ドアの向こう

日々のメモ書き 

虫偏Ⅱ

2009-07-31 | 夢見鳥

   強い南風に押し戻されて大きな蝶が ゆらりとやって来た  
  サッシの向こう側    硝子越しに撮った

     あ こ が れ の  カラスアゲハ!!!  

    小刻みに 羽根を震わせるので ぼやけて写った
    朱色に白の星模様で   大胆なお洒落     7月29日 13:14
        それとも  クロアゲハだろうか  よくわからない

             -☆- 

  これも 虫…      

    生きている虹   

         7月27日 18:28 
 

 

 

 

 

            -☆-  

   朝早く燈籠のうえに
      枯葉がいちまい 
  異常な気象  強風に飛ばされてきたか
  

  雨に打たれて  びしょ濡れだ

 

  蛾だろうか
    ねえ 起きて!      7月31日 8:06

  
         何度か  すこし羽根を広げるしぐさ
           がんばれ!    フレー    フレー  
               消えそうに かすかな息をして     

           

 

    とうとう 動かなくなりました

 

   ごめんね…    助けられなかった   8:50
         翅裏は枯葉そっくり  青い色から ルリタテハか    
    

 

    

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やまゆりの小径

2009-07-29 | 道すがら

 

  きのう、 ヤマユリを見てきました。  国営武蔵丘陵森林公園まで車で1時間ほど。 敷地面積   東京ドームの65倍、 およそ1万坪。 広大な林のそこここでヤマユリを楽しみました。 群生地には徒歩で入る。

  百合の模様は微妙に違った。 

 

    

 
   左右になだれて

 


   たくさん花をつけて 重そうね

 
  紅スジヤマユリ。  突然変異種で 今年はこの1株だけ確認された。
   艶やかな山百合は  いかがでしょう。   

 


  下はウバユリ  地味ですが 風情に魅かれます   
  縄文時代は百合根を食べていた
  花盛りの頃には根元の葉が枯れてなくなる…  歯なしの ウバユリだあ
  詳しい画像は こちら

 
 全長17キロのサイクリングロードを貸自転車でまわる。 

  林という林、梢という梢、草葉の末に至るまでが、光と熱とに溶けて、まどろんで、 怠けて、うつらうつらとして酔っている…     「武蔵野」 国木田独歩

  水蒸気と熱気で、 百合のむせかえるような芳香が森中に流れていた。 ウグイスがにぎやかな谷渡りを披露して、 ヒグラシもよく鳴いている。 目のまえに、 名も知らぬ赤茶けた鳥や、 野ウサギやカラスアゲハがビックリして躍り出る。 小雨に濡れながら、 大汗をかいて昇ったり、 風をきって下る、 爽快なサイクリングだった。
 自然に抱かれ大満足!

  石段を登るとき、 草陰に隠れた尻尾の青いトカゲ。 子供のトカゲは青いのか。 エメラルドグリーンでハッとする。 初めて見る鮮やかな色が不気味、 しかも足の速いこと。 脇の縞もようもくっきり、からだは小さい。  勇気のある方は こちらで
心臓の弱い方は ご遠慮ください。

 

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青田風

2009-07-28 | 自然や花など

 

 
         日の落ちしあとのあかるき青田かな     万太郎
        山々を低く覚ゆる青田かな           蕪村
 

     ヤマユリを見にいった帰り  突然  視界が開けた 

     暮れなずむ稲田   遙かな記憶もよみがえる

        青田の波…     青田道…… 

            車を降りて 青い風を胸一杯吸った

              珍しい山百合の お話しは また あした・・



           


 

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涼感

2009-07-27 | こころ模様

   

 

      うつくしきもの瑠璃の壺…

  涼しげな硝子
   重文「ガラス碗」 古墳時代。  口径7.8㎝  高さ6.7㎝
    紺色のガラス皿に載って出土

   厚さ1~2ミリ程のとても薄く軽い器   円い切子の装飾

    不透明なみずいろ 青葉若葉  若苗に  
      ひかりがあたると金色にかがやく
        清々しさにうっとり
       
  
       東京国立博物館  平成館考古展示室  12/13まで展示

 
              -☆-
  

  大雨の被害にあわれた皆さまに お見舞い申しあげます
   くれぐれも  おだいじに 

      

      よっこらしょ   足下に気をつけて… 

 

