プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

金森隆浩

2019-04-29 22:10:36 | 日記
1996年

金森は今シーズン、23試合に投げて11勝4敗。近鉄の香田とともにリーグの最多勝投手となった。防御率3.57。投手10傑の9位である。立命大からドラフト1位で入団した昨年の成績は、14試合に投げて2勝4敗。4.35の防御率だったのだから、今シーズンの勝ち星は5倍強。もっとも昨年は故障続出で出遅れたこともあるが、ピッチングを見て感じたことは今シーズンは球のキレがずいぶんと鋭くなったことである。彼は立命大時代、日米大学野球で2勝しただけあって球威はあるものの、ピッチング自体は粗かった。1年目の昨年もそれが表面に出ていたが、今シーズンは粗さがとれて、まとまってきた。ということは制球力がついてきたことになるのだが、気になるのは、まだ甘い球がずいぶんと多い点である。それを裏付けるのが投球回数103回2/3で被安打が100という数字だ。この数字に与四球68をプラスすると金森自身が出した走者数は168人。投球回数をはるかに上回る数字で、毎回走者を背負って投げた勘定になる。これは金森にとってきついことであり、守っている者はもちろんのことベンチのコーチにもプレッシャーがかかる。昨年に比べると、まとまりのあるピッチングができるようになったとはいえ、コーチから見れば、まだまだ不安ということになる。体力アップも課題の一つである。体力をつければ、フォームの乱れも少なくなって制球力が増し甘い球も減ってくるからだ。そうなれば、3年目の来シーズンは開幕一軍が実現するだろう。金森らとともにファームにいた野口はノーヒットノーランという離れ業をやってのけた。これらは金森にとって大変な刺激、興奮剤になっているはずである。リーグ投手10傑のうち、若手は少ない。中日でも金森しか入っていない。それだけに彼がマークした11勝は3年目への自信にもなっただろう。半面、先にも述べたような反省すべき点、矯正すべきこともまた多かった。だが、これを克服していけるだけのものを持っている金森だけに、これからが大切だ。中日のファーム投手陣で、今後が大いに期待できる金森。来シーズン、一層成長した彼を見るのを楽しみにしているのである。
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1961年 国鉄 入団選手

2019-04-29 21:58:47 | 日記
1961年

国鉄スワローズは十五日、有楽町の同球団事務所でつぎの六選手の入団を発表した。六選手のうち原之後、中島、喜多代、吹田の四人はこの日から合宿入り、都内在住の只野は通いで大倉山での練習に参加している。

投手

吹田俊明(24)=大阪富田林高出、天王寺鉄道局、高校卒業後近鉄に五年在籍、1㍍80、78㌔、右投右打

只野文夫(18)=東京荏原高、1㍍78、73㌔、左投右打

原之後(はらのうしろ)富則=鹿児島牧園高。1㍍78、70㌔、右投右打

外野手

喜多代晏節(きただいやすとし)(22)=福岡東筑高、専大中退、門司鉄道局、1㍍76、80㌔、右投右打

向井修三(18)=広島呉港高、1㍍77、82㌔、右投右打

中島節男(18)=奈良高田高、1㍍78、75㌔、右投右打。
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下村栄二

2019-04-29 14:32:12 | 日記
1965年

名古屋商大中退の下村栄二投手=1㍍71、70㌔、左投げ左打ち、二十歳=の交渉権獲得のため広島カープの要請で召集された臨時選択会議は、十七日午後一時から東京・銀座のコミッショナー事務局で開かれたが、広島をのぞく十一球団が欠席棄権し、同投手の交渉権は広島が自動的に獲得、近日中に入団契約の予定。下村投手は十二月七日に広島のテストを受けたが、左腕のカーブを長谷川監督に高く買われたもの。「まだ未完成な左投手だが、ワンポイントリリーフに適した素質をもっているから楽しみだ」と長谷川監督は期待している。
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真山竜

2019-04-29 11:34:40 | 日記
2000年

甘いマスクにスラリとしたスタイルから、最速145㌔の切れのいいボールを投げ込む。武器はスライダーで、往年のライオンズのエース稲尾氏を目指せと背番号24が与えられた。あこがれの西口、西崎を手本にセンスのいいマウンドさばきをみせる。
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ラジオ

2019-04-29 11:30:00 | 日記
2000年

シュート、スライダー、チェンジアップが持ち味の技巧派でメジャーも経験
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成田文男

