別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

公園で

2012-05-30 | 自然や花など

  甘い匂いは イボタの花、  ルピナスさんに教わりました。

  こちらもよい香りの 丸葉車輪梅 

 クローバーには蜂がブンブン   その奧には白い箱…

 

   カプセルは 居住空間 ? 

 
  こわごわ
覗けば  丸窓の向こうに公園が見える 

建築や都市も有機的に変化するようデザインされるべき… との思想から出来た


反対側から) 奧が入口、 手前がベッド ユニットシャワー AV機器 電話 空調など装備されている、 個人のための 最小限居住空間。 約10㎡。  
 立原道造のヒアシンスハウスよりも小さいな。

 

 

  ご案内によれば 埼玉県立近代美術館の設計者 黒川紀章のカプセルとある。
JR新橋駅の近くに建設された中銀カプセルタワービルは、 世界ではじめて実用化されたカプセル建築です。 全部で140個! ついている。 住み心地はいかがでしょうか。
 そのモデルルームが 北浦和公園に寄贈された。
 埼玉近美HP カテゴリー北浦和公園ニュースに詳しい。

   

 

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恋文

2012-05-27 | 夢見鳥

  二つ折りの恋文が、花の番地を捜している  (博物誌 ルナール 岸田國士訳)

 
  蝶は夏になると 騒がしい街中でもよく見られる

 小さな植え込みや 花壇のそばを通るとき
   ちょっと注意すればすぐに見つかる


 

  裏はキアゲハに似ていても  表の黒い線模様でナミアゲハとわかる 
   5月19日 別所沼公園につづく遊歩道で 

     ヒメウラナリジャノメ  (5月18日 シラサギ公園)
   目玉が6つもあるぞ!

   夏の蝶こぼるゝ如く風の中      石鼎
    夏の蝶高みより影おとしくる    万太郎
      夏蝶の目まぐるしけれ花を切る    貞


 面白いことを探す癖がついた   絶対 ただでは歩かない
  目あたらしい植物や昆虫や 若者のオシャレとか・・ 
 何でも良い  カメラを持って  眼をキョロキョロさせて歩いてる
 
   そんな蛙が居たら それは私です

     

  

 

 

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薔薇ノ木ニ

2012-05-26 | 自然や花など

ウェスターランド

  一 
  薔薇ノ木ニ
 薔薇ノ花サク。

  ナニゴトノ不思議ナケレド。

マダムビオレ

  二
  薔薇ノ花。

  ナニゴトノ不思議ナケレド。


 照リ極マレバ木ヨリコボルル。 
 光リコボルル。     
           北原白秋(薔薇二曲)


 

  ことしも弟から 母が生きていたときと同じように
  薔薇の写真が何枚も届いた  画像が大き過ぎて 
  パソコンがパンクしそうです
  
  夏のはじめ 彼の周りが華やいでいる
  そのことを思うだけで うれしい…
  
   自慢の薔薇を
    看護の方にさしあげる
    アーチを見あげるご婦人にも
      もちろん紳士にも お子さんにもプレゼントする

↓ は 義妹を励ましている弟の薔薇です。 
 ちょっと見てやってくださいね

 

 

 ブルームーンのアーチができる。  彼は研究熱心で質問を待っていて、 話し出したら止まらない。 家族を支える薔薇なんだ、 ずっとずっと咲いていてね。


  こちらからも 写真を送ろう 
 精いっぱい自慢もしたい  育ててくれる蝦蟇のために。

 

 

 

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ユリノキ

2012-05-23 | 自然や花など

 大きなユリノキ  

 

 東博の チューリップツリーに

  オレンジとクリームをぼかしたような花がたくさん咲いている
 ボストン美術館の二大絵巻、 曽我蕭白、 等伯、 光琳、 若冲が里帰り… 
 ワクワクする       

 百合の樹の広葉ひらめき散るを見つ   閉門どきの庭をよぎりて  鹿児島寿蔵

  鹿児島寿蔵は  「紙塑人形」作家であり アララギ派歌人でもある

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雨の日は

2012-05-22 | こころ模様

  濡れるみどりが優しいから
 

 どことなく落ちつく 

  どの花も きれいに流して

  色あざやかになる
 

  光りを集める しずく

  風が黄菖蒲を分けて 遠慮がちに通る
  雨の日は しっとりしている
   静けさが良い

 

 

 

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演奏会

2012-05-20 | こころ模様

   大宮フィルハーモニー管弦楽団 第34回定期演奏会 
                         さいたま市文化センター

指揮 石毛 保彦   トロンボーン 宮下信子

  ・ムソルグスキー: 交響詩 「禿山の一夜」
  ・ダヴィッド: トロンボーン協奏曲変ホ長調Op.4
   トロンボーン   宮下 宣子
  アンコール F.クライスラー 美しきロズマリン

