金井正幸

投球フォーム・・・右オーバースロー「182センチの長身から威力のあるタマを投げ込む」

球種・・・ストレートは140キロ台をコンスタントにマーク。カーブ、スライダー、シュート。


1978年
・キャンプから中日首脳陣が「新戦力を引き出そう」と目をつけた一人が金井だった。そして開幕を迎える前、金井の足どりは順調だった。4月5日・広島戦「ころはよし、広島は片目も開かず3連敗中のチームだ。打線も当たってない。十分いけるゾ」金井は先発のマウンドに上がった。しかし、別人のように力が出せない。2回、広島の打者が一巡するまで山本浩の3ランを含む、7安打のつるべ打ちで、金井はひとたまりもなく吹っ飛んだ。3日後の巨人2回戦では終盤に中継ぎに起用されるが、また集中打を浴びて追い上げムードを台無しにした。いずれも技術面よりもマウンド度胸のなさが災いしているが、稲尾コーチは望みを捨ててはいない。金井が戦力になる日が待たれる。