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ノア・ノア

2009-07-24 | アートな時間
「女性と白馬」晩年の作品

  東京国立近代美術館の
    ゴーギャン展  
  本物にはじめて出会い あらたな感動をした。   

  訪ねたゴーギャン美術館に原画はなかった。 作品は世界中に散らばっている。
 写真で感じるようなどぎつさはなく、 明るい色と丹念な筆触に感動する。 野生にひそむ爽やかさ、 やさしさがこころを打つ。  モームの月と6ペンスでゴーギャンの印象は変わってしまうが 実は子煩悩だったことも添えたい。 

                -☆-

  雨具をたずさえて美術館まで流れ着く。 東京駅からはシャトルバスに乗って。 こころ躍らせる人達と並んだ。 未だ空いている。 女学生のグループ、 車いすの老人、 寄り添う婦人… 静かな足どりで じっと 熱い視線を送った。

  
  初期は印象派風、 ケルト民族の伝統が息づくフランス、ブルターニュ地方との出会いが作風を変える。  風景は色面の組み合わせ、 色彩の帯が魅力的だ。 どの作品も、 どの色も、 すべてが快い。

  「西欧文明によって失われつつあるタヒチの歴史や文化に、 自らの「野蛮人」 としての感性を重ね合わせた。 タヒチの風土やキリスト教的なモチーフ、 古今東西の図像が豊かに混じり合っている」 パンフレットより

 大作のまえで 自問する。

 我々はどこから来たのか? 我々は何者なのか? 我々はどこへ行くのか?

   

 人生をかさねても  なかなか答えは見つからない…  
   絵画として、作品として隈なく見つめる。    

  モンフレーへの手紙によれば 

  私はこのタブローが これまでのどの作品よりも高度であるだけでなく、これ以上のものも、あるいはこれに匹敵するものも 二度とつくることはできまいと思う。

モンフレーへの手紙

  生と死 文明と未開など考える。  
  ノア・ノア…  かぐわしき大地。 守り、 後世に残したい。 
  我々は どこへ行くのか…

  常設展のほか 企画 「寝るひと・立つひと・もたれるひと」 も楽しい。 一枚の平面、そのなかの絵画。 上下左右の認識。
  工芸館 涼しさ招く作品。 薄もの、白地に模様染の爽やかさ。 芭蕉布、麻。  藍染の涼味。 白竹の清々しさ、 銀の冷たい感覚。 磁器やガラスの透明感。 作品に触れることは出来ないけれど 鍛金のヒンヤリした感触。 くるみ縫い。

  北の丸公園 楠にアオスジアゲハが群れている。 桜並木に蝉の声。 ちいさなニイニイゼミだった。
  忙しく 有意義な一日。 7/23

 

 

 

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下書き

2009-07-23 | こころ模様

  ゆうべようやく書きあげた記事を捜しています
  今朝は戻るかと思いましたが  いまだ行方知れず
     

          

 

   眠気まなこで投稿し  月下の門も推さず 
   もしも 宇宙をさまよっていたりしたら  とても恥ずかしいのですが 

        せっかくの努力も 水の泡…  

  

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芭蕉

2009-07-20 | 自然や花など

     

         横顔の夫と柱が夕焼けて       知世子
                                 

       暮れゆく西空   大いなるもの        7/19 19:11 

        空に真赤な雲のいろ   玻璃に真赤な酒の色…  

   
   小さなひとこま  散歩道に よろこびが待っている。
   こころをとめて歩きたい。 
     

 
  
    アガパンサスもそろそろ終わり
          秘密の林に 未だ藤色が残っていた

 

  

  遊歩道。  
   あ~あ 台無しだよ   蕾の玉虫色は? 
   開花すれば20センチにもなる花   芙蓉ではなさそう
       現行犯は コガネムシ  カナブン どちらかな

   

     

        芭蕉見てこころ躍りや何の故      槐太
  
   道に面したお宅の  シンボルツリーはバナナに似て。  
   大きなみどりを 白い風が煽った。   怪鳥のつばさ…
   侘び… 寂びの 芭蕉
 
        古池や蛙飛びこむ水の音
        芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな    芭蕉

   

    葉擦れの音に秋を感じて  芭蕉は秋の季語
       
        芭蕉うつ風があくびを奪い去る     秋桜子
 

       

