ドアの向こう

日々のメモ書き 

リフレイン

2010-05-30 | こころ模様

 

  大宮フィルハーモニー管弦楽団 第32回定期演奏会

 楽しみに待ったのに めずらしく風邪をひいてしまった
 咳がひどく 前夜からよく眠れない 
 
 朝は どうぞおしずかに…  ご迷惑になりませんように と念じたけれど
 思えばおもうほど 喉のあたりが緊張し熱くなる
 静かなホールで よけい咳きこんだ   ごめんなさい
 
 それでも 心地よい音楽にリラックス 
 お馴染みのメロディが随所にあらわれて 愉しい

   指揮  瀧澤  寛
    ワーグナー 歌劇 「リエンツィ」 序曲
    シベリウス 組曲 「カレリア」 作品11
    ブラームス 交響曲 第1番 ハ短調 作品68 

         アンコール 
            ブラームス ハンガリー舞曲 第5番

  2曲目のカレリアでは 森の奥深く 遠く歌うような 澄んだ鳥の声がする。
  どなたが どの楽器で… 後方の座席で眼を凝らしても なかなかそれが分からない。 やがて楽章が終わる頃  ステージのうしろにそっと入られた方が奏者かも知れない。 物陰より、 遠くかそけき囀りを届けたのですね。 
  フィンランドの森を行き、 流れに遊ぶような気がしました。 
  
 すてきな時間を ありがとうございます  
  ヴァイオリン、オーボエ、クラリネット、ヴィオラ、 チェロ、コントラバス、フルート、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、パーカション、ティンパニの音

    ららーらららーらら ラ ラ ラ ラ ラ ラー 
    ららーらららーらら ラ ラ ラ ラ ラ ラーラ 
     ラララララ ららららら
     ラララララ らららー 

 交響曲のメロディを忘れない
   リフレインは いまもつづいている
   
     解説も 興味ふかく読みました

 (伺えなかった方のために ほかの演奏で試聴を用意しました)

   

        

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愛蔵品

2010-05-29 | 別所沼だより

  

 立原道造が青春の日々を過ごした文京区弥生にある 立原道造記念館 
 向かい側は 東大弥生門です。 

  立原道造が遺したものたち 愛蔵品を中心として」  
           2010年9月26日まで 立原道造記念館                    
  開館日
 木・金・土 日曜・祝日 
          午前10時から午後5時(入館は4時30分まで)

              -☆-

・少年期に蒐集した多数の 「東京市電乗換切符」(初公開) 切符の意匠もたのしい  
・三年連続受賞の辰野賞銅牌
・懐中時計 ・マリアの厨子(立原没後 母トメの依頼で水戸部アサイが遺品を整理、 最晩年の南方への旅から持ち帰ったまま置かれていたバスケットの中に入っていた)  ・旅に携えた二種類のカバンやバスケット  病をおしても出かけていた強靱な精神におどろく。 駆りたてていたものは…
・立原の逝去を知らせるハガキ
  わかっているはずなのに、 中にハガキが現れると俄に胸が熱くなる。 哀しいセピア色だ。 

  ながいことなんのおとづれもなくもう五月になつてしまふ。 風が僕の膚ハダに吹くときに、 それは何とこころよいこと! プラターヌも芽がのび、 ポプラの緑も濃くなつた。 あたらしい紺の背広のことなど夢みながら、 毎日毎日はたらいてゐる。 外光の強くなつた硝子張のアトリエで――。     立原道造

 新しい背広のことなど夢みながら ネクタイにもこだわった
 
道造はおしゃれなひと。 背広は自からデザインして特注した。 リボンのような ボヘミアンネクタイなど展示。 

 大学に入った頃から 今までの狭い三畳の二階の自室から 自宅三階の屋根裏部屋に移った。 「バー コペンハーゲン」 と名づけ隅々まで屋根裏の美学によって設計されていた  さながら詩的空間。 狭い場所のイメージだが、 実際はかなり広いらしい。  北欧へのあこがれ…
 「床に古びたテエブルや椅子を置き、 針金を渡して黒い布を下げた仕切りの向こうに本箱や寝台が置いてある… 」 「表に面した窓の擦りガラスに 堀さんの 『硝子の破ワれてゐる窓 僕の蝕歯よ…』 の詩が 楽書きのやうに斜めに鉛筆で書いてあったり…」 (出典 宇佐見 斉 「立原道造」) と 「若さが装飾されていた(室生犀星)」。

