでしょう。
国立博物館だけでも、全部見るには何回も通わないとダメです。

・・・

あっ、また前置きが長くなってしまった。

上のポスターの写真ですが、展示物の3つです。

これ、異文化風とか異国風とか、古代風だ~、とか最初は思っただけだったんですが、実は気味が悪いじゃないですか。

遺跡っていうのは、要するにお墓、古墳ってことが多いわけですね。

そうそう、お墓を掘り起こしてさ、埋葬されていた人間とかから、はぎとってきたりしているわけですよ。

それが、昔の文明を科学的に知るためなんだからね。

・・・

生きていた状態の人々を知ることはできず、死んだ人をどのように葬ったか、それと一緒に埋葬された物品などから、当時の王国の様子がわかるというのは、皮肉なものだなあと思いました。

左はテオティワカン文明の「死のディスク石彫」沈んだ太陽。ドクロですね。
右は、アステカ文明の「鷲の戦士像」。鷲の装束の中に人間が入っている形の像。ちょっと気持ち悪い。

そうして、真ん中はマヤ文明の「赤の女王のマスク・冠・首飾り」
真ん中のは、特に王妃の遺体の上にかぶせてあったものなのだから、考えたら気味悪いです。

でも、緑は生命を意味するので、命の再生を願って緑のマスクをかぶせたのだとか?
バラバラになっていたのを修復再現して作られたものだそうです。

そうして真っ赤な石棺の中に納められていたのだそうで、その様子が博物館に再現されていました。

もちろん、人間部分はニセモノだし、棺も本物ではないです。

それを見物の人々が群がってスマホで撮影していました。

・・・

私はこれだけは撮影できなかった。ニセモノなのに、ニセモノの棺の中に横たわっている模型の女王が怖いのです。

いや、なんか撮ってはいけないんだ、死んだ人を模したものですが、大昔、権力があって、神のようにあがめられていたのだろうか。その人が亡くなって、周囲の人間が甦れと願って緑の仮面を作ってかぶせたり、真っ赤な墓の中に入れたりしたのですね。でもたぶん本当に甦るなんて思ってないでしょう。

もはや命を失ってしまった人を、せめて精一杯飾ってあげたのでしょう。天国があるなんていう考えはなかったかもしれないけど、死後の世界でも華々しさを失わないようにと・・・。

なんかそんなことをかんがえると、到底この棺の展示物のそばに近づく気にもなれないのです。

私は何か変な人間なのだろうか! 私はそそくさと立ち去りました。

その前に映像では、この様子を見ていたので、あえて再現した物体を見なくてもいいと思いました。

・・・

私は霊感は強くはありません。幽霊も見たことはありません。博物館に霊も魂もないのでしょう。

いや、でもいけにえを載せたとかいう「チャクモール像」なんか、一見かわいいのだけど、考えたら怖いのです。

そういえば、私は東京駅にある動物骨標本のある博物館に入ったときも、気味が悪くなり、何か気分が悪くなってきて、早々と出てきました。

やはり、かつて命があり、今、命のないものは怖いのです。

 

 


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