  向かいの農園で   キバナコスモスや向日葵の群れ

 

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てのひら

2009-07-17 | こころ模様

     光リカガヤク掌ニ 
     金ノ仏ゾオハスナレ。

     光リカガヤク掌ニ
     ハツト思ヘバ仏ナシ。

     光リカガヤク掌ヲ
     ウチカヘシテゾ日モスガラ。

      掌 (テノヒラ)   北原白秋

  

 

 
 野鳥がくれた赤い実は
 冬珊瑚  寒さにも枯れない
 庭のあちこちで気ままに育った 
 
 ミニトマトのようだな  

 白い花がつき 
 やがて緑の実 黄色の実
 熟すと橙色
    
   ちいさな信号機に
            雨がかかる 
  
                        -☆-

         

                クレヨン 水彩 鉛筆  4F

      鎧に身をつつむ アルマジロのせなか~~
              (あななす まつりんご 鳳梨ホウリ)
    マウスのような不思議な姿  なんでこんな 突起・・・・・

     今にも動きだしそうで
           こわごわ  はじめて描いた


    

 

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蛙づくし

2009-07-15 | こころ模様

   
          気持よや行水過ぎて雨を見る    虚子

  きょうも暑い  35℃以上ありそう。
  梅雨は明けたばかりなのに 猛暑にうんざり

   盥で行水は いかがかな
              写真 mizorogi kaoru ケロッコ村 たらいで行水

 

         

 

 若き学友のプレゼント  ナフキン、ネームカード、付箋、 クリップまで蛙です。
 机の上がにわかに活気づいて、 大合唱になりました。 
  ケロ、ケロ、ケロッ…  ぎょ、ぎょ、ぎょ、ぎょ、ぎょ…  白いお腹をふくらまし。 タクトを振るもの。 ラッパを吹くもの。 撥で触れると、小さな葉がつぎつぎメロディーをつくる。 トライアングルの澄んだ音色。 見物のおすわり蛙までいるのですよ。  

  ありがとうオーケストラ。            

 

  

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梅雨明け

2009-07-14 | こころ模様

   真夏日がつづいて 

 

   強烈な陽射し  羊歯の翳におどろく日

    

   猛暑のさなか  梅雨明けが宣言された

 

  毎回、 清川 妙先生の万葉講座を楽しみにしている。 きょうも素晴らしい授業だった。 三重のHさんも、 先月から出席されてあかるく賑わう。 早朝から一日がかりでいらっしゃる彼女に言葉もかけられないけれど、 いつも後ろ姿に学んでいます。  めざすものは おなじ…  お元気ですてきな先生のもとに出逢った喜びをかみしめる。

    我がやどのいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも   

  家持の名歌三首 こころに沁みます。 暑さにめげず いつまでも 
 じっと見つめ かそけき音に耳を貸したい。

 

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まどろみ

2009-07-12 | 犬のブロンコ・ダン

   

 

     そよかぜにのって 下草がゆれる
      緑が鼻をくすぐった  

     コンクリートのヒンヤリ硬い湿り気  
     ふわ ふあと おだやかな寝息   
      しどけなく  愛らしく  
       

 

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梅雨晴れ

2009-07-11 | 自然や花など

  雨の中休み、 生い茂るくさむらに西日が強い。 7/10
  炎のような陽射しに灼かれ むせるような匂いがする。 
  草いきれの懐かしい夏、 ふるさとによく似た風景。   
  

  

                   禊萩を訪ねるモンシロチョウ  三室で  


 
       しづかな歌よ  ゆるやかに
       おまへは どこから 来て
       どこへ  私を過ぎて
       消えて 行く? 

                「優しき歌 Ⅱ」 序の歌   立原道造 (抜粋) 

 

        畑のブルーベリー              (北宿) 

 

    浜木綿に似ている。   帰ってすぐに調べた。
    ポウウェリー    アフリカ浜木綿  インド浜木綿とも。
    シャンソンを歌うすてきな木綿子さんを思う。

 

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南蛮の花

2009-07-10 | イーゼルのうた
        唐黍の葉も横雲も吹き流れ     風生
   

     

  
     噴きだした赤毛は 見る間に縮れて
       となりの音楽もはるかにきこえる 熱いあつい昼下がり 
           水彩   F4    

        玉蜀黍の花  なんばんの花 

    

  

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