               -☆-  

水彩画「学園ノ小春日」1931年頃 弁護士としての仕事のかたわら、記念館の設立、 運営をなさった故鹿野琢見さんのことばも響きます
 
 日本一小さな記念館ではあるが、 ダイヤモンドのように輝きを放つ建築であると自負する… 
 

  24歳8か月で夭折した立原道造の世界が、 小空間にちりばめられて 今なお輝やきを失わずにある。
 日記帳をうめる几帳面で それはそれは細かな文字に、あらためて立原道造の息づかいを感じます。 透明な魅力の、弱々しげな鋭い感性の 詩のことばや パステル画、 建築設計図、 書簡などに会える。  

  画像は 「学園ノ小春日」 絵葉書から 一七歳の頃の水彩画  
       一部にパステル。

 (調べたり 見てきた蛙のメモです。 
     まちがいがありましたらごめんなさい) 

 

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吟味

2010-05-28 | イーゼルのうた


 おなじ一枚の絵…  額をかえると印象が変わります      
    最初にUPした  赤っぽい額と
   ふたつ並べてみますね。  

 

 


     いかがでしょう    まったくおなじ絵です。
     赤い額は 薔薇の赤を際だたせて 情熱的
     ブルーのほうは しっとり 新鮮な感じ 

      サインの色も 影響します   こんどは外してみます


 

 
      サインも絵のうち  色や大きさ  位置によっても
      印象が変わる  右上の余白にサインもありです
       プリント地と背景の境目にかかるように

              …と  愉しく悩んで絵が完成します
        じっと見てくださって ありがとうございます
      

 


 

 

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ニゲラ

2010-05-24 | 自然や花など

  クロタネソウ

   二日つづきの雨で、 花々は生気を取りもどした。
   通りに面して かたちのおもしろい花が覗いている。 ひかえめだが、 せめてみれば…  変わった花だ。
   花をまとめる総苞が、 糸のように繊細で目立つ。 さらに 噴きあがる水のようなかたちの、 グリーンをのせている。  
   
 調べると 

 ニゲラ  または クロタネソウ
南ヨーロッパ原産、 江戸時代に渡来。 花後、 風船状の果実をつける。 ドライフラワーになるそうだ。

黒い種子には芳香があり、 紀元前の地中海沿岸諸国では、 パンやケーキの香りづけとして、盛んに利用された。 

 どんな香りがするのかな
花言葉は  未来、 夢で逢いましょう
   Nigella は、 ラテン語で Niger 黒い  …  黒い種… クロタネソウ

             -☆-

  

   薔薇は濡れる舗道に花びらを落とし 道行くひとを呼びとめている

     

  「ボリジ」ですと月草さんから頂きました

    繊毛に  ちいさなしずく   何のはな?

   ※ ボリジです… 胡瓜のような香りの葉も お花もサラダにいれたり砂糖漬けにします。 紅茶やワインにお花を浮かせてもすてきです。

   月草さん!  ありがとうございます。  
  

   

      浮子のような チロリアンランプと 

       アブチロン

       灯りのようなアブチロンが  同じ仲間とは知らなかった 

 アブチロン  年中 咲いている
 

   

 

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五月のそよ風

2010-05-22 | 別所沼だより

  病床にあった詩人は 最後の春に、
   
    五月のそよ風を ゼリーにして持ってきてください    

  看護婦から鏡を借りると窓のそとに麦の青さを見、 五月の風をゼリーにして食べたい と注文した。 ファンには緑が哀しくうつる季節ですね。 
風にふかれて水面はゼリーのようにふるえました。 
 晴れのち曇り  26℃ 昨日ほど暑くありません。 全ての窓を開けて涼風が気持ちよく通り抜けました。

 保育園児の遠足のようだ、 若い両親や家族につきそわれて天使がぞくぞくと集まってくる。 風に乗ってときおりとどく笛の音。 さあ 今日はどんな出会いが… わくわくしながら待った。

 

  ハウスの周りにオキザリスが咲いて クローバーの甘い匂いもします。

 ・ 浦和にお住まいの友人の案内で 京都からご夫妻で。 
  詩人立原道造のフアン。 将来を嘱望されていた建築家と知ってびっくりされた。
  中学生のころ描いたパステル画や詩よりも詩的な手紙もご紹介。
  ご遠方からありがとうございます。 うれしいです。 

