あとすこしで 夏やすみが終わる。
朝刊に 高田敏子の詩が載っていた
… だがキミ! 夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ
もう宿題を与えられることはないのだけれど
ほろ苦い ちょっと焦るような気持ちにひたされる
からだに 染みついているから
-☆-
絵を描く気にもなれず 青虫に話しかけていた
自然に任せておいて 良かったの…
あれほど生まれたのに つぎつぎ
ほかの命のため投げ出された 小さないのち
ひとつくらいは…
ユズの葉といっしょに 段ボールにかくまった
まいあさ 新しい葉に変えて見守る
あなたは きれいな蝶になれますように…
夏の日は女役者のものごしのなまめかしさに似てさびしけれ
白秋
終わりの感傷など 酷暑はおかまいなし
図書館は忘れもの探しで賑わっている