2019-04-29 10:41:16 | 日記
1964年

ことしの東京都高校球界では一番の大物といわれた修徳高の成田文男投手(18)1メートル76、72キロ右投げ右打ちの入団発表が、十五日、東京球場内の球団事務所で行なわれた。成田は、ことしの夏の甲子園大会にも出場、二年生のとき、完全試合、準完全試合を果たしているほどの大物投手。うまく育てたら、おもしろい投手になるだろう。「得意はストレートとカーブです」と上気した顔で語っていた。目標とする投手は小山とのこと本堂監督は、「確かに小山によく似たフォームだ。これに、今度阪神から移籍する牧も、入団予定の平沼(西濃運輸)だってよく似た投げ方をしている。これで来年の投手陣は万々歳だ」
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八木政義

2019-04-29 10:27:47 | 日記
1988年

入団以来ウエスタンのゲームを見てきたが、オーソドックスな投げ方で140㌔ほどのストレートがなんといっても武器であり、魅力でもある。スタミナも十分で、一人でゲームの出来る、阪急にとってはまさに金の卵である。しかし1試合を通じてみていて、なぜあんな球を投げるのかなあ、コースも違うし、ランナーが三塁にいるのに・・・などと、考えるときがある。まだ19歳のルーキーということを忘れてチェックしているからだろうか?ウエスタン・リーグでは、6月28日現在、10試合に登板して、2勝5敗の成績も、このへんに原因があるのだろう。1年生には無理な指摘か、とも思うが、これだけいい素材ならやはり、新人だの、19歳だの、という基準で考えるのはやめたい。先日、ゲームの後で話を聞いてみた。「現在は、直球とカーブだけしか、投げさせてもらえないんです」みていると、直球とカーブを7対3の割合で投げているようだ。「でも、直球の中出もインコースの球は、打たれない自信があります」という。やはり、140㌔を超す直球には、本人も自信をもっている。「でも一軍に上がるには、球種をふやし、それぞれの球のコントロールを磨かなければとうてい無理だと思いますし、まずその前に、体力作りがあります」とハキハキとこたえてくれた。自分の置かれている状況をよく理解している。若いし、顔を見ていてあまり野球をわかっていないと思った私のとんだ読み違い、甘く見過ぎたということらしい。とはいえ、現在はまだ荒削りである。だが、球威の面では素晴らしいし、困ったときは、直球でグイグイ押していけるピッチングは将来、楽しみだ。今一番会得したい球種は、フォークボールだという。私もそれは賛成だ。ホップする直球の持ち主には、フォークのような落ちる球の組み合わせが一番有効なのである。横に曲がるものより、打者にとっては打ちづらい。首脳陣も、「慌てず、じっくり育てたい。今まで多くの好素材がウチのチームではこわれていますから」と答える。八木投手には、二軍でしっかり実力をつけた上で、ということをまず条件にして、早く一軍で投げる姿を、と楽しみにしている。
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田口茂樹

2019-04-29 10:10:20 | 日記
1990年

田口は入団して2年目を迎えた。一昨年は新人ながらアメリカ・ルーキーリーグのソルトレイクシティ、トラッパーズに野球留学するなど、貴重な体験を積んできた。「技術というより、力がなければどうにもならん、という厳しさを痛感しました。試合が終わると翌日のゲームがある町まで、14~15時間もかけてバス移動したこともあります」田口は懐かしそうに振り返る。首脳陣の評価も高く期待もされているのだが、前半戦を終った時点で、10試合に登板して2勝5敗。もうひとつ伸び悩んでいる。「数字的には全く納得がいきません」と本人はいうが、もっと納得がいかないのは、板東二軍投手コーチではなかろうか。「一軍にはいい左がいるけどファームにはあいつしかおらん。しっかりしてもらわんと・・・」と一刻も早く、阿波野、小野に続いてほしい口ぶりだ。しかし、持ち前の速球が買われてジュニア・オールスターへの出場が決定、本人はこれをきっかけに後半戦には爆発したい、と晴れの舞台を楽しみに待ちわびていた。ところが直前になって左肩痛に見舞われ、やむなく出場を辞退した。「疲れがたまっていたということでしょう。大垣トレーナーもたいしたことはないといっていますが、大事をとって7月はボールを握りませんでした」この田口の魅力は、なんといっても伸びのあるストレート、本人は「打たせてとるタイプ」と自らを評しているが、私はそうは思わない。球種はストレート、カーブ、スライダーにチェンジアップ。加えて目下、フォークも習得中だ。課題はコントロール。これさえつけることができれば、将来が開けると思う。180㌢、75㌔の均整のとれた体、田口のボールを受ける児玉二軍バッテリーコーチは「あの体格を見ても、将来の可能性を感じさせるでしょう」と楽しみにしている。この田口にとって、一番のライバルであり、同時に一番の仲よしが同期の赤堀だ。しかし、その好敵手は、昨年、今年とすでに一軍を経験。日向キャンプではエース阿波野と同室にされるなど英才教育を受けて、田口より一歩も二歩も先を走っている。「赤堀クンには負けられません」田口はいま、後半戦にすごいファイトを燃やしている。その心意気やよし!である。甘えを捨て、ヘラヘラしなければ、必ず大成するだろう。一日も早く肩を治して、頑張ってもらいたい。フラフラしていたら、夜間練習で腹筋をやらせに行くゾ!
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高野一彦

