ドアの向こう

日々のメモ書き 

樺色

2011-10-25 | 自然や花など

    南縁の焦げんばかりの菊日和      たかし

    菊うらら翅あれば出て飛ばぬなき    悌二郎

  
 季節は行ったり来たりして きょうは
 最高 26℃の予報
 鉢植えに 黄蝶  シジミ ツマグロヒョウモンなど寄ってくる
  秋は菊…  古雅な香りに惹かれている
  年中みかけるが 本来は晩秋の花 
   とくに 樺色というのか 蒲の穂のような色の 赤味をおびた黄色が好き
   

              -☆-

 牡丹の枝を整理。  枯れたら
焚いてどんな香りがするだろうか。 楽しみである。
  
 奈良からいただいた便りには 「ことしは正倉院で 「蘭奢待ランジャタイ」を見るのがたのしみ… 」 とあり、 いつかTVでみた大きな香木を想像した。  調べると 長さ156cm、重さ11.6kgもあり、 ところどころ樺色が覗く。
 
 正式名称を黄熟香(オウジュクコウ)という。 どんなに よい香りがするのだろう。 お手紙は紅白の水引草を添えて しずかで爽やかな匂いがした。 
 
 
 蘭奢待は雅名で 文字のなかに東大寺が隠されている。
 なるほど 蘭のなかに 東…… 奢の字に 大の字…

 

  買ってきた シーマニア  3月まで咲きつづけるそうだ
   寒くなっても この朱が心を温めてくれる

   ペルーやボリビアの森林に自生する球根植物  
 花は筒形   好きな樺色…

   セーターかコートに欲しい色だ 

 

 

 

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おいらん草?

2011-10-23 | 自然や花など

 

  ちかごろとみに美しい クレオメ  西洋風蝶草
   萎れていた花が 涼しくなって勢いを取りもどす

  とくに夕暮れどきは 
   それまでぐったりしていたのが いそいそし始め   

   紅白粉を整え にわかに凛と華やいでくるので     
   おかしがって 「これからお仕事ですか」 なんて声をかけている

 

 花魁(オイラン)(草夾竹桃)が 時雨に逢ってね
  あでやかな簪 ほつれ毛に降るしずく
       

  

   
   おいらん草に情熱さめてゐるひとり     鷹女

            -☆-

 花魁草は別の花   夾竹桃に似ている別の種類  (@_@) !

 「私もよくやるのよ… 」 
  そんな やさしいことばを添えて教えてくださったTさん ありがとうございます
   クレオメは花魁草 ずーっと ふたつはおなじ花と思いこんできました
   
     訂正して ここに お詫びいたします。 10月24日
     ごめんなさい 
m(_ _)m 

   あらためて 花魁草 は こんな花です 
   花の香りが花魁の白粉の香りに 似ているって (季節の花300)   


 陰では  ホトトギスが盛り  鳥の時鳥草(不如帰)から
  あるいは葉の黒点から油点草  英名は トード・リリー
  トードは ヒキガエル と。 

   深山時鳥草とは名の大事   後藤夜半

   想像はさまざま  
     数ある なまえ

    
  
 

 

 

 

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色々と

2011-10-18 | 自然や花など

  四方田草炎  芙蓉

  墨の濃淡が 色を感じさせる  

   やわらかな緑  濃いみどり  褐色  
    ほのかな紅いろ
     枯れ花のいろあい  枝の節色
 
    色々交ぜて  墨のけしき



   
  

   低く垂れその上に垂れ萩の花    素十

     萩の風が 薄(芒)を揺らした
      赤い糸のような 芒の穂… 真赭(マスホ)の糸

  花薄まそほのいとをくりかけて絶ずも人を招きつるかな (散木奇歌集

  おいでおいでと 手招きする
  真赭 ますほ まそを 赤い色 辰砂にも似て

   色なき風に 乱れる色 色 …   

 

 

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そぞろ寒

2011-10-07 | 自然や花など

   北風に押され 1時間歩いた
   金木犀の香りがただよう 遊歩道 
   ジンジャーは そろそろ終わる 
     
   
 

  ここにアケビも珍しい  うすら寒さに紫が深まってゆく  

   
  

 いつもの角を ひとつ先へ  
  アーチに絡まる シバの女王のツル草  ピンクノウゼンとも 
     スペイン風のお宅

  
   

     あ!  また 逢った
       しっかり 冬支度できてるね…

 

 

 

 

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鶏林口誦

2011-10-02 | 道すがら

たくぶすま新羅の王の陵(ミササギ)に  
秋の日はいまうららかなり

いづこにか鶏(トリ)の声はるかに聞え
かなたなる農家に衣を擣(ウ)つ音す

路とほくこし旅びとは
ここに憩はん 芝艸(シバクサ)はなほ緑なり

中略

 

青空や
土壘(ドルイ)の丘や

まことやな 亡びしものは
ことごとく土にひそみて

鵲(カササギ)は
声なく歩み

艸の穂に
秋の風ふく

 帰宅後  三好達治の詩を読み、
韓国の旅をしみじみと味わうことができた。
 

 

あの日、私たちは松風を頬に受けて黙々と歩いた。
やがて開ける先に、 まろやかな新羅王の御陵がみえてきた。 

 

 

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