プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

岩本好広

2012-03-27 21:51:05 | 日記
1985年
・ツワモノぞろいの勇者打線にあって、今季人一倍目立ったのが岩本好広内野手だ。これまでは内野の控えに甘んじてきた「影武者」だが、無類のガンバリで、二塁のレギュラーの座を手中にせんとしている。阪急の二塁といえば、昨年の日本シリーズ男・福原が調子を崩し、新鋭・村上も守備への不安が抜け切らぬという状況が続いた。そんなところへ岩本が、8月11日のロッテ戦「仙台」から二塁に抜てきされたのだ。以後、九番二塁でスタメンに定着、メキメキと株を上げた。何といっても威勢がいい。「こんなにたくさん試合に出て野球するのは4年間で初めて。これまでは、ロクに野球をやってなかったんですからね。緊張もするし、疲れもあるけど、ホントに楽しい。やりがいがある仕事をやってるな、という気がするんです」本職はショートだから、二塁の守備は不慣れのはずだが、そこはk力でカバー。華麗とはいい難いが、積極的なプレーは見る者にも好感を呼んでいる。上田監督も、その点を高く評価している。「岩本はイキイキと野球しているのがいい。体が切れている。ファームのゲームに、自分から進んで出場するし、あれだけ熱心なやつはそうはおらん。野球が好きなんや。若い選手はああでないといかん」とベタボメなのだ。体当たりチャレンジが功を奏して、いまやレギュラーの一角に。情け無用の二塁ポジション戦争はこのオフから来季にかけて、ますます激化するだろう。今年、株価をグンと高めたガンちゃんの真価が問われることになる。

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島本講平

2012-03-27 21:50:28 | 日記
投球フォーム・・・・左オーバースロー


球種・・・左腕特有のクロスファイヤー気味の速球、シュート、カーブ。


1971年
・3月14日の阪神戦に投手として登板したルーキー島本は3回3分の2をノーヒットで抑え、まずは無難なピッチング。マスコミの論評、評論家は「島本は投手としては・・・」との声が圧倒的だったが、この日の投球を見て、野村監督は「投手で、けっこういけるんじゃないか」と、ひとつの回答を出した。速球が走らず、コントロールが悪い島本に、なぜ野村監督が「投手でいける」と結論を出したのか。野村監督は「ピッチングの内容は悪かった。しかし、あれだけ悪ければ大量点を奪われるパターンなのに島本は、なんとかかわした。それはピッチングを知っているからだろう。これから投げ込んで開幕までに球威を取り戻せば大丈夫だ」と見ているのである。島本は「投げるより打つことが好きなんですが・・・」というが、首脳陣は投手を8割、打者2割の割合で島本を育てる方針だ。

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山林明雄

2012-03-26 21:24:33 | 日記
1972年「イースタン」
・夏場を迎えるにあたり、大洋の「秘密兵器」とガ然注目を集めてきたのが左腕の山林。東映、ロッテをたて続けに完封し連続イニング無失点の記録は27イニングまで伸ばした。「ピッチングそのものは文句なし。あとはサインプレーやけん制など細かい点を身につければ・・・」と宮崎二軍監督は推薦する。この山林、福井工大というプロでは珍しい地方大学の出身。学生時代には最高殊勲選手にも輝いたが、そこはレベルの低いリーグでのこと。「五回を過ぎると球威がガクッと落ちる」とプロスカウト連の評価も低かった。それがここまで成長したのは「猛練習を強制されたお陰」と山林。投げ込む一方でヘドが出るほど、走り込みをやらされ、スタミナに自信がついたのが一番大きいという。低目へ速球をビシビシ決め、カーブをコーナーへうまく散らしてかわしていく。完封したロッテ7回戦では12三振を奪うなど球威も倍増したようだ。左投手不足の大洋だけに一軍登板も時間の問題かもしれない。

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小川邦和

2012-03-25 19:21:07 | 日記
投球フォーム・・・右サイドスロー


球種・・・ストレート、カーブ、スライダー、パームボール、ナックルボール。

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西川佳明

2012-03-25 19:20:43 | 日記

投球フォーム・・・オーバースロー


球種・・・ストレートの平均135キロ程度。スライダー、カーブ、シュート、シンカー。「球速はないがコントロールと配球のうまさが光る」


1986年・5月5日・近鉄ー南海4回戦「藤井寺」観衆2万6千・試合時間・2時間36分
南海010100000・2
近鉄000000000・0
勝ち・西川・・負け・加藤・・本塁打・デビット7号

