1988年
高校3年夏の県予選では、5試合完封。45イニング無失点の記録を持って、甲子園を目指したが、3年の夏、岡山県大会準決勝では、バックのエラーで岡山南に逆転負けを喫した。悔しい思い出がある。この時、無理をしたのがたたって肩をこわした。運の悪いことに、この痛みが、プロに入ってキャンプの初日に再発してしまった。そのため昨年一年間は、体作りと治療のため投球禁止令がでていた。それは森の素質を見込んで、大きく育てるための首脳陣の親心といえる。ライニングとウエート・トレーニングのおかげで、今年は肩の調子もよく、夏からはローテーション投手になるまで成長した。もっとも二軍でもプロは厳しく、まだ1勝もしていないが、内容的には合格点をつけることができる。球種はスライダーとシュートが中心。左右に散りながら沈む、独特のクセ球が武器になっている。184㌢と上背はあるし、手足が長く、いかにも投手らしい体つきをしている。フォームを見ると、足の長さの割にステップが短いが、その特徴を生かして、手首をきかした、球に角度をつける投球をしている。金田二軍投手コーチは「上体の力に頼るので肩に負担がかかる。真剣にランニングをして、下半身で投球するようになると、もっと素晴らしい球がくるようになる」私にも経験があるが、足の長さは不安定につながるが、鍛えさえすれば、その長い足がバネとなって倍の力を発揮する。そのため、人の倍の練習が必要となるが、プロに入ったからにはやるべきだ。ロッテ球団も浦和にグラウンドと寮を作るらしい。野球の環境が出来れば、あとは選手自身の努力次第だ。「目標としている選手は牛島さんと津田さん」という。両投手ともに名リリーフ投手だ。そういえば、同じ中国地方出身の津田とフォームも、少なからず似ている気がする。牛島はフォーク。津田は速球と決め球がある。森も一軍で通用するためには、下半身の訓練と一緒に新しい球の開発も始めなければいけない。140㌔台の球がコンスタントに出ない場合の決め球、ストライクの取れる球、ゴロに打たせる球と場面によって工夫の出来る落ちる球を身につけることだ。それがフォークかパームかシンカーか本人の選択によるが、これが完成したときが楽しみな、将来性抜群の投手である。
高校3年夏の県予選では、5試合完封。45イニング無失点の記録を持って、甲子園を目指したが、3年の夏、岡山県大会準決勝では、バックのエラーで岡山南に逆転負けを喫した。悔しい思い出がある。この時、無理をしたのがたたって肩をこわした。運の悪いことに、この痛みが、プロに入ってキャンプの初日に再発してしまった。そのため昨年一年間は、体作りと治療のため投球禁止令がでていた。それは森の素質を見込んで、大きく育てるための首脳陣の親心といえる。ライニングとウエート・トレーニングのおかげで、今年は肩の調子もよく、夏からはローテーション投手になるまで成長した。もっとも二軍でもプロは厳しく、まだ1勝もしていないが、内容的には合格点をつけることができる。球種はスライダーとシュートが中心。左右に散りながら沈む、独特のクセ球が武器になっている。184㌢と上背はあるし、手足が長く、いかにも投手らしい体つきをしている。フォームを見ると、足の長さの割にステップが短いが、その特徴を生かして、手首をきかした、球に角度をつける投球をしている。金田二軍投手コーチは「上体の力に頼るので肩に負担がかかる。真剣にランニングをして、下半身で投球するようになると、もっと素晴らしい球がくるようになる」私にも経験があるが、足の長さは不安定につながるが、鍛えさえすれば、その長い足がバネとなって倍の力を発揮する。そのため、人の倍の練習が必要となるが、プロに入ったからにはやるべきだ。ロッテ球団も浦和にグラウンドと寮を作るらしい。野球の環境が出来れば、あとは選手自身の努力次第だ。「目標としている選手は牛島さんと津田さん」という。両投手ともに名リリーフ投手だ。そういえば、同じ中国地方出身の津田とフォームも、少なからず似ている気がする。牛島はフォーク。津田は速球と決め球がある。森も一軍で通用するためには、下半身の訓練と一緒に新しい球の開発も始めなければいけない。140㌔台の球がコンスタントに出ない場合の決め球、ストライクの取れる球、ゴロに打たせる球と場面によって工夫の出来る落ちる球を身につけることだ。それがフォークかパームかシンカーか本人の選択によるが、これが完成したときが楽しみな、将来性抜群の投手である。