  ・チャイコフスキー: 交響曲第6番ロ短調Op.74 「悲愴」
  アンコール P.I.チャイコフスキー「祈り」
          (組曲第4番ト長調 作品61<モーツアルティアーナ>第3曲)


 

 発表によれば 来場1,236名。 大ホールに こころをこめた一音一音が響いた。 
 壇上には 縁戚のM君夫妻もいる。 遠く離れても、 ひたすら練習を続けてきた。 忙しい仕事の合間に、 励まし合い技術を高めて臨んだのだろう。   
 演奏家は 訓練と言いたいほどの努力をしている。 そのすがたは胸を打つ。
 
 音のシャワーは心地よい。 重なり合い響き合う。 ハーモニーにのせて さまざまな絵が浮かぶ、 生きる喜びも湧いてくる。 終曲の かすかな音が消えるまで見守り、聞きいった。 演奏家と聴衆が一つになる瞬間をたのしんだ。
 清々しい音色や激しい音の リズムやテンポ。 慟哭や沈黙…  聴きながら 呼吸を合わせ感情を盛りあげる。 神々しい音はいつまでもこころに残った。  

 

 
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ガイドされて

2012-05-19 | 別所沼だより

一番乗りの男性は、ラジオで 別所の鰻!と聴いて、 たまらず駒沢から駆けつけた。 ちょうど良かった、 涼しそうだし中で休憩させて。 浦和駅から歩いてきたと汗を拭う。 

 ヒアシンスハウスのことはまったく知らない ごようす… とにかくウナギ、 鰻は何処が美味しいか 安い店は何処?  そんなはなしで終わりそうだった。

  せっかくいらしたのですから休む間、 ガイドのはなしもすこし聞いてくださいね

 ここは 休憩所じゃないんです。 詩人で建築家の立原道造が設計し 24歳の若さで・・・
 すると男性は 額に手をあて刑事コロンボのように  あのぅ…  じつはですね  3月のことです。 信州の別所温泉に行きまして 無言館や信濃デッサン館をたずね、 あそこは景色もいいところですね。 沼がたくさんあって ぜひ一度行った方がいい。 ああ そうそう そこで 立原道造の遺品など見たのです。 その立原さんの家? と驚く。

 ガイドの説明をゆっくり聴いて いちいちうぅーんと考え記憶を辿るようす。 次々繰り出されるゆかりの方たちに、こんどはこちらが目を見張った。 小場晴夫の近くにいたらしいこと、 かなり近く、 仕事か 接点は何処か、 教えていただけなかったけれど。 愉しいお喋りはつぎつぎ広がった。 ガイドがガイドされて、しかも詳しい、 感動する。

 
 立原の手紙や小論文公開までの小場晴夫の葛藤など、 興味はつきない。
 さいしょは何も知らず ただ飛び込んできたようなのに、 じつは深い因縁があった。 
でも、 一時間ほどで 今日はうなぎ…  ウナギ 鰻と出て行かれた。
面白い方だ。 

 さいたま市役所前で恒例の うなぎまつりが開かれている。 間に合いましたか。 

 ・ ヒアシンスハウスが課題になって。 学生さんが相次いだ。 なかには 午前から閉室まで取材・調査、 質問もたくさん頂いてうれしい。 情熱をかたむけた、 すばらしいレポートが楽しみですね。 またお出かけください。

来訪 12名 
 沼は緑を映して一日中心地よい風が吹いていた。 車輪梅の花が薫る。 


 このあたり大昔は海だった。 それで浦和地区を浦回と表記。 地勢変化により沼や湿地帯が残り、 うなぎがたくさん生息するようになった と。 詳しくはこちら  
道理で鰻やさんが多いわけだ。
 近くにもあって昼ともなれば対岸から香ばしい匂いがする。 風の出前に空腹が募った。  弁財天の入口と浦和駅前に、 うなこちゃんの像がある。 

 

 

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風に吹かれて

2012-05-18 | こころ模様

  青葉若葉  濃淡さまざまのやさしいみどり
  絵になる場所をさがし歩いた

 お忙しい皆さまも



 瑞々しい万緑に触れ

  たまには 鬱蒼と繁るなかで解放し
   身も心も やすめてくださいね

  うつぎの花に 隠れたのは 
  

  花粉まみれの 蜜蜂マーヤ?でした
   
 

 

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コミスジ

2012-05-16 | 夢見鳥

  雨があがると どこからともなく

 コミスジが 

 行ったり来たり…   つがいでやってくる

 

 

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咲いた

2012-05-15 | 自然や花など

 狭い庭でも  華やかに咲いたジャーマンアイリス

 

  あの蕾のなかに 優雅な花びらが畳まれていたなんて 信じられない

 飽きるほど 咲きつづける壺珊瑚

 種をむすぶ  勿忘草
 ジュウニヒトエの女官たちに追いやられ 本数を減らしたが
 わすれな草の思い出は いつまでも鮮やかです

 

 葉陰に 鈴蘭も咲く

 

 

 

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何の花?

