本籍地

2005年11月03日 | 健康・病気

  寄る家のなき本籍地暮の秋   望月哲土

この句は、私の愛読するサイト「増殖する俳句歳時記」 の
11/1 に紹介された句です。
おそらく明日にはトップページから消えてますから、
「月日検索」で探して見て下さい。

私の場合、現在の本籍地は一昨年まで住んでいた家です。
ここから歩いて5分ほどのところだ。
それまでは、茨城でした。
離れているといろいろ面倒なので所沢に移した。
考えれば、ふるさとの町も合併して、
あそこを本籍地にしていたら、
新しい地名にいろいろなもの(免許証など)を
かえなくてはいけないから大変だったろう。

団地の建て替えで新築のところに、私たち家族が最初に入った。
10年前、築35年ほどのテラスハウスから引っ越したときは嬉しかった。
中3の息子たちは、自分の部屋ができたことを喜んだ。
公団住宅の建て替えのための住宅変更なので、家賃も安かった。
しかし、傾斜家賃で8年後には15万ほどになった。
その頃、前の会社が閉鎖になるというので、
少し家賃の安い(でも高い)現在のところに引っ越してきた。
週に1、2度、整形外科に行くとき、前に住んでいた住居の近くを通る。
賃貸し住宅だから新しい人が入るかな、と思い、
5階のその部屋の窓を見るのだが、まだ空き家だ。
あの家賃では入居する人はいないと思う。

夏、日の長いときには感じなかったが、
日の暮れた7時前、自転車で以前の住まいの前を通り、
見上げると暗い窓がある。
なんか寂しい。
もし、明かりでもついていれば、
(今は、どんな家族がすんでいるのかな?)
なんて想像できるのだが…。

背景はちがうが、この句が心に残った。

コメント
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