1994年
キレのいい変化球を武器にメジャー五年間で中継ぎながら18勝をマーク。八木沢構想では抑えの切り札として期待されている。今年は河本を先発に転向させるプランもあるため、この第三の外国人の成績は、全てマリーンズの台所にはね返ってくる。ドジャース時代の90年には6試合に先発、完封勝利をおさめた経験もあり、実力は充分。フィルディングにも定評があり、マウンド裁きが楽しみ。
1994年
キレのいい変化球を武器にメジャー五年間で中継ぎながら18勝をマーク。八木沢構想では抑えの切り札として期待されている。今年は河本を先発に転向させるプランもあるため、この第三の外国人の成績は、全てマリーンズの台所にはね返ってくる。ドジャース時代の90年には6試合に先発、完封勝利をおさめた経験もあり、実力は充分。フィルディングにも定評があり、マウンド裁きが楽しみ。
1998年
身長196センチの長身右腕。メジャー9勝の実績以上に日本での活躍が期待できるのは、抜群の制球力にある。米大リーグで平均3イニングで1四死球と、制球難による自滅はまず考えられない。佐々木監督も先発ローテーション入りで2ケタ勝利を期待。近鉄浮沈のカギを握る助っ人だ。
2002年
昨年の投手陣は制球難に泣き続けた。シーズン634個を数えた四死球の数は、12球団のワースト記録であり、また球団史上でも最悪だった。打たれたのなら分かる。だが、打たれる前に、コントロール不足をさらけ出して崩れていくのを見るほど辛いものはない。その投手陣に3Aの精密機械と言われるフリューリーが文字通り助っ人として加入してきた。メジャーの経験こそないが、3Aでは屈指の制球力を誇り、昨年もヤンキースの傘下、コロンバスで3勝3敗3セーブ、防御率2.90をマーク。59イニングで27四球、75奪三振の数字が断然光っていた。スピードこそ140キロ台だが、コントロールとキレのある変化球で勝負出来る頭脳派タイプ。チームはミラバルの先発転向を決断しており、2年目を迎えた井場とともに、フリューリーがダブルストッパーとして抑えのマウンドに君臨しそうな気配だ。
1994年
91年には大リーグ・エンゼルスに昇格。翌92年にはフィリーズでローテーション投手に昇格し、31試合に登板している。チームが最下位に沈んだ事もあり、1勝14敗と思ったような成績は挙げられなかったが、米国の消息通によれば「先発して5回まで1点か2点に押さえた試合が10試合以上あった。だけど92年のフィリーズは貧打線だったので援護がなく、勝ちに等しい内容で負け投手になった試合が多かったという。今季から外国人選手枠が変則3人制度に変わった。野手は従来通り2人だが、投手に限っては3人目の同時出場が許される。その制度を生かした第一号がアボットなのだ。数多い候補者の中からアボットが選ばれたのは「カーブにキレがあり、しかも制球力がある。」ためだ。これまで米国で実績がありながら、日本で活躍できなかった投手は、そろって球威があってもノーコンだった。だがアボットに関してはその心配は全くいらない。しかも140㌔の速球を持ち合わせているのだから、まさに鬼に金棒だ。
2001年
196センチ、100キロというビッグサイズ。高校時代はバスケットボールのスタープレーヤーだったという長身から投げ下ろすストレートと大きく曲がるカーブ、スライダーでバッターをほんろうする。これに来日後に覚えたフォークを完璧に使いこなすような組み立てができるようになれば、まさに鬼に金棒。メジャー経験こそ少ないが、秘められたパワーが日本で大きく開花する予感いっぱいの楽しみなピッチャーだ。