プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

水谷茂雄

2017-11-24 23:51:11 | 日記
1978年

二年生の水谷のワンマン・チームは四日市工。水谷は右腕は速球を主体にシュートを決め球とする本格派で、昨夏はノーヒットノーランを記録した。打つ方でも4割2分をマークして、本塁打も二年間で20本以上は打っているという。守りの弱さが克服できるかどうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

植村秀明

2017-11-24 23:10:46 | 日記
1966年

「でっかいなあ」-郡山ナインが守りについた一回表、スタンドから思わず歓声がもれた。身長1㍍86、82㌔。マウンドをふんまえた郡山の植村投手の初印象である。植村投手はスタートから力強いピッチングで押しまくった。三回、小千谷先頭の山本の3球目に、はじめてカーブを投げるまで速球一本ヤリ。剛腕投手とあまり手合わせしたことのない小千谷打線は、植村投手の二階から投げてくるようなスピードボールにのまれ、ノーヒットのまま、いつしか八回を迎えていた。この間、走者は四球で歩いた二人だけ。重い速球に二本のバットを折られ、外野には一度しか飛ばなかった。八回裏の二死後、小千谷の広川に打たれた94球目の打球が三塁手のグラブをはじき、ノーヒット・ノーランという大漁を逸した植村投手は、試合後「カーブ、シュートをふくめて変化球は全部で三つ」「ノーヒット・ノーランはおろか、いま何回なのかもよくわからなかった。ただアウトとボール・カウントだけを頭に入れていた」「ホーム・プレートが近くみえました」と語った。つまりあがってはいたが、調子はよかったということになる。王子中学時代からマウンドを踏み始めたそうだが、コントロールのあまさがこの大器の成長をさまたげていた。しかし「3ボールになるまでに、どうすればよいか考えろ」と浴びせられた森本監督の一言がきっかけで、コントロールの重要さと完投のペースがのみこめたという。県予選準々決勝から紀和大会、そしてこの日の試合と、連続5試合完投で、失点は2点だけ。大観衆の見守るヒノキ舞台で、自信を深めた植村投手の真価が問われるのは、むしろこれからだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山本寛

2017-11-24 22:59:30 | 日記
1965年

高台のグラウンドで部員四十人が練習に打ち込んでいた。平均身長1㍍73おとなしいのが玉にキズだが、調子に乗るとこわそうだ。練習は打撃中心。梶田、中条の下位にも長打力がある。中心の酒井、本田、山本、黒田は三割打者で、本田は好機に強く力がある。先輩金田(学院大一年)の速球を苦もなく打ち返していた。「最近六年間でことしが一番ねばっこい」と鹿島田監督はいう。投手は山本、本田の左右二人。エース山本は豪速球を投げ、コントロールもいいが、気分屋。監督は精神面の充実を期待していた。

事実上の決勝戦ともいえる顔合わせ。愛知の左腕山本がしり上がりに調子を出してきた。対名電工戦でも切れのいい速球、カーブを投げ込んだ。まだコントロールが万全とはいえないが、東邦打線も簡単には打ち込めない球威。

1967年

在京球団のトップを切って、サンケイが四日、ベテラン捕手島野をふくむ投手の山本寛、内野の太田三塁手の整理を発表した。島野は任意引退で、あとの二人は自由契約。球団側でははっきり見切りをつけたかたち。とくに山本の場合は、昨年、愛知高から入団した左腕投手だが、ことしは一軍で合計4回1/3投げて防御率が11・25。球団側はその左腕を高く評価し、リミット(一千万円)に近い値段をつけたという消息通もいるくらいだから、サンケイとしては大損害だったわけ。このほかこんどトレード要員となった某選手は、若手中の最有望選手に手なぐさみをコーチしたのが原因というし、サンケイは、新首脳が文化大革命、球団側は構造改革をねらっているようだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉江喜一

2017-11-24 21:36:46 | 日記
1966年

投打とも力の差がはっきりした試合だった。二回から恩田投手にかわった左の吉江は、直球と切れのよいドロップで、梓川の打線をまったくよせつけず、打線は足と長打でよくかせいだ。梓川は、バットを短く持ってあたったものの、14三振奪われ完敗した。

ベスト8進出が有望の塚原は、県下一の折り紙をつけられた左腕吉江が健在、球威、カーブもよく、相手チームは高めスピードボールに手を出して凡打する。ただ走者を出すと制球力、球速が落ちる欠点は消えていない。

塚原の先制攻撃はきいた。塚原は一回、一死後青柳が中前安打、中田死球、川口は三振したが、西沢が左前にテキサス安打して1点、吉江の中前安打と吉江、西沢の重盗でこの回3点をあげた。小根山は立ち上がりの制球難をうまくつかれた。以後は安打こそ許したが、低めのカーブで凡打させた。先制点に気をよくした左腕吉江は、打者の胸元にくい込むタマとシュートがよく、埴生打線を2安打、全員三振の17三振を奪って完封した。埴生打線は、高めのボールに手を出したのがたたった。

塚原の左腕吉江と長野打線の対決だが、長野にとって塚原は、ニガ手のチームといえよう。長野打線は、好投手の中島(丸子実)、宮下(長野吉田)の本格派を攻略して、ようやく不調から脱した感じ。とくに吉田の投手陣からは14安打、そのうち6長打をとばして10点をあげる猛攻をみせた。しかしこの大会で左腕に対するのは、これが最初だ。コールドゲーム勝ちでの大当たりがわざわいしないだろうか。とかく高校野球は、大量得点のあとに、貧打で苦しみやすい。加えて、当たりの出てきた早川、桜井が左打者であることも気にかかる。吉江は、ドロップを武器に、シュートがいい。長野打線が強振するようだと、吉江のペースにはまってしまう。この吉江も、選球眼のいいチームには苦戦する。長野打線の目が勝負のポイント。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする