プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

森廣二

2019-04-28 22:29:40 | 日記
1988年

高校3年夏の県予選では、5試合完封。45イニング無失点の記録を持って、甲子園を目指したが、3年の夏、岡山県大会準決勝では、バックのエラーで岡山南に逆転負けを喫した。悔しい思い出がある。この時、無理をしたのがたたって肩をこわした。運の悪いことに、この痛みが、プロに入ってキャンプの初日に再発してしまった。そのため昨年一年間は、体作りと治療のため投球禁止令がでていた。それは森の素質を見込んで、大きく育てるための首脳陣の親心といえる。ライニングとウエート・トレーニングのおかげで、今年は肩の調子もよく、夏からはローテーション投手になるまで成長した。もっとも二軍でもプロは厳しく、まだ1勝もしていないが、内容的には合格点をつけることができる。球種はスライダーとシュートが中心。左右に散りながら沈む、独特のクセ球が武器になっている。184㌢と上背はあるし、手足が長く、いかにも投手らしい体つきをしている。フォームを見ると、足の長さの割にステップが短いが、その特徴を生かして、手首をきかした、球に角度をつける投球をしている。金田二軍投手コーチは「上体の力に頼るので肩に負担がかかる。真剣にランニングをして、下半身で投球するようになると、もっと素晴らしい球がくるようになる」私にも経験があるが、足の長さは不安定につながるが、鍛えさえすれば、その長い足がバネとなって倍の力を発揮する。そのため、人の倍の練習が必要となるが、プロに入ったからにはやるべきだ。ロッテ球団も浦和にグラウンドと寮を作るらしい。野球の環境が出来れば、あとは選手自身の努力次第だ。「目標としている選手は牛島さんと津田さん」という。両投手ともに名リリーフ投手だ。そういえば、同じ中国地方出身の津田とフォームも、少なからず似ている気がする。牛島はフォーク。津田は速球と決め球がある。森も一軍で通用するためには、下半身の訓練と一緒に新しい球の開発も始めなければいけない。140㌔台の球がコンスタントに出ない場合の決め球、ストライクの取れる球、ゴロに打たせる球と場面によって工夫の出来る落ちる球を身につけることだ。それがフォークかパームかシンカーか本人の選択によるが、これが完成したときが楽しみな、将来性抜群の投手である。
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黒川豊久

2019-04-28 20:54:47 | 日記
1962年

「よう、ヒーロー」黒川を取りまいた記者団の肩越しに重松コーチが肩をたたいた。黒川は昨年東北高校から入団した二年生である。昨年二軍で鍛え上げた重松コーチも新鋭の台頭がよほどうれしかったのだろう。この試合五回まで阪急は西鉄と同じ6本の安打を放ち若生を脅かしながら決定打不足と石井の暴走で得点に結びつかなかった。この拙攻に比べて西鉄は二回河合、井上忠、黒川がうまくヒットを集め2点を先取した。中でも二死二、三塁のチャンスに打席にはいった新人黒川が佐藤の6球目、シンカーをうまく三遊間に適時打したが新人らしからぬ落ち着き、鋭いスイング選球眼はたいしたものである。しかし三塁守備を城戸と比較した場合、打球に対する出足、捕球ともにまだ格段の相違がある。バッティング面でもそうだが、守備面に努力を重ね、いっそうの進歩が望ましい。ともあれ黒川は体格にしても腕っぷしにしても申し分ないし、西鉄内野陣に豊田以来待望久しい大器が現れたことはたしかである。この新鋭との一問一答。

ーどうだい、だいぶんなれたようだね。

黒川 だいぶなれました。最初(注・二十七日対近鉄24回戦)守備位置についたときは、足がいうことをきかなかった。

ーよくタマを見ているが、きょう打ったのはシンカーのかけそこないのようだったが?

黒川 まっすぐでした。カーブで攻められたので、内角にヤマを張っていた。もともと内角のほうが好きです。

ーこれで三試合に出て5打数3安打、毎試合に1本打って、きょうのは打点だが一軍の投手はどうだい?

