一説に 赤は黒の反対語で、 語源は「明(アカ) し」とされ、 明るい、明らかな視覚的印象をあらわす言葉だった。 やがて オレンジ 茶色 黄など 暖色系の総称となり、 緋色や紅色などの総称となって 今の赤のカテゴリーが形成された と。
(日本の色 福田邦夫)
赤には 情熱を感じるが 「真っ赤な嘘」 もあることだ。
椿を見ていて 赤は赤でもこの赤は「和の赤」、 本心はアカさないが
落ちついた美人に騙されてもいい。
毎年たのしみにしている友だちに届けよう
枝ぶりは少々わるくても 赤恥はかかないですむよ…
しおらしく うなだれる花に声をかけた
いつか絵のなかの奥深い赤をおもって 厳粛なきもちになった。
画家は言った
「色ではなく 寸法 ・ 分量 ―― 」 マーク・ロスコ
まったく次元の違うことだけど
緑に囲まれた ほどよい分量の赤がだいじ
自然は そのことを慎重に図っている
きれいだからと言って 赤ばかりではつまらなくなる
飾りかたのポイントをみつけた
「程よい分量」がつかめていないのかもしれませんね。
そして、最終的に落ち椿が書けたらもう椿を描くのはやめようと思っているのですが。
色紙を何枚つぶしたことでしょう。”美しい椿はあっても椿の美しさというようなものはない”と置き換えて、花そのものを超える画家はいないのだと時には開き直ってもいます。
シロートなのだから楽しんでいればいいのだと自分に言い聞かせても、思い込みの深い対象にはあがき苦しみます。
いっそ、落ち着き払った美女に騙され、誑かされるのを楽しんでいることにしましょうか。
椿に魅せられて… ふくら雀さんの良い作品もありましたよ。プロを目指すかたたちと違ってわたしたちは楽しみにつづけています。何度描いても椿はむずかしい。椿には ほったりと思いあまる…(白秋)のような。散り方にも哲学があり奥深さを感じて。ますます分からなくなりますね。