 ぼくの半身は詩を考へ もうひとつの半身は建築を夢みる   立原道造

  
 ・90歳 沼を一周だけ走ります。 亡き奥様の腕時計をしてハウスは何度目か。でも、説明を聞くのははじめて。 詩人の家とはつゆ知らず。 戦争体験を話された。
  自称無口の常連さんと意気投合、 基地問題など幅広く語り合う。  

 ・熊本から千葉の友人と。 こころから感動され、 熱い思いが伝わってくる。 ヒアシンスハウスとおなじ家を建てたいそうだ。 十字の切抜きのある椅子も作って。 持参のメジャーで細かな採寸。 ご遠方からようこそいらっしゃいました。 

  ご同席の永峰さんから 
 「まさに 立原道造が願ったのは ヒアシンスハウスでお客さまと このようにたのしく語り合うことでした…」 
  気がつけばそのようになっていて たのしいお話は尽きなかった。
 『写真を撮ってもいいですか 』  
 「どうぞ 皆さまのヒアシンスハウスです」 
  ほんとうに わざわざいらしたのですから ごゆっくりご覧ください。
  古い知人のようにうちとけて 記念の撮影会。

     

 

     ……
    
     ああ 陽ざしがかくれる かげが
     しづかにひろがる 風がやはり吹いてゐる
              
                立原道造    初夏(抜粋)



 うれしき出会いは15名。  とくに熱心な方が多い日です。
 
                 -☆-

 皆さまから たくさん学びました。

 「フランク・ロイド・ライトの建築を見に現地を訪ねた。 家具調度など身のまわりすべてに及ぶデザイン、その芸術家魂をみました」
  
 風信子荘の旗… 兄のように慕っていた神保光太郎に在室を知らせるばかりでなく、 もっと深い意味がある。 「風は 立原にとって重要なキーワード」  
 「週末を過ごすための ふつうの住居になぜ旗を掲げるのでしょう。
 かれは風信をおくるつもりだった…  旗は風にひるがえり 彼のレーベン(命 ・人生)を送るかのよう」  
   
  ・テキスタイルや照明やカトラリー、 景観までデザインしてしまうライト、 その気持よく分かりますね。 境界はない、 すべてを自分の絵にしたい…
  ・詩人のレーベンはうつくしい音楽になって はてしなく流れてゆく。 のこる命を知っていた詩人を思うと 胸が苦しくなります。

  みなさま ありがとうございました。

  


  

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黒い取っ手の

2010-05-20 | イーゼルのうた

  6F

     雨が降って 野外スケッチをあきらめた  

      仲間がそろえた花器や薔薇が  とても新鮮に映る

     瑞々しい花びらのかさなり
      器はアイボリーにペンシルストライプ  
       シャープで おしゃれな黒い把手は 
         細くて薄い板切れよう   作家のこだわりだ    
     
     花は一日かぎりで 仕上げなければならない

       バックに 羊歯のプリント地を添えた      

           

                      

       

 

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うつつ

2010-05-19 | こころ模様

  

  

    馬車の中で
    私はすやすやと眠つてしまつた。
    きれいな婦人よ
    私をゆり起してくださるな
    明るい街燈の巷をはしり
    すずしい緑陰の田舎をすぎ
    いつしか海の匂ひも行手にちかくそよいでゐる。

 

  


    ああ蹄ヒヅメの音もかつかつとして
    私はうつつにうつつを追ふ
    きれいな婦人よ
    旅館の花ざかりなる軒にくるまで
    私をゆり起してくださるな。
                      
                萩原朔太郎  馬車の中で

 

         -☆-

  昼さがり  知らない町を歩いてみたら  とつぜん空き地にでた
   初夏の風吹くなかを 馬車は夢うつつのように走っていた…  

      起してくださるな…    野の草は揺らめく

   クローバー  赤詰草(紫うまごやし 苜蓿モクシュク) 
   オニタビラコ  スカンポ   チガヤ…… 
    赤花夕化粧?  昼なのに 

 

    

 

 

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ばらまつり

2010-05-17 | 自然や花など

 サラバンド

    明るい目の覚めるような朱色で     花は 「サラバンド」

  サラバンドは 
  17~18世紀にヨーロッパで流行った舞曲   その名をいただく薔薇
  ゆるやかな三拍子で 花は踊るようだった

           -☆-
  
  日曜日  与野公園 ばらまつり  
  園内面積5,500㎡  3015本  110種類もある。 多くのひとでにぎわった。 花の名をメモするのも疲れ 好きな色やかたちのを写した。 