西川投手・投球内容・9回・4安打・三振5・・四死球3・・自責0

・南海のルーキー西川がスライダー、シュートで両サイドを丁寧につき、二塁を踏ませなかった。西川は4月29日の西武4回戦「大阪球場」の五回以降、15イニング無失点で、防御率争いのトップ。南海の左投手の完封は53年8月の平沢以来8年ぶり。

「強運・西川、タカにカツ」
・猛打の近鉄を完封した西川は「できるとは思わなかった。とてもうれしい。」と控えめながら喜びいっぱい。「スライダーが良かった。打たせて取る投球に徹した」と振り返るように、投球数117球中、7割を占めた変化球の切れが抜群で、三回の無死二塁が唯一のピンチ。五度目の登板で早くも2勝。法大時代、東京六大学新記録の16連勝をマークした「強運男」だけに低迷するチームに次はどんな幸運をもたらすか。
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遠藤伸久

2012-03-24 20:37:08 | 日記
投球フォーム・・・・左サイドスロー「プロ5年目にオーバースローから改造、西武の永射、近鉄の村田らの投法にヒントを得る」


球種・・・ストレート、打者胸元に食い込むシュート、大小のカーブに加え、横に流れるスライダー気味のカーブと3種類のカーブを駆使する。


・プロ6年目の1981年は開幕を一軍で迎える。4月4日の開幕戦「対ヤクルト戦・神宮」6回ウラ、走者を二塁に置いた場面で登板し、マニエル、若松という強打者を封じた。左のワンポイント・リリーフとしての責を十分に果たした。
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谷宏明

2012-03-24 13:38:37 | 日記
投球フォーム・・・右オーバースロー


球種・・・・ストレートの平均138キロ程度。カーブ、スライダー、シュート、シンカー、フォーク。



1981年・4月18日・ロッテー近鉄前期2回戦「川崎球場」観衆1万5千・試合時間・3時間30分
近410020202・11
ロ000000000・・0
勝ち・谷・・負け・安木・・本塁打・羽田1号

谷投手・投球内容・9回・4安打・三振・7・四死球4・自責0

・近鉄は12安打の猛攻と谷の好投で連敗を「3」で止めた。先発の谷は威力のある直球とフォークで7回一死まで無安打。この後、有藤、落合に連打されたが後続を断ち、結局ロッテ打線を4安打に抑え、プロ初完封を飾った。
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大門和彦

2012-03-24 08:37:52 | 日記
投球フォーム・・・・右オーバースロー「ノーワインドアップからの投法が、先輩エース・遠藤一彦によく似ている」


球種・・・ストレートのMAXは145キロ程度。100キロ台、前半のカーブ。いわゆるドロップ。スライダー、フォーク、チェンジアップ。


1991年・5月5日・阪神ー大洋3回戦「甲子園」観衆4万5千・・試合時間・2時間50分
大洋100020001・4
阪神000000000・0
勝ち・大門・・負け・藤本・・本塁打・屋鋪1号

大門投手・投球内容・9回・2安打・三振10・四死球3・・自責0

大門「意識しなかった」
・7回まで無安打に抑え、今季初勝利を完封で飾った大洋・大門は「5回まで必死に投げていたし、ノーヒットは意識していなかった」と淡々とした表情。3四球の走者だけにかわして迎えた8回、先頭打者の真弓に初球、高めのスライダーを左前に痛打されて快記録の夢は断たれたが「ホームランされても仕方ないような甘い球」と苦笑いの大門。須藤監督も「大門が出てきたのは大きい。今後のローテーションが楽になる」とご機嫌だった。
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堂上照