2012-05-12 | 自然や花など

セアノサス

 全体は こんな感じ  青い花が誘うのですがなまえが分かりません   
 図書館まえで 歩道と車道をわける緑

   

 瑠璃色の小花が密集  シベの先の黄色が目立つ
 

  葉は 皺くちゃ ギザギザ 棘がある  

 せめてみれば  花一つずつは こんな風
   どうぞ  教えてくださいね



 追記  花の名は 「セアノサス」  別名 カリフォルニア・ライラック

  ルピナスさんが教えてくださいました。 ありがとうございます。
    詳しくは こちらで 

 

 

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珍しい木

2012-05-09 | 自然や花など

  近くにできたマンションの生け垣に 桂、 イロハモミジ、 ソヨゴなど植えられた。 なかに 本で知ったホルトの木があった。 

思わずバンザイを叫んだのは

 
 此木の実を取り、油にしぼり候ヘバ、 ポルトガルの油と申し候て、蛮流外療家常用の品に御座候。 「紀州産物志」 (出典 芳賀徹著 平賀源内)

 かの源内先生が オリーブの木とまちがえたホルトの木だったから 

 実は オリーブにそっくり でも油はとれないとある。

 
 

 ほそい葉が オリーブに見えたかな  実はたしかにオリーブに似ている。
 
 これから咲く毛束のような白い花を楽しみにしよう。
  詳しくはこちら 季節の花 300
 で

 ほかにヤマボウシ、 シマトネリコ、 サルスベリなど植えられている。
  トネリコ… はじめて読んだのはどこであったか。 白秋の詩などに出てきそうな気がする なつかしい響き。


 BS歴史館もたのしみだ

5月17日(木) 20:00~20:59  
  シリーズ 夢と野望のクリエーター①
       平賀源内~江戸・最先端を突っ走れ!~ 

   (再放送)5月18日(金) 8:00~8:59
          5月21日(月) 16:00~16:59

 

 

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あしで

2012-05-03 | こころ模様

 きょうは雨… 
 緑の滴をじっと見ていると 何か訴えているようで思わずシャッターを押した
  この絵には どんな「あしで」がふさわしいだろう

 もし言霊というものがあるならば 自然の景色にも魂があってもいい筈だ。 
それは葦手書のように、 

 ささやかな水の流れ、 草の葉末にも言葉がかくされており、
辿って行くとやがては一つの歌になる。 歴史になる…  (白洲正子) 

          -☆-

 ひねもす 庭をながめて暮らした
  かすかに生まれる 歌をさがして
 
 

  草の葉にゆれる 露のかがやき
  瑞々しい若葉を 一枚いちまい たどる楽しさ
  まったく 飽きない  

    

 

 

 

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爽やかな五月に

2012-05-01 | 別所沼だより

     月の光のこぼれるやうに おまへの頬に
    溢れた 涙の大きな粒が  すぢを曳いたとて
    私は どうして それをささへよう!
    おまへは 私を だまらせた……

    《星よ おまへはかがやかしい
    《花よ おまへは美しかつた
    《小鳥よ おまへは優しかつた
    ……私は語つた おまへの耳に  幾たびも 

    だが たつた一度も 言ひはしなかつた
    《私は おまへを 愛してゐる と
    《おまへは 私を 愛してゐるか と

    はじめての薔薇が ひらくやうに
    泣きやめた おまへの頬に 笑ひがうかんだとて
    私の心を どこにおかう?

     
         立原道造 「Ⅰ爽やかな五月に」 
 



 緑にうめつくされた別所沼公園
  奧のさくらも 初夏のよそおい  
 

  足下にシャガの花


 緑区別所沼… ? 
   沼の周りに やわらかな緑が靄っている (実際は 南区別所沼です)

 橋の方からのぞむ小さな家 
        ヒアシンスハウス(風信子荘)

 イチョウのミドリに 野鳥の住まいを用意して 

 

   青もみじのしたたり 

    爽やかな五月 到来…  
 

 

 

 

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