一番乗りの男性は、ラジオで 別所の鰻!と聴いて、 たまらず駒沢から駆けつけた。 ちょうど良かった、 涼しそうだし中で休憩させて。 浦和駅から歩いてきたと汗を拭う。
ヒアシンスハウスのことはまったく知らない ごようす… とにかくウナギ、 鰻は何処が美味しいか 安い店は何処? そんなはなしで終わりそうだった。
せっかくいらしたのですから休む間、 ガイドのはなしもすこし聞いてくださいね
ここは 休憩所じゃないんです。 詩人で建築家の立原道造が設計し 24歳の若さで・・・
すると男性は 額に手をあて刑事コロンボのように あのぅ… じつはですね 3月のことです。 信州の別所温泉に行きまして 無言館や信濃デッサン館をたずね、 あそこは景色もいいところですね。 沼がたくさんあって ぜひ一度行った方がいい。 ああ そうそう そこで 立原道造の遺品など見たのです。 その立原さんの家? と驚く。
ガイドの説明をゆっくり聴いて いちいちうぅーんと考え記憶を辿るようす。 次々繰り出されるゆかりの方たちに、こんどはこちらが目を見張った。 小場晴夫の近くにいたらしいこと、 かなり近く、 仕事か 接点は何処か、 教えていただけなかったけれど。 愉しいお喋りはつぎつぎ広がった。 ガイドがガイドされて、しかも詳しい、 感動する。
立原の手紙や小論文公開までの小場晴夫の葛藤など、 興味はつきない。
さいしょは何も知らず ただ飛び込んできたようなのに、 じつは深い因縁があった。
でも、 一時間ほどで 今日はうなぎ… ウナギ 鰻と出て行かれた。
面白い方だ。
さいたま市役所前で恒例の うなぎまつりが開かれている。 間に合いましたか。
・ ヒアシンスハウスが課題になって。 学生さんが相次いだ。 なかには 午前から閉室まで取材・調査、 質問もたくさん頂いてうれしい。 情熱をかたむけた、 すばらしいレポートが楽しみですね。 またお出かけください。
来訪 12名
沼は緑を映して一日中心地よい風が吹いていた。 車輪梅の花が薫る。
このあたり大昔は海だった。 それで浦和地区を浦回と表記。 地勢変化により沼や湿地帯が残り、 うなぎがたくさん生息するようになった と。 詳しくはこちら
道理で鰻やさんが多いわけだ。
近くにもあって昼ともなれば対岸から香ばしい匂いがする。 風の出前に空腹が募った。 弁財天の入口と浦和駅前に、 うなこちゃんの像がある。