よく降った。 降ったり止んだり、 ときにはスコールのような激しさで。
大宮フィルハーモニー管弦楽団
第31回 定期演奏会 指揮:瀧澤 寛
自転車で会場まで15分。 その間、 運良く降られず。 座席をとって、ふと見あげれば外はまさに土砂降りの景。 良かった! 今は濡れずにすんだ。 たっぷり2時間、 大ホールに身もこころも沈めて、新鮮な音に酔った。
1 歌劇 「セヴィリアの理髪師」 序曲 G.ロッシーニ
2 ハイドンの主題による変奏曲 作品56a J.ブラームス
3 交響曲第8番 ト長調 作品88 A.ドヴォルザーク
M君もNさんも真剣な眼差しで、 ヴィオラを丁寧に弾いている。 ふだんと違う顔つきもかがやいている。 楽しみながら練習を惜しまないのだろう。
いつも思うけれど、 演奏家は気の遠くなるような努力をかさね、 技術を磨きぬいてステージに立っている、 訓練と言いたいほどの。 成果をたっぷり頂く、 立ち会いもうれしい。
音楽はいい。 天上から降ってくる叙情的な雰囲気も、 繰り返されるリズムも薫りも するっとしみ込んでくるから。 絵も浮かぶし、リフレッシュできる。
会場をでると雨が止んでいる。 かなり降ったようだが、 ほんに間のよいコンサートだ。 辺りは瑞々しく、 いきいきとして、 ペダルを漕げば涼風がついてくる。
頭で セヴィリアの序曲が鳴っている。 素晴らしい演奏だった。
夫婦のヴィオラもすてき。
アンコール: ドヴォルザーク スラヴ舞曲 8番 10番