2012-03-19 16:56:23 | 日記
投球フォーム・・・右オーバースロー


球種・・・重い球質の速球、カーブ、フォーク、決め球は内角シュート。


1976年
・6年目を迎えた「ジャンボ投手」堂上の株が後半戦に入ってウナギ上りだ。8月5日・大洋戦「川崎」で敗戦処理のマウンドのはずが、その直後、味方の逆転劇で思わぬ白星が転がり込み、これがプロ初勝利。次の阪神18回戦では初セーブ。8月17日の大洋19回戦の二度目の先発に出ると2失点の初完投勝利といった具合。「この6年間、途中でどれだけ足を洗おうかと思ったかしれません。だけど、それじゃ、故郷には帰れない。いっぺん、かならずゲームに完投するまでは・・・その夢までに見た完投勝ちです」あとは言葉にならなかった。1971年、電々北陸から入団。大型に似合わず、腕の振りが小さく、目立った球速がなかったのに、今季初めて一軍に上がった堂上は、内角シュートという新しい武器を身につけていた。これが上昇した原因である。
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森浩二

2012-03-19 14:53:09 | 日記
投球フォーム・・・・オーバースローからサイドスローに改造「左打者用のワンポイント・リリーフ。球威、制球とも平凡」


球種・・・ストレートは平均136キロ程度。カーブ、シュート、スライダー。


1986年・6月21日・阪急ー西武11回戦「西宮」観衆2万2千・試合時間・2時間20分
西武500000000・5
阪急000000020・2
勝ち・東尾・・負け・山田・・本塁打・石毛6号、ブーマー14号

森投手・投球内容・3番手・8回・4安打・8三振・四死球0・自責0

・初回に、エース山田が打ち込まれて5点を失い、攻守に精彩を欠いた阪急の中で、唯一の収穫は7年目の左腕・森の好投。両コーナーを丹念に突く投球で、「中継ぎエース候補」に一躍、名乗り出た。
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小林誠二

2012-03-19 14:52:31 | 日記
投球フォーム・・・オーバースローからサイドスローに改造して頭角を現した。


球種・・・・ストレートの平均137キロ程度。カーブ、スライダー、シュート、シンカー、得意球はパームボール。


1982年・10月24日・日本シリーズ・中日ー西武第二戦「ナゴヤ」観衆2万9千194人・試合時間・3時間24分
西武420000001・7
中日000000001・1
勝ち・小林・・負け・都・・本塁打・西岡1号
小林投手・投球内容・2番手・4回3分の1・・1安打・・四死球0・・自責0

「遅咲き小林また金星」
・プレーオフで活躍した西武の小林が、日本シリーズでは勝利投手という金星をものにした。4回2死1,3塁で杉本を救援、打席に大島を迎えてボールが先行したが、フルカウントから内角高めの直球で空振りの三振に仕留め、楽になった。「大島さんの時は力んでしまったが、三振にとった球は、狙ったわけじゃないのに一番いいところへ行った。ここを切り抜けたことで落ち着いた。直球の走りがよく、コントロールもほぼ自分の思い通りだった。」という。広島から金銭トレードで西武に移って2年目。「広島時代は、日本シリーズでベンチ入りしたこともなく、ただ見る立場だったから、プレーオフでの胴上げ投手といい、日本シリーズでの勝ち投手といい、信じられません」横手投げに変えたのが成功して、つい2ヶ月ほど前から一軍で活躍し出した遅咲きのプロ七年生は、笑顔を浮かべるでもなく、ピッチング同様に淡々とした表情で話していた。
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会田照夫

2012-03-19 14:51:58 | 日記
投球フォーム・・・・速球派のアンダースロー。立ち上がりの制球に不安があった。


球種・・・下手投げ特有のホップする速球。カーブ、スライダー、チェンジアップ、決め球は落ちるシュート。



1971年
・一躍、新人王候補に名乗りを挙げたのが、ヤクルトのルーキー・会田投手だ。デビューの中日戦で、いきなり菱川に一発を喰らい、プロの厳しさを思い知らされたが、どっこい会田はムラムラと闘争心をかきたてた。横からのシュートをいつの間にかマスターし広島戦で初勝利を挙げると、大洋戦では完封勝利で3勝目。「新人王?とんでもない。これで一年分働きましたよ」と控えめだが本心ではない。福井での巨人戦で広野に歴史的なサヨナラ本塁打を打たれたが、しんみりしていたのは宿舎に帰るバスの中だけ。翌日は「ショックなんかありません。こっちは新人ですから」とケロッとしていたものだ。目下のところ、佐伯「広島」、若松「ヤクルト」が新人王のライバルだが心臓の強さからいって、会田に分がいいといっても過言ではない。
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河原明

