パリとプロヴァンス セザンヌ 国立新美術館
すべてセザンヌ。 油彩、水彩、デッサンなど約90点。 アトリエの一部を復元し、作品に描かれたオブジェ、 モティーフとなった藁飾りの壷、 引き出しのある机、 白いコンポートなど展示。
初期の重厚な静物画、「砂糖壷、洋なし、青いカップ」
水彩のような油彩画、「葉を落としたジャス・ド・ブッファンの木々」「大きな松の木と赤い大地」
緑の描き方、とらえ方。「オワーズ川岸の風景」 木の間より望む風景、手前の水辺、 映る赤い屋根。 「サント=ヴィクトワール山」 エクスの旅を思いだした。 アルルの松は傘のよう
「自画像」
「赤いひじ掛け椅子のセザンヌ夫人」 人物は手の描写に尽きると思い重点を置いてみる。
モデルの微妙な動きを嫌ったセザンヌ、 揺るぎなくおなじ姿勢で座り続ける妻を、「林檎のようにポーズをとる」と。 (すばらしいモデルだ。母は座るたび姿勢が変わった。 手の位置も、 向きもまったく違う、 ほんとうに描きにくかった。 70過ぎて初めてのモデル… 無理もないのだけれど、 わたしは母の肖像を苛立ちながら描いていた。 今頃詫びてもはじまらない。)
静物では平板になりがちな背景の処理、 絵画的な奥行きのある壁面、 色彩による動線、 分割など、 描くように観た。
大エルミタージュ美術館展
世紀の顔 西欧絵画の400年
第1章 16世紀 ルネサンス:人間の世紀
第2章 17世紀 バロック:黄金の世紀
レンブラント・ファン・レイン 《老婦人の肖像》
アンソニー・ヴァン・ダイク 《自画像》
第3章 18世紀 ロココと新古典派:革命の世紀
繊細で優美なロココ形式
・ジョシュア・レノルズ 《ウェヌスの帯を解くクピド》
第4章 19世紀 ロマン派からポスト印象派まで:進化する世紀
ウジェーヌ・ドラクロワ 《馬に鞍をおくアラブ人》 ルノアール セザンヌ
第5章 20世紀 マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世紀
マティス 少女とチューリップ1910年(絵葉書)
華やかな色彩が目立つ作品の後は 心を癒すような静かな絵
フォーヴィスム(野獣派)と言われることを嫌っていたという
デュフィ ドーヴィル港のヨット(絵葉書)
軽やかなタッチ 音楽が聞こえそうなデュフィの作品が好き
ルネサンス、 バロック、 ロココ、 新古典派、 ロマン派からポスト印象派、マティス アヴァンギャルド…
美術史の勉強になった。 これらは 建築や工芸、彫刻、 服飾、文学、 音楽などすべてに交響していく。ワクワクする。