黒川 タマはそう速くないけどコース、コースをついてくる。うまいですね。

ー守備面で勉強せねばならん点が多いが、これから城戸君と競争することが、西鉄を強くすることだからね。

黒川 はい。
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カールソン

2019-04-28 12:06:36 | 日記
2000年

友人であるディンゴの紹介で、入団テストを受け、入団が決まった。ストレートは140㌔そこそこだが、切れ味鋭いスライダーを武器としている。12球団№1といわれる投手陣の一角に食い込めるか。日本での大化けに期待。
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ロドリゴ宮本

2019-04-28 12:05:17 | 日記
1990年

サンパウロ出身で本名は宮本ワタナベ・ロドリゴ。ブラジルからの3人目の選手をなる。最速150㌔の直球と鋭いスライダーを武器に、ナショナルチームのエースとして活躍した。ヤンキースなど米大リーグ4球団も触手を伸ばした逸材だけに、将来性も十分だ。「ブラジルの松坂」とも呼ばれる注目選手。
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吉井英昭

2019-04-28 12:03:47 | 日記
1991年

北海道育ちの吉井にとって、この夏の高温多湿は初めての経験。「この暑さの中で、どれだけ投げられるかが勝負」と、口にする。また、「北海道は技術的レベルが高いほうではなかった。長い冬の間に、しっかりと足腰は鍛えていたので、体力面では負けない自信はあるが、技量はどうしても劣る。榎の活躍に最初は焦りましたが、ボクはまだこれからワザを身に付ける、ということで、今はマイペースです」とも。北国出身のハンデに負けない、シンの強さもある。指名の話が来たとき、吉井自身は迷ったという。「社会人にいって、それからでも・・・」ところが、両親はじめ、周囲の「プロが将来性を認めてくれたんだから」という助言に、本人もヤル気に。「身近にいい投手を見られるのは、自分の成長には計り知れないプラスに。今では、プロ入りは正解だったと思っています」「身近ないい投手」の代表格が、現在ファームで調整中の牛島和彦投手。同タイプなだけに、学ぶことも多い。「フォームのしなやかさとか、タメとか、牛島さんのような投げ方がいいな、と思っているんです。それと、一時期、フォークが落ちなかったり、グラブの使い方で球種がバレる、というときに、丁寧に握り方や対処法を教えてくださって」フォークのほかは、スライダー、シュート。カーブはない。「中学のとき、カーブをマスターしようと練習したんですが、思うように曲がらない。遅いだけなんです」そこで出てきたのが、「投げてみたらどうだ」というフォーク。今は、このフォークでカウントを整えられるような投球を心がけている。現在、ロッテのファームは、イースタンの優勝を狙える位置にいる。「マウンドでは、抑えなきゃ、というプレッシャーの中で投げています」という吉井。中継ぎ、抑えという役回りがほとんどだが、「いずれは一軍の先発ローテーション入りが目標」そのために、「まだまだ」という投手守備、連係プレーを鍛える一方、暑い夏場を乗りきれるよう、走り込み、投げ込みにも余念がない。一軍で、140㌔の速球とキレのあるフォークで打者をキリキリ舞いさせる日も、遠くないだろう。
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ランデル

2019-04-28 09:44:14 | 日記
2000年

1995年のドラフトではドジャースから指名された経歴を持つ。140㌔を超す直球とシュート、スライダー、フォークと多彩な変化球に加え制球力抜群のピッチングをアピール。
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吉田直喜

