女房の頭の中の消しゴム

2005年11月08日 | 健康・病気
 彼女の記憶が消えてしまうとき、
 愛までも消えてしまうのか。
 すべての記憶の中で最後まで残っているものが、
 あなたとの想い出でありますように。

これは、現在興行成績第2位の韓国映画
「私の頭の中の消しゴム」のコピーです。
ヒロインが「若年性アルツハイマー症」になる物語だ。
「四月の雪」を観たとき、予告編を観せられた。
ちょっと泣ける映画で観てみようかなと思った。

女房の頭の中にも“消しゴム”が存在する。
この映画のヒロインほどではなく小さな“消しゴム”だけど。
別な言葉でいえば、たんなる「健忘症」というのが正確だ。

「今年もこの日が来てしまったな」と、今朝、女房にいったら、
「なんの日だっけ?」とあっけらかんとしていた。
しばらくして、「ああ…、忘れてた」とのたまう。
毎年、11月8日の九想話に書いていて恐縮ですが、
今日は、私と女房が初めて出会った日だ。
結婚式を挙げてない私たちにとって、
かなり記念すべき日なのです。
その大切な日を女房は覚えていない。
おそらく覚える気がないのだろう。

じゃ、それを覚えている私はなんなんだ。
別に、女房と出会えて結婚できたたことを喜んでるわけではない。
女房に会わなかったら、もっと素敵な女性と結婚していたかもしれない。
タイムマシンがあったら27年前の11月8日の私に会って、
仕事を休んで家にいるようにいっておきたい。
そうすれば…。
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