2012-03-19 14:51:32 | 日記
投球フォーム・・・入団6年目頃にサイドスローからスリークォーター「ノーワインドアップ」に改造。


球種・・・ストレート、カーブ、シュート、スライダー。



1970年
・池永に次ぐ第二のエースとして期待された河原だったが、オープン戦の始まった初っ端から、二軍に落とされてしまった。2月28日の大洋戦に先発しながら17人の打者に7安打で自責点6、というぶざまなピッチングが原因だが、今シーズンから新設された「罰金」の第一号にもなっている。さらに3月4日の広島戦では3回を投げて5安打、自責点4と依然、本調子には程遠い。河原は「実戦を甘く見ていた」と反省の色が濃く、本番までに立ち直る決意を固めている。
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都裕次郎

2012-03-19 14:51:04 | 日記
投球フォーム・・・オーバースロー「ノーワインドアップ」


球種・・・ストレート、大小2種類のカーブ、スライダー


1982年・10月16日・大洋ー中日24回戦「横浜」観衆3万・試合時間・3時間17分
中日100101000・3
大洋010000010・2
勝ち・都・・セーブ・牛島・・負け・遠藤

都投手・投球内容・7回3分の1・安打3・・三振5・・四死球5・・自責2

「中日、ついにV王手・・・都力投、自ら勝利打点」
・終盤でまたヒヤリとしながら、中日が優勝へあと1勝と迫る、貴重な勝ち星をものにした。先発の都は、立ち上がり制球が悪く、二回に連打と死球で二死満塁としたあと、高木豊に押し出しの四球を与えた。しかし、続く基をキャッチャーフライに打ち取ってピンチを脱すると、本来のリズムを取り戻し、三回以降七回まではわずか1安打と、スイスイ投げた。八回、一死一塁で、大久保にあわや同点本塁打という大ファウルを打たれたところで、中日は大事を取って牛島にスイッチ。牛島は1点を失ったが後続を断ち切った。

「腰痛こらえ16勝」
・中日の都が、右腰痛をこらえながら、優勝へ王手をかける16勝目をマークした。二回に押し出しの四球を許すなど、先行き不安なスタートだったが、直球の切れの悪さをカーブでカバーした。「とにかく腰が心配だった。カーブだけが頼りでした」という。打っても、四回に勝ち越し点をたたき出し、これがプロ入り初の勝利打点となって「積極的に初球から打って出たのがよかった」とうれしそう。ただ、八回、大久保にホームラン性の大ファウルを打たれた時は「アカンと思ったんですがねぇ。あれは神風が吹いてくれた」と、ホッと胸をなでおろしていた。
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谷村智啓

2012-03-19 14:50:33 | 日記
投球フォーム・・・・入団当時はノーワインドアップのモーションから振りかぶりざま、クルリと背を向け、最上段から投げ込むという
変則フォーム。「ツイスト投法」などどいわれた。プロ2年目からは、オーソドックスなオーバースローに改造している。


球種・・・ストレート、カーブ、シュート、スライダー、シンカー。


1980年・4月17日・阪急ー西武前期3回戦「西京極」観衆6千5百・試合時間・3時間32分
西武000100000・1
阪急10000142・・8
勝ち・谷村・・負け・・古沢・・本塁打・蓑田2号、マルカーノ1号

谷村投手・投球内容・9回・7安打・三振1・四死球3・自責0

「谷村、移籍後、初勝利」
・阪神時代の同僚でともにパリーグへ移籍した、西武・古沢と阪急・谷村が西京極で対決。古沢が持ち前の速球でグイグイ押せば、谷村も変化球を自在に操り中盤まで互角の投げ合い。「谷村はボールの切れが阪神時代よりもよくなっている。落ち着いたピッチングだった。」古沢・・・「とにかく、援護があるまでガマンするしかないと思った。古沢は力のあるボールを投げていた」谷村・・・と、お互いに相手をほめあう両投手だったが、古沢は7回、129球で沈み、谷村は移籍後初勝利と明暗を分けた。
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