アシュラム 赤、黒赤色、紫味ある黒紅、緋赤色、暗赤、明るい赤、ローズを含んだ赤、光沢のある緋赤色
 朱色、 輝くような朱色、 オレンジ、薄いオレンジ、オレンジピンク、 茶がかったオレンジ、やわらかな杏色

  ピンク ローズピンク、ソフトピンク、マジェンタピンク、 澄んだピンク、サーモンピンク、濃いピンク、温かいピンク、桃色…  


  ラベンダー色、深い紅紫色、淡い紫、 紫色、あざやかな紫色  

  深い黄色、濃い黄色、明るい黄色、淡い黄色、純黄色、赤味のある淡黄色。  

  青みがかった白、 象牙色、 白、クリーム白色、

  クリームベージュ… バニラ・パフューム  古風な色味

 深紅がびろーどのような薔薇など さまざまな表情と微妙な色合いで魅了する

 

 

      

 

 

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めずらしい花

2010-05-15 | 自然や花など

マユミの花

 
    散歩でみつけた植物です  さわやかなグリーン
    淡い黄緑の小花がびっしり   何の木?

 
    よくみると 実のようなのがついています

         

    してみれば 花びらに見えるのは  萼?
    どうぞ 教えてください

 ※ 追記   
 「このきなんのき」掲示板で教えていただいて、 ようやく身元が判明しました。
 これは マユミの花 です  以前にも蕾は見ているらしいのですが、開花したのは初めて。 ようすが変わって想像もできませんでした。

  ルピナスさん、 トントンさん、 信州の人さん ありがとうございました。   

              -☆-

  ↓ たぶん イキシアですね  
       八方に広がるので 纏められていました

   


      いつも どこでも元気な 長実雛罌粟

             


   

 

 

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新緑

2010-05-13 | イーゼルのうた

             8F   一回目

  ご近所の協力をいただいて 塗装工事がはじまった。 茅屋はあちこち傷んで ついでに… と いじり出したらきりがない。 
   
   職人の出入りを気づかいながら 抜けだして2時間ばかりスケッチ 
    初夏のみどりがさわやかだ  立ち止まって覗くかたもあり
   急いで描いた  
    ハウスを見守るアオギリの褐色は 枯葉が残ったのだろうか
     ここからでは よく分からない

       新樹どち裹(ツツ)まんとし溢れんとす    草田男 

   瑞々しいみどりにかこまれて  木陰はひんやり  風が強い      
   キャンバスがなんども倒れ  画面に砂利が貼りついた

         つづきは来週…  予報は雨だ 

    

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遊歩道の花

2010-05-11 | 自然や花など

  卯の花の匂う垣根…  
    花に芳香はないのですね
         匂いは白い色映えの表現 (花おりおり)

         押しあうて又卯の花の咲きこぼれ    子規

    白い花が群がり咲いている

   美術館の周りは 紅花トチノキ   
      巫女さんが持つ神楽鈴のようです
            

    

      ブルームーンさんが教えてくれたマロウ  
        花をお茶に   葉も食べられる  

 

    

      紫蘭咲いていささかは岩もあはれなり    白秋
 
         美しい紅紫にはかなわない



        

       八重のきんぽうげ   ラナンキュラス

 

 

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白いパステル

2010-05-09 | 別所沼だより

   沼に さわやかな風をおくるマーガレット   

    

       

  まっ白で清潔   花びらは糊のきいた木綿のよう  

  夏は白。 白といえどトーンはさまざま、 黄みのある白、 青みがかる白、 胡粉をまぜたような厚ぼったい白、 ミルク色、 生成り色、 灰色みのある白、 つやのある白…  

  Tシャツの白など、 沼のほとりはニュアンスのちがう白でにぎわっていた。

             -☆-

  弁財天のまわりは 紫蘭、つつじ、 牡丹臭木など紫系、 色合いのよく似た花ばかりだ。  柵が払われてカワセミを見なくなった。  

  日曜日 太公望であふれた。  写真を撮りに来ただけなのにガイドの癖が出て。 神奈川からいらした絵手紙のグループに近づき、 詩人を紹介しハウスへ案内する。 落羽松の気根を珍しげに描き、 ヒアシンスハウスの小窓やドアノブなどサラサラっと  喜んでくださった。

  風は青空に、 春でもない夏でもないような雲をのこしていった。 
   やわらかなパステルの白で…  

  

   

 

 