2019-04-29 09:09:35 | 日記
1962年

肩、ヒジの故障が完治せぬまま今シーズンも終始ファーム暮らしだった高野一彦投手(23)は、この日契約更改で石原代表と話し合ったが、減棒額の最高25㌫ダウンを申し渡されて「満額減棒だよ」とガッカリ。しかし球団からは来年度の契約の意思はあると伝えられた同投手は「25㌫も減棒されては、野球をやめて家へ帰ろうかとも思っている。肩の方ももうほとんどいいのだが、二年もブランクがあるのでよけい考えてしまう。もう一度よく考えてから契約するかやめるかを決めたい」と語った。
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高村洋介

2019-04-29 09:00:01 | 日記
1990年

あれは確か6月のはじめだった、と思う。阪神の一軍ローテーションが火の車だったとき、中村監督ら首脳陣が「若手登用」を打ち出し、高村や太田の先発抜てきを検討していた。結局、ブルペンでのテストの結果「先発で使うには、あまりにも不安が大きい」(中村監督)ということで、抜てきはお流れになったが、きっと近い将来、またチャンスがめぐって来るはずだ。昨年ドラフト外で入団してきたこの高村は、当初ケガが目立ったが、ケガが治った夏以降、めきめきと伸びてきて二軍のローテーションに加わり、10月には一軍へ昇格するまでになった。私の第一印象は、大きな体に似合わず器用な投手ということで、球種も多く、スライダー、フォークがよく低めにコントロールされているのが、目についた。いまの阪神投手陣は、猪俣にしろ仲田にしろ、コントロールが悪く、ボール、ボールで自分の首を締めている。その点、この高村は、いつでもストライクを取れる変化球を持っており、まず四球で自滅する投手ではない。性格的には闘志を内に秘めるタイプで、一本筋の通ったところがある。聞くところによると、熊本工から社会人野球の本田技研に進んだが、一昨年秋、退部届を出して、会社を辞めてしまったという。その後、地元で親類が営むインテリア装飾の店へ就職が決まっていたところ、渡辺スカウトが目をつけ、ドラフト後に誘いをかけて入団させたという。一度はあきらめた野球の道が再び開け、それに挑戦してみようと考えたわけで、その気構えはなかなかのものだ。いまは一軍半に甘んじているが、私が彼に注文するとしたら、ストレートに磨きをかけることだ。いますぐ、140㌔台の速球をコンスタントに投げろというのではない。たとえスピードがなくても、伸びのあるストレートを身につければ、より攻撃的な投球ができるはずだ。前にいった通り、変化球が豊富でコントロールがよいから、そのゆるい球に頼りすぎるキライがある。つまり、かわす投球が先行し、逃げの姿勢になりがちなのだ。これでは大成が望めない。球場での取材で何度か中村監督と話す機会があったが、近頃は、「今シーズンだけでなく、来シーズンにつながるような選手の使い方をしていきたい」と、勝利と育成の両立を考えているような発言が多い。来季に残るものはつまり若手の育成であり、この高村をはじめ、太田、遠山などに、一軍での経験を積ませたいという意向なのだ。この首脳陣の期待にこたえるよう、必死になってやってほしいということだ。いまが、一番伸びるときなのだ。
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