2019-04-28 08:44:09 | 日記
1992年

身長が189㌢もあるアンダーハンドの投手は、この世界では珍しい。過去のアンダーハンド型では広島にいた渡辺秀武投手が長身だったが、以後は長身のアンダーハンド投手はいなかったような気がする。吉田は、5月13日現在ウエスタン・リーグの投手防御率2位登板して1勝1敗、投球回数25、1/3イニングで自責点3、1.07の防御率である。このタイプの投手は左右へのゆさぶり投法が命だ。それには右打者の内角へシュート、外角へスライダー、カーブをはじめとする多彩な変化球で打者をゆさぶらなければならないが、吉田のピッチングを見ていると、昨年よりはずいぶんと球道が安定してきたものの、まだまだ甘い球が多い。それというのもストライク・ゾーンからボールになる低めの球が少なく、ボールになる低めの球が少なく、ボールからストライクになる球に付くからである。こういう球が投げると打者は当然のように狙ってくる。仮に見逃したり、ファウルになったりしても、また次の球にこのような甘い球が必ずあると待つ。今シーズンも、これでピンチを招いたり、また失点につながったりしている。昨年よりは安定はしているものの、この辺がまだまだファームのコーチにとっては不安なのである。他球団の選手に吉田のピッチングについて聞いてみると「外角低目へのスライダーがいい」という。ストライク・ゾーンからわずかにはずれてボールになる球がそうだ。この球に打者は手を出している。投手は、いかにストライクを投げず、ボールの球を打たせるか。とくにアンダーハンドの投手はそれがポイントになるのだが、吉田はそれができるようになったのか、現在の防御率になって表れているといえよう。この種の投手にとって一番投げづらいのは左打者であるのだが、スライダーを内角ヒザ元へ投げ、外角へシュートを決めて、打者にバットを出させるというコンビネーションで、このところ成功している。吉田が首脳陣に注目されるようになるには、まず第一に球威を加えなければならない。昨年にくらべると、たしかに球に威力が増してきているものの、まだ第一線への道は険しい。けれでもまだまだ球威が増してくる要素はずいぶんとある。それは過去2年前の彼と今シーズンとをくらべると、下半身がしっかりと鍛えられてパワーアップしているからである。そういう意味において、私は吉田の球威がこれからも増してくるとみている。注目していきたい投手の一人だ。
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伊林厚志

2019-04-28 07:36:15 | 日記
1992年

伊林が、今年のユマ・キャンプに抜擢された。といっても打撃投手としてである。しかし、ヤクルトでは加藤・内山・押尾と代々、ユマでの打撃投手がチャンスを掴んでいる。そんなジンクスを知れば、伊林も大いに期待出来よう。が、ユマ最終日、野村監督は伊林にこう伝えた。「お前にはコントロールがない。ストライクを入れるようにせい。まずそれからや」伊林の第一の課題はコントロール。右打者に対する外のコントロールはよいのだが、左打者に対して、特に乱れる。伊林のもう一つの欠点が瞬発力の弱さである。握力が70㌔背筋力も強いが、野球は馬力だけでは大成しない。ダッシュやジャンプ系のトレーニングで球のスピードは3㌔速くなる。伊林のストレートは135~137㌔、プラス3㌔で140㌔。左投手の球は右に比べ、打者から見ると5㌔は速く感じる。となると瞬発力がつけば、感覚的に145㌔以上の球を投げる力を秘めていることになる。敏捷性はある程度生まれつきのものだが、しゅんぱつ的に最高の力を出す訓練をすれば、コンマ何秒かではあるが動きはシャープになる。変化球に目を向けると、カーブに最近キレが出て来たが、シュートもフォークもまだまだ。しかし3月23日、教育リーグ対ロッテ戦では二番手として登板、5者連続三振の投球を見せた。多少、球審に助けられた面もあるが、カーブが見事に決まっていた。カーブが思った所へ行く時の伊林は一軍でも、十分通用するだろう。残るのは咄嗟の判断力。これは試合に出て実績を積めば解消されよう。しかも伊林は高校時代、クラスでトップの学力を持つ。現に、先輩に積極的にアドバイスを求めたり、打者のチャートを作って研究したり、実に野村監督好みである。ユマ・キャンプのミーティングでも、とても勉強になったと話していた。打者とのかけ引き、組み立て、と興味を持てば吸収も早い。「今年は数字より、試合でいかに課題を克服するかです」と語る伊林は、最近の若者には珍しく浮ついた感じがしない。一軍で待たれる左投手の成長。伊林にとって、果たしてユマ・キャンプ・シンデレラボーイの神話は生きているのだろうか。
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