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咲く

2010-05-08 | 自然や花など

  イキシア 


   1月 ルピナスを植えました 

      1月19日

   
    5月8日 白だけが咲きはじめ ほかの色はまだです 

           ルピナス 昇藤

        花立  はなだつ   まるで塔のようです 
                      静かに たち現れました 
                                                 
                                      

  キンポウゲ

        紐解 ひもとく 
              つぼみは ほころび ほどけるように咲くのですね

       


       

        キンポウゲの花は enamel を塗ったように テラテラ光る         

         

     

         笑 ゑむ    
                 揺らいで  笑顔がこぼれた
                 あのひとの 匂うような微笑み


   「咲く」 は 古語では 「はなだつ」 「ひもとく」 「ゑむ」 という

     動作がはっきりして 咲くということが見えるようによくわかる      

 

 

 

 

 

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坂のある街

2010-05-05 | 道すがら

           

  3日 息子たちと食事をして、 午後は坂を歩いた。 ハンノキ クヌギ エノキ… ゆたかな緑がざわめいて 木洩れ陽がチラチラと踊っている。
 多摩川が10万年以上の歳月をかけて、 武蔵野台地を削りとってできた段丘で、周辺には樹林や湧水が多くのこり、 生き物にとっても重要な生息空間になっている と。 遠くビルの向こうはみどりの帯が連なっている、 湧水は100箇所もあるそうだ。若葉の翳も爽やかな夏日和だった。 見あげれば大樹が見下ろしている 急坂をのぼると思いがけない景色にであう。 巨木のかげで真紅の躑躅が待っている。 立ちどまっては見あげ、 急な斜面を覗いたりした。 行きどまりに驚喜し、 象の足のような巨木にさわってこころ躍る。 

 


 

囀りをこぼさじと抱く大樹かな    星野立子

 
  尊いものをみるように大樹を眺め、 安らぎを覚える。
 五島美術館では青紅葉に染まって 多摩美は桐の花がまっさかり。 セントメリーズ インターナショナルスクール、 法徳寺、 行善寺坂… 国分寺崖線のまわりはみどころが多い。 そのほんの一部でも家族そろっての小さな旅はたのしいものだ。
 「何だ坂 こんな坂…」 「坂の上の たむらまろ~」  中学生の笑い声が林に消えた。 

 
 
  巨木や歴史に惹かれる。  崖線マップは こちらから

富士見橋の眺め

(以下説明文の引用は 世田谷区HPから)
 富士見橋…  切り通しを走る東急大井町線上にかかっている。

 冬晴れの日、富士山が真正面にみえる。 若草の匂いと午後の日がまぶしく反射した。 斜面に長実雛罌粟や春紫苑など。 

 急勾配の行善寺坂を登りきったところに行善寺がある。 行善寺坂はもと大山道の一部だった道で、この街道は八十八坂七曲といわれるほど起伏の多い地形を通っていた。行善寺境内で 

 行善寺はその昔、 玉川八景の眺望場所としてにぎわった。二子の鮎漁とならび瀬田に行善寺ありと江戸市中に広く知られ将軍もしばしば立ちより休息した。 境内から朝夕は赤く染まった風景が見られる。
 ここから杏色の夕焼けをたのしみたい。 


 

 

行善寺の門  

       


 瀬田夕日坂…  よい写真が撮れるだろう。
 
  お屋敷の窓硝子はゆがんでレトロな匂い。 切り通しを行く、 緑が覆い被さる、 坂のある風景は漱石の小説のなかにでも出てきそう。 館に異国情緒を感じながら物音はしだいに聞こえなくなっていく。
  
  丘のうえにあこがれが住んでいる。 坂道がすきだ。 上ったところにドラマがある、 急傾斜を降りると待ちうける景色など。 崖っ縁にどきどきさせられる。   
 

 

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イキシア

2010-05-04 | 自然や花など

  しまって置いたちいさな球根を植えた。 細い葉がそよぎだして米粒のような蕾をたくさんつけていた4月。 雪にあったりしてヒヤヒヤしたが、 蕾は日増しにふくらんで

    

  どうやら開花。  
  みれば 南アフリカ原産のイキシアだ。  またの名を槍水仙
  勢いがあるのはその名のせいだ。

 
    

      
    夏日にもつよい
    陽にあたるとひらいて 翳れば閉じる    
    
    管理人はすっかり忘れていたが 去年の盆栽展でもとめたのだった。
        
  

 

      花言葉は 「誇り高い」 「秘めた恋」

   

  

     立ち姿も なかなかでしょう 
   
   みなさま  連休をいかがお過ごしでしょうか…



 

 

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