1985年
・ツワモノぞろいの勇者打線にあって、今季人一倍目立ったのが岩本好広内野手だ。これまでは内野の控えに甘んじてきた「影武者」だが、無類のガンバリで、二塁のレギュラーの座を手中にせんとしている。阪急の二塁といえば、昨年の日本シリーズ男・福原が調子を崩し、新鋭・村上も守備への不安が抜け切らぬという状況が続いた。そんなところへ岩本が、8月11日のロッテ戦「仙台」から二塁に抜てきされたのだ。以後、九番二塁でスタメンに定着、メキメキと株を上げた。何といっても威勢がいい。「こんなにたくさん試合に出て野球するのは4年間で初めて。これまでは、ロクに野球をやってなかったんですからね。緊張もするし、疲れもあるけど、ホントに楽しい。やりがいがある仕事をやってるな、という気がするんです」本職はショートだから、二塁の守備は不慣れのはずだが、そこはk力でカバー。華麗とはいい難いが、積極的なプレーは見る者にも好感を呼んでいる。上田監督も、その点を高く評価している。「岩本はイキイキと野球しているのがいい。体が切れている。ファームのゲームに、自分から進んで出場するし、あれだけ熱心なやつはそうはおらん。野球が好きなんや。若い選手はああでないといかん」とベタボメなのだ。体当たりチャレンジが功を奏して、いまやレギュラーの一角に。情け無用の二塁ポジション戦争はこのオフから来季にかけて、ますます激化するだろう。今年、株価をグンと高めたガンちゃんの真価が問われることになる。
・ツワモノぞろいの勇者打線にあって、今季人一倍目立ったのが岩本好広内野手だ。これまでは内野の控えに甘んじてきた「影武者」だが、無類のガンバリで、二塁のレギュラーの座を手中にせんとしている。阪急の二塁といえば、昨年の日本シリーズ男・福原が調子を崩し、新鋭・村上も守備への不安が抜け切らぬという状況が続いた。そんなところへ岩本が、8月11日のロッテ戦「仙台」から二塁に抜てきされたのだ。以後、九番二塁でスタメンに定着、メキメキと株を上げた。何といっても威勢がいい。「こんなにたくさん試合に出て野球するのは4年間で初めて。これまでは、ロクに野球をやってなかったんですからね。緊張もするし、疲れもあるけど、ホントに楽しい。やりがいがある仕事をやってるな、という気がするんです」本職はショートだから、二塁の守備は不慣れのはずだが、そこはk力でカバー。華麗とはいい難いが、積極的なプレーは見る者にも好感を呼んでいる。上田監督も、その点を高く評価している。「岩本はイキイキと野球しているのがいい。体が切れている。ファームのゲームに、自分から進んで出場するし、あれだけ熱心なやつはそうはおらん。野球が好きなんや。若い選手はああでないといかん」とベタボメなのだ。体当たりチャレンジが功を奏して、いまやレギュラーの一角に。情け無用の二塁ポジション戦争はこのオフから来季にかけて、ますます激化するだろう。今年、株価をグンと高めたガンちゃんの真価が問われることになる。