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三分咲きだったご近所の河津桜も いまごろ冷たい雨にふるえていることだろう。 一雨ごとに春がちかづく。
毎日寒い。 あたりはまじりけのない純粋なものになったか、 余分なものがみえなくなって、 冬こそ凛と冴えた お方かな。 昼頃からこまかな雨が降ってきた。
暖房をつけて部屋のガラスに靄がかかる。 水滴がたちはじめ、 乾燥よ… サヨナラだ。 目尻がよろこぶ。 曇ってしっとり、 あたたかなベールに包まれてこころも潤う。 湯気の硝子に絵を描いたり、 英語のスペルを綴った遠い日もある。
おぼろな景色をうちから眺めるのも、 常とかわってこころたのし。 蒸気で白みはじめる硝子戸を追いながら、 いつか読んだうたがのぼった。
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝
情感たっぷり ほどよい湿り気…
梅雨のころ、 列車内のひとと見送るひとと… 窓ガラスの向こうとこちらでこころがかよう。 素逝は 戦災で家を焼かれ 結核になり39歳の若さで没した、とある。
痛々しい はかない…
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歩道沿いの小さなケースに、 月替わり?で 子供たちの絵が掲示される。 それを楽しみにそぞろ歩く。 今日の一枚 「しくらめん」
写真は 硝子越しで向かいの銀行まで写った。
抽象的 迷わずに感じたままを描いたのがいい。 紫と黄色の対比…
インターナショナルスクール 一年 星野君の作品
とくに気に入って だまってblogに載せました。 どこかで見てるかなあ…
街角のガラスケースにさり気なく。 ミニギャラリーに学んでいる。 佳い絵ばかりだ、 とくに子どもたちはのびのびしている。 うらやましいほど闊達。 家で三色並んだシクラメンを、 まだ描かない。
と書いたら 今は本降りになっている。
硝子の向こうで野鳥がさえずる、 ヒヨドリが呼ぶ。