貰った団扇を飾った。 何年か前、友が片づけをしていたら出てきたと、呉れたのだ。
団扇は楕円の幅37×高さ30センチとかなり大きい。 (全長41センチ) 立派な団扇を無造作に与えた彼女に久しぶりに会いたいと思う。
あたかも 障子の向こうに人がいる気配だ。 こちら側に大家族が座っている。
光源は温かな色でぼかされ、 影絵が浮かんでみえるのは絵柄のところだけ黒い紙が貼ってある。 大ぶりだが持っていることを忘れるほど軽いのだ。 僅かにそよがせても爽やかな風が大きく広がった。 身体を包むように覆う。 自分だけで当たるのはもったいないくらいの風を起こした。
印象派の画家たちに、 もてはやされた団扇を改めて味わった。
美の物語は、パルテノンの大理石が刻まれ、北斎が、扇の富士山の麓に鳥の刺繍をした時にすでに完成している。 (ホイッスラー 「10時の講演」より)
ホイッスラーのシンフォニー №2:小さなホワイト・ガールの団扇には 北斎のどの場面が描かれているのだろう。
なんでも大きなものが好きなのだ。
紅葉葵(モミジアオイ) 葉は5裂、紅葉に似ている。
そのうえ、 たっぷりが好きとは、 相当な欲張りだ。
今年は紫陽花がよく持った。 毎日水を変え、水切りをし、切り口には薄荷を塗る。 北海道土産の薄荷、 北見の名産はほとんど減らないまま何年も経っていた、 ラベルをよく見るとすごい情報が… 虫よけぐらいにしか思わなかったのが、今は切り花やお絞りに大活躍している。 ドライブ、登山、釣り、キャンプ等、 ハッカ油を少々衣服にかけて と 教わった。
猛暑の夏、 爽やかな香りが気分を一新してくれる。
画像は 暑さで伸びたテーブル、 じゃなかった。 カメラ機能の魚眼風