プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

金森隆浩

2019-04-08 20:37:39 | 日記
1994年

「MAX140㌔」うんぬんの「肩書」はよくある話だ。だが、たいていの場合、本当の球速はそこから何㌔かは差し引いて考えなければ、いけない。ところが、金森は違う。こと速さに関しては掛け値なし。「体調さえ万全なら・・・」という自信を持っている。関西大学球界最速男が最後の年に、MAX150㌔の大台に手を掛ける可能性は非常に高い。ケタ外れの潜在能力を眠らせて、大学生活を過ごしてきた。和歌山・耐久高時代は1年春からベンチ入りしたものの、2年秋の県大会8強が最高成績と、全国的には全く無名に近い存在だった。それでも、3年秋に数球団がドラフトの最終リストまで残していたあたりに、その素質のほどがうかがえる。実際、大学では2年春のリーグ戦からベンチ入りを果たし、同秋には3勝をマーク。その年末の全日本・鴨川合宿に選ばれている。大器の片リンが顔を見せたのは、3年春のリーグ戦のこと。ネット裏のスピードガンが147㌔をマーク。「この状態なら、今すぐでも一軍で使える」(広島・宮本スカウト)と、スカウトのド肝を抜いた。グラブを天に突き上げるようなワインドアップ。100㌢を超えるヒップが象徴するどっしりとした下半身、近鉄・野茂を思わせるような投球フォームはスケールが大きい。ところが、故障が金森の飛躍を頭打ちにしてきた。昨年夏の関西学生野球選抜米国遠征の疲れを残し、秋のシーズンに入った。投球フォームは崩れ、球速も140㌔が精一杯「考えれば、考えるほどに崩れてしまって・・・」とスランプ五輪カップの合宿ではとどめの腰痛。持ち前の豪快さが消えてしまった。ライバル・同大のエース・小塩が昨秋、リーグMVPを獲得。全日本に選抜されるなど、脚光を浴びた。「アイツはアイツですから」といいつつ「でも、負けたくないという気持ちも少しある」と、悔しさはやはり胸に残る。今秋のドラフトへ向けて、間違いなく注目されていく二人だが、プロのスカウトは「将来性、スケールでは金森。1位候補」という声が大勢を占める。古都の怪物には勝負の年だ。「もう腰もなんともないです。体調もきっちり整えていきます」と派手なセリフは口にしない。普通にシーズンを送ったならば、球速が150㌔を超える日はそう遠くない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

嶋重宣

2019-04-08 20:19:57 | 日記
1994年

秋季東北大会準決勝の秋田経法大付戦は圧巻だった。一回、3者連続三振の好スタート。その後も冷静なプレートさばきで延長十六回を投げ抜き、完封した。奪三振19、被安打7。「集中していたから疲れはない」その言葉が決して強がりでなかったことは231球を投げた翌日の秋田との決勝でも完投、優勝をもぎ取ったことが証明している。182センチ、80キロとがっちりした体格の左腕。右打者のひざ元に食い込む重い速球は、好調時なら140キロ台をマークする。縦と横、しかも球速に変化をつけたカーブは打ちづらい。フォークも駆使。東北大会では37イニングで40三振を奪い、防御率0.73を記録した。埼玉・上福岡シニアにいた中学一年の時に、若生監督(当時は埼玉栄監督)に出会う。若生監督は、同チームの2年先輩でのちのセンバツ優勝投手、三沢(帝京ー早大)を見に行ったのだが、投げたのは嶋。「カーブが実に良かった」とほれこんだ若生監督のもとで投球に磨きをかけ、監督に「努力を怠らず、人間的にも素晴らしい。教えることはもうほとんどない」と言わせるまでに成長した。東北に入学後は、まず打者として活躍。五番・中堅手で昨年の春夏、甲子園を経験した。新チームでは四番を打つ。パワーあふてる打撃の評価も高いが「センバツでは本塁打より完封が目標。まだ踏んだことがない甲子園のマウンドで思い切り投げたい」。みちのくの剛球左腕は、晴れ舞台での熱投を誓った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金森隆浩

2019-04-08 20:06:27 | 日記
1984年

中日のドラフト1位金森隆浩投手(22)=立命館大、181㌢、78㌔、右投げ右打ち=の入団が一日、内定した。同日、中日の中田、山本将の両スカウトが兵庫県芦屋市のホテルで金森本人と両親、立命館大・中尾卓一前監督を交えて条件提示。当初契約金八千万円、出来高払いの二次契約金二千万円の計一億円、年棒一千万円で大筋合意した。来週中にもサイン、正式に入団が決まる。金森は「1位としての評価をしてくれた。内定したといっても気持ちはドラフト当日と変わりはない」とマウンドさばき同様落ち着き払う。今秋の関西学生野球リーグでは「あせり」から不振だったが、調整を続け「ずいぶんよくなった」最高147キロの直球に球速のあるフォークが武器。交渉の席では合計一億円の契約金の配分について活躍して初めてもらえる二次契約金の割合を高くすることを自ら決断、「プロでやる自信はある。先発でも抑えでもいい。開幕一軍のつもりで冬を過ごす」と話していた。(金額は推定)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする