プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

井村典夫

2017-11-12 20:54:38 | 日記
1955年

九州学院では第二投手だった。第一投手の松井は阪急に入団したが、阪神は何の見どころがあってかこの投手をとった。セントラルには珍しいアンダー・スローで、面白い存在だが、体力が無いのではたしてどこまで働けるか疑問である。まあBクラスの筆頭といったところか。
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井洋雄

2017-11-12 20:31:19 | 日記
1958年

一昨年本大会で室蘭(富士鉄)を相手に一試合77球という大会最小投球数の新記録を作り、ワンヒットに押さえた井投手はがぜん中央球界の注目をひいたが、その井投手が昨年の不振から脱し見事にカムバックして名古屋を1安打、1四球のシャット・アウトに押さえて二瀬勝利の原動力となった。サブマリン村上と併用するこの二瀬の投手陣は一方の井が正統派なら、村上は老練の下手投げとあって好対照をなしていたが、昨年は村上が強豪高砂(鐘化カネカロン)を相手に都市対抗史上空前の完全試合を成しとげ、今年は井投手の働きの年となって二度目のワン・ヒット・ゲームを記録した。ワンヒット・ピッチングは都市対抗ではこれで七回目であるが、そのうち二回を一人で記録したのだからたいしたものだ。スラリとした長身から投げおろす投球は打者を威圧するほどのすご味はないが、外角低目へ小気味よくきめるスライダーと小さいが鋭く割れて球速の変わらないアウドロとは全く非凡であり、名古屋は四回まで無安打、五回辛うじて内海が左越え二塁打を見舞ったが、この一本のみに押さえた。アッパレというほかあるまい。二瀬濃人監督は「彼は昨年ヒザを痛め踏ん張りがきかなくなったので不調をかこったが、今年はこれも治り右足首をねんざしたケガも大分回復したのでご覧のような元気な姿で現すことができた」といっている。井投手も「そうですね。やはり一昨年はこわいもの知らずで無心に投げていたのが成功していたが、本物ではなかった。今年が勝負の年ですよ」と割り切っており「こんど当たる熊谷ー拓銀の勝者もあまりこわい相手ではないのでさらにがん張りたい」と次の一戦へ闘志を燃やしていた。20才、業務課資材係勤務。
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関口一郎

2017-11-12 20:00:57 | 日記
1957年

明大当時「ブルペンエース」とあだ名された関口も、昨春の台湾遠征ですっかり自信をつけ、春のシーズンは防御率1.13で投手成績第四位となった。最後の秋のシーズンはあまりに変化球に頼りすぎて、コントロールを乱し不振だったが、彼の長い指であやつられるナックル、フォークボールは相当な威力を持っている。しかし昨秋のように変化球ばかりを練習し、かんじんの球速が落ちれば何にもならない。下半身を強くし安定したフォームで、速球をびしびし投げてこそ、得意の変化球も生きてくるので、この本末を転倒しないよう、キャンプでスピードとコントロールに精進すれば、秋山のいい補佐役となるだろう。
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上土井勝利

2017-11-12 19:56:25 | 日記
1957年

資金難から毎年これという大物がとれず、地元の高校生を集めるのがせい一ぱい。しかし白石監督以下の熱意で、無名の新人が徐々にのびて行くのは頼もしい。今年も有名選手は上土井だけ。

上土井は昨年久し振りに名門広島商を、甲子園に進出させた殊勲者で、甲子園では一回戦か二回戦で早くも姿を消したが、彼の技巧的なピッチングは、玄人筋の評判がよかった。一見長谷川ばりのバネのよく利いたサイドスローの投手で、武器はシュートとコントロールのいいこと、手薄な広島のピッチングスタッフだから、登板のチャンスは案外早いかも知れないが、もっと体力をつけないと、五尺六寸、十六貫では心細い。
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秋光新二

2017-11-12 19:51:10 | 日記
1955年

左投手の育たない阪神にとっては、是が非でも大成させたい素材であろう。球速には遺憾はないのだが、カーブがないのが玉にキズ、オープン戦にも出場して大いに腕を磨いている。阪神新人投手中では文句なしのAクラス。
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