フォーム・・・右の本格派 球種・・・ストレート、カーブ、シュート、ナックル。
1979年
補強の高橋(日通名古屋)は中央大を出て2年目。ことしの進境は目ざましく、落ちる球を武器にイキのいい投球を見せた。
1981年
今大会の優勝候補ナンバーワンにあげられている川崎市も、名古屋市の素晴らしい食い下がりにあって危ない橋を渡らせられた。苦戦は先発投手の読み違いから始まった。名古屋の先発をエースの桃田(高田高)と計算した川崎は、練習でも下手投げをみっちり打ち込み満を持して臨んだ。だから右の本格派、高橋俊(中京大、日通名古屋から補強)を聞いて選手たちは戸惑った。しかし、その高橋俊が速球にシュート、得意のナックルを混じえ、堂々と勝負を挑んで川崎打線を苦しめた。
川崎の初安打は青島の左中間三塁打だった。中堅左フェンスを直撃するホームラン性の当たり。第二打席は同点で抑えた四回。高橋俊は長打を警戒してカウントを1-3にしたあとの5球目、低目の速球だった。難しい球だったのに、青島は強いリストを生かして豪快に左中間中段に運んだ。「三塁打はカーブ。本塁打は直球。初めての都市対抗でこんなに打てるなんて最高です。この波に乗ってどんどん打ちたいです」と顔をほころばせた。