プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

井上慎一

2017-11-05 21:57:36 | 日記
1952年

球質の重さでは新人中抜きんでている。球は真直ぐにくるより殆どシュートしている場合の方が多い。球筋だけからいうと、別所投手に近い方かもしれない。だから気を入れて投げると、そんなに飛ばない。これで球速を加えてくれば、もっともっと打ち難くなる。シュートがきいてくればまたドロップも効力を発揮する。相反したコースの球だからである。井上の最も得意とするのはアウト・コースの低目に落ちる球であるが、この球はだれでも投げられるという性質の球ではなく井上のようにサイドハンドを得手とする投手の方が効果も大きいのである。それもストライクとボールの判断のつきにくい個所を狙うと、打者の方でネをあげてしまう。この風変りな投手が成功する所以である。
コメント
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